2017年1月7日土曜日

メモ:NOAAのステータスと周波数

APTを送信しているNOAA衛星のステータスは以下のリンクに有る。
POES Operational Status - POES Status - OSPO

現在のところNOAA-15,18,19がGREENになっている。
APT(automatic picture transmission)の周波数もそのページに書かれている。
現在のところ、NOAA-15が137.62MHz、18が137.9125MHz、19が137.1MHzとなっている。


狭義の宇宙教育を行う上で、NOAA衛星はとても有用なツールだと思う。
というのは、一番簡単なところで「夕方にISSを見てみよう」を行い、そのすこし後くらいをターゲットに「じゃぁ衛星の通信を受信してみようか!」ということができる。そしてNOAAは日中に確実に上空を通るので、ISSのような時間帯の制限が少なく、また晴天でなくても全く問題ない。そして受信した電波は耳で聞くことができるし、画像として見ることもできる。

これが他の衛星の場合、例えばだいちのような衛星の場合、APTのような個人レベルで受信できるデータを送信していないから、イマイチ使いづらい。
比較的簡単に受信できる衛星としては、大学などが運用しているキューブサットが有るが、まず送信出力が弱いために受信するのが大変という問題が有る。正常に受信できたとして、それをデコードして得られるのはほとんどが衛星ステータスの情報であり、電池電圧とか温度だったりする。子供向けにそういうの説明するのもなぁ、とちょっと気乗りしない感じがある(APTであれば画像を見せればすぐに地図と照らし合わせて楽しめる)。

ということで、将来の宇宙に関わる人間を増やす上で、NOAAは非常に重要な役割を持っているので、なんとか長生きして欲しい衛星。後続のSNPPやJPSSはAPTの送信を行わないらしいので、2005年に打ち上げられたNOAA-19がいつまで生きながらえるかわからないけど、NOAA-15がすでに20年近いとして、それに期待すると2025年頃までは宇宙教育に使えるかな。その頃までには衛星打ち上げがもうちょっと身近になってて誰かがAPTみたいなのやってくれないかな。大学であの帯域幅確保するのは大変そうだなぁ。

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ちなみに、だいちのような衛星が宇宙教育にどれくらい影響を与えているかというと、結構大きいな割合を占めていると思う。だいちやその他の衛星のデータを配布して遊んだりするプログラムは日本で行われている。
JAXA | 衛星データを体験学習プログラムに
ただホンモノの観測データなので、めちゃくちゃ容量が大きいのが難点。自分でプログラム作って処理したいとなるとちょっと敷居が高い。かといってAPTが処理しやすいかというとそんなことは無いのだけど。

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