2016年12月9日金曜日

Arma3のサプによる弾速への影響

最近Arma3を買ってちょっとハマってます。ウチのArma3めっちゃ落ちやすくて数分ごとに落ちるのでストレスフルですけど。

それはさておき。

Arma3のプレイ動画はyoutubeとかにかなりありますね。特にマルチプレイ。そして「サプを付けてると威力が落ちるから敵にバレたらはずせ」というのが定説なようです。ほんとに?あのArmaが?ということで計測してみました。


レンジ1000mでM18ABRを使用して伏せ撃ち、バイポ使用、通常弾です。ターゲットは1000m先に置いた棚で、射撃は残弾カウンタが変化したフレーム、弾着は棚に当たった破片(煙)が出たフレームです。撃ってる時をGeForce Experienceでキャプチャして後でフレーム数を数えています。
平均速度は銃口初速や弾着の速度ではなく、全体の平均です。本来7.62x51NATOの銃口初速は800m/sほどですから、平均でこの速度ということは弾着時は音速を下回っているはずです。

最初に弾速が変動していますが、たぶん僕の読み取りミスだと思います。それ以外はすべて488m/sで安定していますし。


サプなし1000zはゼロイン1000mでサプレッサーなし、サプなし800zはゼロイン800mでサプレッサーなし、サプあり800zはゼロイン800mでサプレッサーありで射撃しています。すべてレンジは1000mです。

弾速が変化すれば少なからず弾道にも影響があり、弾道が変わればゼロインがズレている場所への弾着にはより大きな影響があります。しかしサプあり・なし共に弾道への影響は気が付きませんでした。弾速が安定していることからも、サプの有無によって弾速への影響は確認できません。
弾丸の威力、すなわち運動エネルギーは弾頭重量と速度にのみ影響を受けますから、弾頭が変化していないと仮定すれば威力への影響も発生していないことになります。

そもそも弾薬が同じであればサプレッサーの有無による運動エネルギーの変化というのは殆どありません。残弾を弾倉1本毎に管理しているArmaが、弾倉の交換も無くサプの着脱だけで装薬量が変わるとは思えません。


話は変わりますが、最近米軍で大規模にサプレッサーを配備しようという動きがあるようです。理由としては心身への影響を含めて様々なものがあり、その中に「過剰な効果があると誤解することを防ぐ」というものがあります。実際にArmaでサプの有無を変えて撃ち比べてみるとわかると思いまますが、サプが付いた静かな銃で撃ってもあまり効果がある射撃をしているとは思えないでしょう。逆に、サプのない騒音を撒き散らす銃であればセミで軽く撃つだけでも効果的な射撃を行っているという実感が有るはずです。Armaでサプの有無による影響が有ると言われているのは、このような精神的な影響が大きいように思います。
あるいは、サプをつけると弾丸の安定性に何らかの影響を与えているかもしれません。その場合、ある程度離れれば散布界も大きくなりますから、通常弾では当たっているはずでもサプ付きでは相手に当たっていないかもしれません。そうなれば当然ダメージもありませんから、サプの威力減に説明がつきます。

もちろんArmaがどのようにダメージを計算しているかはわかりませんから、実際はサプがついていると何らかの影響があるとか、ダメージの計算に運動エネルギーは考慮されていなくて弾速の計測なんて何の意味もないという可能性もあるわけですが。

0 件のコメント:

コメントを投稿