2017年5月5日金曜日

半自動スタートラッカ3


 K-5でかみのけ座あたりを撮影してみました。スタートラッカの出力によると、画像中心はRa12h32'29"、Dec+24d50'42"だそうです。便利!!
 あとから写真データを見直しても、どこを撮ったかなんて覚えてないですから、自動で場所を探してくれるスタートラッカは楽でいいです。

 K-5でF4, 15sec, ISO2500, 128mmで撮影しました。オリジナルサイズで書き出してスタートラッカに読ませています。画角は横10.33°、縦6.854°くらいで、STTとしてはちょっと広角かなくらいの感じだと思います。
 画角が似たような感じなら光学系も同じような感じになるはずで、衛星搭載のSTTも大幅にF値が稼げるはずもないでしょうし、感度もISO数千程度だと思います。となると、画角内に確実に星が写るようにするにはかなり暗い星まで撮影する必要があるはずで、シャッタースピードも数分の1秒とかでは足りないはずです。でもあんまり長時間露光すると、衛星が回転していれば星が流れてしまいます。どれくらいのシャッタースピードで撮ってるんでしょうね。

 写っている輝点の数はかなりあり、おそらく9-10等星くらいまでは写っていると思います。ただ、SAOカタログにそこまで大量の星がないらしいので、N100で処理しています。たぶんN200あたりまでは計算できると思いますが、そこまでやる意味もないので。

 カメラの画角が理論値と若干違うので、そこをうまく補正しないと誤差範囲内に収まりません。ただ、そこさえクリアしてしまえば、少なくとも歪み補正を行った写真であれば、画角が変わっても問題なく同定できるようです。


 とりあえず、次の目標はGUIソフトでぐいぐい動かせるような状態にすることでしょうか。GUIが有れば設定をいじったりするのも楽になるはずですし、「ちゃんと動いてるんだぞ!」って感じがします。
 あと、全自動で同定できるようにする必要があります。今は人間が細かく初期値を設定していますが、「どこを撮ったかわからない星空写真」の場所を決定するには、すべての領域を自動でスキャンする必要があります。
 って、当初の目的と変わってきてるな。まぁ、ジンバルのWebカメラで撮影するのは追々。
 やっぱり、デジイチを同軸に2個並べて、片方はスタートラッカと粗捕捉、もう片方の超狭角で衛星を撮影、くらいやりたいなぁ。

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