2017年5月27日土曜日

妄想:パーツクリーナー缶サット

 北海道だと缶サットよりSPeC(Space ProvE Contest)と言うべきなんだけど。

 ふとパーツクリーナーを眺めてたら、これで缶サット作ったら面白そうだな、と思った。直径は350ml缶と同じで、長さが2.5倍くらいある。ということで体積(容積)も2.5倍。去年のSPeCレギュレーションでは全長が35cmまでなので、ちょうどパーツクリーナーが入る。レギュでは直径が15cmまでなので、約7cmの缶は2本まで入る。レギュがあと1cmか2cmほど大きければ3本入るのだが。

 パーツクリーナー缶だと、長さがあるので、一端にパラシュートなりストリーマーなりをつければ垂直に安定させやすそう。となると下端にカメラをつければ地上の撮影に有利かも。また細長い形状ではアンテナの設置にも有利。パーツクリーナー缶の大きさのダイポールアンテナだと430MHzあたりなので、アマチュア無線帯が使えるかな。クロスダイポールだと水平偏波の無指向性になる。充分に仰角が取れるなら円偏波にしてもいい。姿勢が安定してるので、円偏波アンテナは効くかも。

 細長い円筒をパラシュートで落とすとなると、見た目的にはソノブイっぽい。でもアレは海面以下が仕事場であって、SPeCとはちょっと違う。

 どちらかと言うと、Nulkaのほうが近いかも。こっちは垂直に飛び上がった筒が固体燃料である程度の時間浮遊しているらしい。となると、パーツクリーナー缶にも固体燃料なりコールドガスなりで減速とかしても面白いかも。モデルロケットとか並べれば浮遊もできるかもしれないけど、そこまでやると自分で飛び上がれよという話になる。
 大きさ的にはEDFが入りそうだし、容量もあるからLiPoとかも充分入るかも。となると展開翼を追加したいな。でもそうなるとまんまトマホークミサイルになってしまう。


 やはりパーツクリーナー缶は衛星軌道に入れるのが良いと思う。重力傾斜で地上を指向できるから、カメラに有利だし、円偏波のUHFアンテナを搭載できる。金属管なので紫外線等の弱いエネルギーはある程度遮蔽できそう。とりあえず大きな問題は電力収支が大変なことか。円筒の表面に貼れる耐放射線のソーラーパネル。HTVなんかも円筒形状に貼ってるけど、アレは直径がデカイので多角形に近似できる。でもパーツクリーナー缶だと四角形に近似する必要がありそう。となるとすでに円筒じゃないぞという。
 解決策としては、パドルで10x10x30cmの角型形状を作って、それを介して3Uキューブサットとして打ち上げ、放出後はパドルを展開して、みたいな感じ。


 ということでちょっと作ってみた。あぁ、こういうところでペンタブを使うべきなのか。。

 左側が展開前、右側が展開後。重力傾斜とかどういうめかにずむなのかわかってないのでてきとー。
 画像下側が地球側で、その方向にカメラが有り、アンテナやパドルもそのあたりに一塊になってる。
 缶の長さを35cmにしてしまったので3Uに収まらないけど、キニシナイ。
「打ち上げてくれるロケットがないって?ならロケットも作ればいいじゃないか!」
 この形状の利点って何があるかなーって考えると、あんまり思いつかないのだけど、長さを利用して焦点距離の長い光学系を積むとかどうだろうか。といっても口径は50mm程度だし、長いと言ってもそれほどでもないので、あんまり分解能は稼げなさそう。逆に空間が光学系に支配されるデメリットが大きいかも。

***

 去年のSPeCは技術交流会が8月初め、打ち上げが10月初めだったので、そのスケジュールで行くとするとあと2ヶ月ほどで技術交流会となる。そろそろレギュレーションとか確定しないとまずいんじゃね? どっかに出てるのかな。でも去年もWeb告知が出たのって技術交流会の直前だった気がするし、そういう時間感覚なのかな。

 そろそろ缶サット、もとい、SPeCもやってみたいけど、一人でネチネチ考えてても良いミッションが思いつかない。

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