2016年2月20日土曜日

鳳龍4号

先日のH-IIA F30でASTRO-Hが打ち上げられ、同時に3機のキューブサットも打ち上げられました。
現時点ではH-2A R/BとASTRO-Hの他に4物体の計6物体がTLEに掲載されています。
JavaS Orbit
そのうちキューブサットは3個ですが、これらについてはまだ確定していません。

さて、そのキューブサットですが、3機とも430MHz帯のビーコンがあります。ということでその辺りを受信してみました。バンドプランでは衛星の帯域は3MHzが確保されていますが、今回打ち上げられた3機は0.3MHz程の距離なので、SDRの0.900001MHzでカバーすることができます。

受信環境はワンセグチューナに市販の430MHz15エレの9エレのみを直結し、SDR#でIQを受信、受信完了後にスペクトルを可視化しCWをデコード、という手順です。今回の打ち上げでは軌道傾斜角は31度で、北海道からは好条件でも仰角10度前後までしか上がってきません。衛星との距離もかなり離れているので、固定アンテナでもアンテナの視界にいる間にかなり受信できます。自宅の窓の方向、南西に向けてインシュロックでベランダに固定したアンテナでも綺麗に受信できました。

以下の図はかろうじて鳳龍4のコールサインの一部が読み取れる状態です。


別のパスでは"JG6YBW HORYU4"と、コールサインと名称の両方を明瞭に受信できました。


一番条件が良かった時はChubSat-2のあたりにも小さなピークが見えたので、それも今後デコードしてみようと思っています。

それと、仰角がほとんど無いせいか、ベランダに設置してある市販のダイポールアンテナでもそれっぽいピークを受信することができました。今回打ち上げられた衛星は高緯度地域からはほとんど水平方向に見えますから、トラッキングする機材が無くても狙い目だと思います。

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