2015年6月21日日曜日

STM32F1でDMAを使ってGPIOをトグルする

今回はTIM3の更新イベントでGPIOEに16bitデータを出力する

まずはクロックの供給 GPIOE、TIM3、DMAを有効にする
RCC_APB2PeriphClockCmd(RCC_APB2Periph_GPIOE, ENABLE);
RCC_APB1PeriphClockCmd(RCC_APB1Periph_TIM3, ENABLE);
RCC_AHBPeriphClockCmd(RCC_AHBPeriph_DMA1, ENABLE);

次にペリフェラルを初期化する
TIM_TimeBaseInitTypeDef TIM_InitStructure;

TIM_InitStructure.TIM_Prescaler = 0;
TIM_InitStructure.TIM_CounterMode = TIM_CounterMode_Up;
TIM_InitStructure.TIM_Period = 11;
TIM_InitStructure.TIM_ClockDivision = TIM_CKD_DIV1;

TIM_TimeBaseInit(TIM3, &TIM_InitStructure);


GPIO_InitTypeDef GPIO_InitStructure;

GPIO_InitStructure.GPIO_Pin = GPIO_Pin_All;
GPIO_InitStructure.GPIO_Mode = GPIO_Mode_Out_PP;
GPIO_InitStructure.GPIO_Speed = GPIO_Speed_50MHz;
GPIO_Init(GPIOE, &GPIO_InitStructure);


DMA_InitTypeDef DMA_InitStructure;

DMA_InitStructure.DMA_PeripheralBaseAddr = (uint32_t)(&GPIOE->ODR);
DMA_InitStructure.DMA_MemoryBaseAddr = (uint32_t)(&LineBuffer[0]);
DMA_InitStructure.DMA_DIR = DMA_DIR_PeripheralDST;
DMA_InitStructure.DMA_BufferSize = 200;
DMA_InitStructure.DMA_PeripheralInc = DMA_PeripheralInc_Disable;
DMA_InitStructure.DMA_MemoryInc = DMA_MemoryInc_Enable;
DMA_InitStructure.DMA_PeripheralDataSize = DMA_PeripheralDataSize_Word;
DMA_InitStructure.DMA_MemoryDataSize = DMA_MemoryDataSize_HalfWord;
DMA_InitStructure.DMA_Mode = DMA_Mode_Circular;
DMA_InitStructure.DMA_Priority = DMA_Priority_VeryHigh;
DMA_InitStructure.DMA_M2M = DMA_M2M_Disable;

DMA_DeInit(DMA1_Channel3);
DMA_Init(DMA1_Channel3, &DMA_InitStructure);

DMA_Cmd(DMA1_Channel3, ENABLE);
TIM_DMACmd(TIM3, TIM_DMA_Update, ENABLE);

LineBufferはuint16_t広域変数の配列になる。BufferSizeは直接書いてるが、本来はsizeofを使ったほうがよろしい。後は TIM_Cmd(TIM3, ENABLE) を呼べばタイマが動作してDMAも動作する。

注意点として、あまり早い動作は出来ない。最大で6MHz程度まで(72MHzのSTM32F103VEの場合)。16bitバスの6MHzだと96Mbit/secだが、液晶だとクロックレートMin7MHzとか要求してくるのでちょっと足りない。ラッチ可能な入力の場合はFSMCとかを使ったほうがいいかも。

2015年6月7日日曜日

α7sについて

2015/06/22 追記:フリッカーの比較
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「α7sってどうなの?」って聞かれても上手く説明できないので、とりあえず文字にしてみようと思います

・いいところ
1) 常用感度が高い
α7sの唯一のメリットですね
ISO5万くらいは使えます 「ノイズ出るの当たり前でしょ」みたいな用途なら10万とか20万くらいにはできます 最大の40万にすると四方に紫のノイズが出ますが、個体差の問題なのかも ランダムノイズではなくパターンノイズっぽいので後から補正できると思いますが(未確認)
この感度では手持ちで星やISSの動画を撮れます
感度のイメージとしては、F1.8のレンズで動画を撮った場合、瞳孔が開いた人間と同じ程度の感度だと思います

・悪いところ
1) シャッターボタンがクソい
本当にこれは酷いですね 半押ししたつもりがシャッター落ちてたり、そういう感じです
どこが半押しなのかわからない 有る人曰く「最近はこんなもんだよ」とのことですが、これは嫌だなぁ シャッターボタンの交換プログラムとかやるべき

 2) 解像度があんまり高くない
これは感度を稼ぐためにしょうがないですね トリミングとか考えないなら問題無いと思いますが、僕の場合は主にイベントの記録を目的として使っていて、「ぼやっと撮って欲しいところを切り取る」という用途だとつらいです

3) 電池が少ない
画面の隅に残量がパーセント表示されているので、電池残量の減り方が目に見えます ちょっと撮ると10%とか減ってるので結構怖いです 0%まで使う前に予備電池に交換しちゃうので、実際はどこまで保つのかわからないですが、撮ってる時にふと目に入った残量がものすごい減ってると怖いですね

4) ファインダーの切り替えが敏感
ちょっとカメラを体に近づけるとすぐにファインダーに切り替わってしまいます
バリアングルで腹あたりに構えるとファインダーになってしまい液晶が消えてしまうので、使いづらい

5) 起動が遅い
電源を入れてから1枚目を撮るまでにかなりタイムラグが有ります 電池を持たせるために普段は電源を切っておいて、撮りたいときに電源を入れる という使い方はほぼ不可能です

6) フリッカーがスゴい
サイレントモードで撮影すると照明によってはシャッター40分の1秒とかじゃないとフリッカーがスゴいです
サイレントモードを解除すればフリッカーはあんまり気にならないですが、ライブビュー専用カメラなので、シャッターを閉じる→シャッターを開ける→シャッターを閉じる→シャッターを開ける という、ミラー一眼の倍の騒音が出ます かなりウルサイです

・総評
欠点しか出てきてないですが。。。
上にも書いたように、イベントの記録用途に使うべきではありません
望遠マクロを使って喫茶店や料理屋で写真取るとか、街の中を歩きながら静止物を撮るとか、時間に余裕のある用途で使うべきです


最後に、α7sで撮ったサバゲの夜戦動画を置いておきます


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2015/06/22 フリッカーの比較

上はサイレントシャッターをONにして撮影
下はサイレントシャッターをOFFにして撮影
光源は50Hzの蛍光灯 双方とも1/500sec

自然光で撮影する場合はサイレントシャッターONでもいいと思いますが、人工光で撮影する場合はサイレントシャッターOFFでメカニカルシャッターを使用して撮影したほうが良いと思います