2017年10月9日月曜日

セメダイン SX720W

 SX720Wという接着剤を買ってみた。

 データはここ。
 スーパーXシリーズ:データ|工業用接着剤|セメダイン
 難燃型のタブにある。
 読み方、というか、パラメータの意味ががいまいちよくわからない。

 指触乾燥時間が23℃で9分、つまり、指で触っても表面が変化しなくなるまでの時間?が23℃で9分。これは表面だけの時間なので、内部まで硬化するにはさらに時間がかかる。とはいえ塗布厚にもよるだろうから、1液型だと完全硬化の時間はデータシートに出てこないっぽい。
 せん断とか剥離のパラメータもある。試験方法はパナソニックのページがわかりやすい。
 接着剤評価試験方法のご紹介|信頼性|パナソニックプロダクト解析センター情報館 | Panasonic

 破断時伸びは、破断する時にどれくらい伸びるか、というパラメータで、100%なら2倍に伸びた時に破断、50%なら1.5倍に伸びた時に破断、ということらしい。
 1倍(伸びずに破断)で100%、2倍に伸びて破断なら200%、とかのほうがわかりやすい気がする。


 接着剤なのでもちろん部品の接着にも使えるけど、今回は充填剤みたいな感じで買ってみた。空中配線を固定したりとか、そういう感じ。
 試しに壊れても苦しくない基板のジュンフロン線にちょっと塗ってみた。直径6mmくらいでも結構しっかり固定できる。剥がすのはかなり大変なので、基本的に不可逆。
 塗る時は爪楊枝みたいなので塗りたいところに置いていく感じ。塗ったときにはツノが出るが、水平においておけば硬化前にはなめらかになる。

 ユニ基板に塗布した様子。だいたい24時間くらい経過してる。左側は試しにピンセットで削ってみたところ。基板から剥離するより先に樹脂が割れてくる感じ。触るとシリコンっぽい感じ。感じってシリコン樹脂そのものなんだけども。



 200g入りで結構デカイので、躊躇なく怪しいところは全部固定したりするのに良さそう。とはいえ前述したように、剥がすのはかなり大変なので、修正する可能性があるところには使わないほうが無難。修正する可能性のある基板って、修正が終わった頃には用済みになってしまうというジレンマがあるのだけど、まぁソレはソレ。
 ハンダで接続したコネクタの断線防止とかにも良いかも。ただ硬化するのに多少の時間がかかるので、熱収縮チューブのほうがお手軽。でも綺麗な見た目は樹脂のほうが作りやすいかも。

 結構量が多いので、もうちょっと少なくて安く売ってくれれば買いやすいと思うけど、まぁ業務用向けだから仕方ないね。
 ぜひ一家に1本SX720Wを!


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