2020年4月12日日曜日

ねんがんのおしろをてにいれたぞ!

 築城or攻城したわけじゃないです。
 そもそも念願と言ってもすでに1台持ってるのでさほど……

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 前に書いたとおり、SDS 1202X-Eを買いました。さっき箱を開けてちょっと触っただけだけど、1104買えばよかったなぁ、と早くも後悔。

 ブロガー(?)的に便利なのは、USBメモリへ画面をキャプチャできる機能。今まで使ってたモデルだとUSBで接続して専用ソフトでキャプチャできたけど、相性問題が大きくて使えたり使えなかったり、メインで使ってるPCだと成功率ゼロだったり。
 ただ、最初にキャプチャしたときはPrintボタンを押したらハングアップした。電源キーがソフトウェア実装なので電源も切れない……
 メーカーWebページから最新ファームをダウンロードしてUSBメモリ経由でマニュアル通りにアップデート。以降はちゃんとキャプチャできてる。

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 NTSCのトリガ。



 1Gspsで14Mptをキャプチャして、一部を拡大しつつFFTでスペクトルを表示、の図。画面解像度は最近のPCに比べれば低解像度な800x480だから、4K画面で見るとめっちゃちっちゃい……
 最初、全くトリガしなくて、原因を探すのに時間がかかった。なんのことはない、トリガレベルが不正なだけだった。今まで使ってたオシロはトリガをNTSCにするとレベルは自動で設定されるから予想もしてなかった。。。
 NTSC以外にも、当然PALも対応しているし、HDTV(720や1080のiやp)、それ以外にも独自にライン数を定義したりもできる。

 4fscのDACで出してるのでガタガタだけど、バーストサイクルの正負が見えたり、3.5MHzあたりにピークが出ていたり、といったくらいは見える。
 適当に間引いて2^20ポイント分をFFTに通してる。レビューで「水平レンジ変えたらスペクトルどんどん変わるんぞ」とか言われてるけど、窓関数Rectならそりゃ……

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 シリアルバスのトリガ。



 バスデコーダで画面に表示しつつ、トリガにも使える。例えばUARTで0x62にトリガするように設定しておけば、アルファベット小文字のbが来たところでトリガしてくれる。NMEA0183であれば0x24とか、スタートバイトが決まっているプロトコルであれば、そこにトリガできる。
 シリアルバスも当然トリガレベルを設定しなきゃいけないが、これが結構奥まった場所にあるし、通常は画面に表示されてないので、なぜかトリガされない、ということが起きやすい。このオシロの特性として、トリガかからないときはまずレベルを確認、かな。モード変えたりしたときにトリガ適当なところに飛びがちな気がする。モードごとにレベルとかが保存されてる感じ。

 対応プロトコルはI2C, SPI, UART, CAN, LIN。UARTはTXとRXを同時に表示できる。CANとLINは1ch分だけかな? CANはHかL、片方だけでデコードできるみたい。SPIはワカンネ。たぶんプロトコルトリガはできない気がする。デコードはCSをCLKから推定する、みたいな機能もあるみたいなので、できないことはないのかな?
 UARTはmax5Mbaudまで、CANとかは適当なステップでプリセットしてあるボーレートを選択、という感じ。FT232Hとかだと12Mbaudや6Mbaudを設定できるけど、それはデコードできない。
 デコーダはソフトウェア実装っぽいので、あんまりデータが多いとモッサリした感じになる。

 いままでメモリの短いオシロを使っていたので、さほど長いデータは取れないだろ、と思っていたが、14Mptってかなり長い。これなら4chモデル買ってSPIもキッチリ見えるほうが良かったかも(2ch/4chフルだと7Mptまでだが)。
 そもそも、エントリーレベルのロジアナの場合はサンプリング長が数Mpt前後、圧縮を併用して数十Mpt前後、くらいだから、場合によっては14Mptのオシロのほうがポイント数は多いわけだ。と考えると、データを取得できる長さは、オシロもロジアナも大して変わりはない。PCベースのロジアナだとマウスで楽に操作ができる、あたりが利点。この利点は結構でかいし、波形の保存とかも直接PCに保存できるのはPCベースの利点か。いちいちウインドウ探してきたりせずに直感的に操作できるのはスタンドアロンの利点。

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 全体的に使いやすいけど、ファンクションキーが画面の下に配置されているので、片手での操作には若干の難がある。自分の機材の配置だと、オシロの右上に指をかけて動かないように固定しつつ親指と人差指でノブやボタンを操作する、ということが多いが、画面下のボタンを押すときは手を動かす必要がある。画面下のボタンと画面右上のノブを交互に操作するパターンが多いから、結構面倒。
 オシロとしてのベーシックな操作以外はほぼすべて、ファンクションキーでメニューを開いてユニバーサルノブで操作、というパターンだけど、このユニバーサルノブが曲者で、押し込みで決定する際に1クリック回ってしまうことがよくある。レンジ以外のエンコーダはクリック感がないので、特に回りやすい。数値入力とかモード選択のときに1個ずれるとかなり面倒。

 せっかくUSBホストに対応してるんだから、USBハブとUSBマウスとUSBキーボードに対応してくれたら便利なのになぁ、と思ったり。マウスで項目をクリックしてテンキーで数値を入力。
 まぁ、この価格帯に便利機能を求めすぎても、という感じもするし、テンキーとかあっても邪魔だろうから、ノブに慣れるしかないね。

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 他にもいろいろなトリガ機能とかがあるんだけど、いまいち使い方がわからない。まぁ、普通のオシロとして使う分には特に問題なく使える。
 メニュー画面は日本語に設定可能だが、ヘルプ画面(各ボタン長押しで出てくる)はローカライズされないので、ヘルプ機能はあんまり使わないかな。。言語を中国語に設定すればヘルプも漢字になるので、なんとなく推定する、って手もある。が、どちらかといえば英語表記のほうがわかりやすい気がする。ググれば出てくるし。

 帯域幅は200MHzあればちょっと早めのデジタル信号を見るのにも便利だし、100MHzくらいのRF信号も見えるので便利かな、と思って1104でなく1202を選んだけど、アマチュア無線でHFとか出さない限りはRFなんて必要ないからなぁ…… おや?こんなところにファミコンのRF出力(93MHz/99MHz)が……

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 計器は定格内で使っていればそう簡単に壊れるものじゃないので、無理なく買える範囲で一番いいやつ買っておくのがオススメ。以下アフィリンクなので高いやつ買ってくれると嬉しい



 amazon.co.jp出品と並行輸入があって、前者はADWINが3年保証をつけてる。後者はそれが無い分かなり安め。

 注意点として、2chモデルは電源が左壁面から出てるけど、4chモデルは背面から出てるので、壁際とかに置きたい場合は注意。4chは消費電力デカいっぽいのでベタッと置かれるとエアフロー的に困るから背面に突起物つけてるのかも。
 2chも4chも強制空冷ファンが付いてるけど、さほどうるさくはない。ただ、長時間使ってるとそれなりに暖かくなる。
 2chモデルは背面を床に向けて画面を真上にベタッと置いたりもできるように作ってあるので、机がない場所に持ち出して現場で使うことが多いような不具を合殺しきれないロボコン勢とかは便利かも。

 前述の通り4chモデルがオススメだけど、2chモデル買って差額でロジアナ買う、という選択肢もある。差額で買えるロジアナだとメモリ長はさほど長くないけど、16chとか一気に取れるのでパラレルバスとか使うなら便利かな。
 4chモデルに純正ロジアナ? アダプタとライセンス合わせて500SD前後くらいかかるらしいよ……

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