2026年7月8日水曜日

小ネタ





 酸素供給スーツで3時間潜水するサイボーグ昆虫を実現 – Global Research Center (GRC) 早稲田大学 研究活動

 何か月か前に、昆虫に過給器をつけたら面白いんじゃね、みたいなことを書いたけど、それに近いコンセプト。自分が想像していたのは過給器で強制掃気して大型化した昆虫の活動をアシストするファンタジー寄りな用途だけど、この手法は既存の(比較的大型の)昆虫の活動領域を水中へ広げるような方向性。



 産総研:世界最高精度で曲面ミラーの形状を測る装置を開発

 従来は平面の測定に限られていた手法を発展させ、曲面を測れるようにした。曲率を積分して絶対形状を出す。

 図の方法だと線1本分の曲率しか取れないはずだけど、今後回転軸を追加して3次元曲面も測れるようにするんだろう。



 ディスク生産終了に進むPlayStationが示す、あまりに暗い未来 IGN

 昔S◯NYハードを使っていた頃に電子書籍を何冊か買ったけど、あれもサービス終了で購入したもの全部消えたし(マンガ数冊程度しか買ってなかったと思うけど)、こういうデジタルで買ったものが所有物になるのか否かみたいなのは今更だろという気がするが(まだ解決してないのかよ、とは思うけど)。

 ディスク派の言い分も(過激な部分を除けば)わからないでもないけど、彼らは自身が所有する物理メディアが劣化したときはどうするんだろう? 中古市場から買い直したってそれもすぐ劣化するだろうし、買い直すのが前提ならデジタル版を買っておいてそれがダウンロードできなくなってから物理メディアを買い直してもいいだろうに。デジタル版が普及すると物理メディアの流通量が減って将来的に買い直せなくなる、とか?

 いくら大量に流通しているとはいえ、そのうち壊れるのが確実な物理メディア&専用ハードに依存するより、ローカル側が壊れる心配をしなくてもいいクラウドゲーミングをゴリゴリ普及させるように努力して、その上でstop killing  gamesも進めるほうが建設的な気がするけどねぇ。とくに影響力の強いメディアのライターなら。クラウドゲーミング全体の収益性が高くなれば売れていないゲームをサ終するためのしきい値も下がるし、単純にユーザー数が増えれば国家権力等へ訴える力にもなる。

 声の大きい人が過去に縋って未来を悲観しているのを見ると、なんだかなぁ、って感じ。この件に限らず、メディアがもう少し未来志向なら世の中もっと良くなるだろうに、ってのは結構多い気がする。


 ゲームの物理メディアに関して言えば、ジャンルによっては物理メディアのほうがいい分野もあるだろうけど、とはいえ物理メディアがどれくらい使い物になるかというと。今の時代、大抵のゲームは売ったあとにオンラインのアップデートパッチでバグフィックスが前提な気がするけど。バグフィックスをオンラインでやるならメインのバイナリもCDNで配ればいいし、だったら物理メディアは終了していいよね、という流れになるのは当然な気がする。

 もっとも、ソニーグループは例えば映画の配給とかで売上の少ないタイトルのプレスもやってるだろうから、物理メディアの少量多品種生産みたいなこともできるだろうし、ゲームの大部分の物理メディア販売は終了するとしても、いくつかのゲームは物理で売るようなスキームがあっても良さそうな気がするけどな。

 光学ディスクはランダムアクセス性能の悪さや記憶容量の上限(せいぜい50GB)がネックだけど、オンライン接続不可が大前提だから後からのバグフィックスは不可能であって、発売(プレス)前にバグを十分に取り切れる規模のゲームしか売らないと割り切れば、ランダムアクセス性能の悪さはあまり問題にならないだろうし(問題になるなら数GB程度をローカルストレージに展開しておけばいいし)、容量の少なさも問題にはならないはず。しかし、容量が小さいならオンラインで落とさせるほうが楽だろうし、逆に容量が大きいやつはバイナリをフィックスすることができないし、結局オンライン化が進むんだろうなぁ。

/* ソニー/パナが開発していたArchival Discは300GBから1TBまで規格化されているけど、en.wikipedia曰く2024年に製造中止だそう */



 Amazon.co.jp: プロジェクト・ヘイル・メアリーを観る | Prime Video

 しばらく映画館も行ってないし、映画館で見たいなー、とか思ってたのに、タイミングを逸して、結局Primeで配信されてから視聴。

「クソの山に突っこんでクソの香りをさせて出てくる」って感じの作品。とにかく酷い。原作へのリスペクトが一切感じられない。

 原作では専門知識があり思慮深いが結論に飛びつきやすい傾向のある内気なオタク(nerd)というような主人公が、映画では短気で快楽主義かつ暴力的なキャラクターになってしまった。ストーリ上重要な設定を大胆に変更した挙句、いくつかの設定は原作を維持していて、そこの整合性を保つために無理のある表現が行われている。

 もしも暇をつぶすためにSFを見たいならいい作品だろう。しかし原作の設定をなんの説明もなく切り出しているから、少しでも内容を理解しようと思った視聴者には後味の悪い作品だろう。一方で原作のシーンは大部分が削除(あるいは改変)されているから、原作が好きだった人に対しては落胆や怒りが残る作品だろう。

『オデッセイ』では原作『火星の人』のシーンを取捨選択し、原作派からは物足りなさの残る作品となったが、とはいえ原作からの改変はあまり無かった。「映画の枠に入れるにはしょうがない」で納得できる範囲だった。『プロジェクト・ヘイル・メアリー』ではそれで収めることができない。あまりにも曲解がすぎる。



 Amazon | ケンコー(Kenko) 単眼鏡 CERES-M 7×18 7倍 18口径 コンパクト設計 重さ35g ケース・ストラップ付属 シルバー CRM01 | 単眼鏡 通販

 試しに買ってみた(およそ1600円也)。かなりコンパクトなので、普段から持ち歩くのにもいいかも。ただ値段が値段なので、シャープさに欠け、あまり明るくもない。アイボックスが小さいので、眼鏡との併用には不向き。恒星を見れば肉眼で見えない程度の星でも見えるが、本体が軽いので非常にブレる。僕は視力が悪いので裸眼で見ると、数百m程度離れた場所はピント調整範囲のギリギリで、場合によってはピンボケになる。ピント機構はグリスの粘性で保持しているので、低温環境では固まって動かなくなる(無理やり動かすと粘性が無いのでピント位置の保持ができなくなる)。

 全体的に、価格相応かなぁ、という感じ。

 概形は外径が28mm弱(突起除く)、全長が77mm程度、といった感じ。滑り止めや視度調整機構を除けばシンプルな形状だから、外側から適当な部品で掴んだりするのは容易な形状。

 屋外で使う場合は500mLのペットボトルとか、適当な質量(慣性)のあるものを一緒に持つとかなり見やすくなる。とはいえ、それでも画質はしれてるから、常用するものではなく、あくまでも念のために持っていれば便利かな、程度だと思う。

 10万円未満のスマホのデジタルズームよりは明らかに画質が良い、くらいの代物。ただ、スマホは手振れ補正があるし、写真や映像で記録に残せるから、安価な単眼鏡は電源無しで使える、くらいしかメリットが見いだせない。あとは、記録に残すのが憚れる用途(例えば鑑賞)に使うとかか。


 当たり前だけど、分解はせぬよう…… 接着で組み立ててあるから無理やり分解するとうまく戻せなくなる。



 Keyhole problem - Wikipedia

 経緯儀方式のオートガイドな天体望遠鏡のジンバルロックに関する記事。

 仰角が90度未満の場合は天頂付近を見れないし、仰角を90度に設定できる場合でも、方位軸の駆動速度が足りない場合は実質的に天頂付近が観測できない。この天頂付近に穴のある観測パターンをkeyholeと呼ぶらしい。鍵穴…… うーん、そんな形かなぁ。。。方位軸が360度未満しか回らない場合は、天頂付近の大きな穴と、水平まで伸びる細い隙間があって、いわゆる鍵穴みたいな形になる、ということはあり得るか?



https://subarutelescope.org/staff/miye/papers/wabun/200712%20butsuri.pdf

 2008年。すばる望遠鏡の解説。計画段階とか、主鏡の研磨とか、観測機器とか、ドームとか。この規模(8m級)の望遠鏡は3つが並行して進められたので、新しい知見もある(適切な温度管理をしないと自身が作る陽炎でシーイングが悪化する、とか)。他の望遠鏡では低コスト化のために省略した機能もあって、日本独自の観測が行える。



https://seimei.nao.ac.jp/files/UM/2023/pdf/32_tsutsuki.pdf

 Tomo-e Gozenのサーベイ用に雲の判定を行う赤外線天球カメラ。鏡の上にカメラを配置するが、ドーム状の鏡では天頂がカメラの影になるので、そうならない鏡(中央部が水平方向、周辺部が天頂方向を見込む)を使用する(この波長では屈折で天球を見るのが難しいので、鏡で視野を決める)。

 撮影後に雲が動くと検出性能が悪化するが、機械学習で2.6%改善、とのこと。たかだか2.6%かぁ、とも思わないでもないわけだが。雲画像から機械学習で未来予測するくらいなら、雲画像の時間微分で雲の運動ベクトルをモデル化するほうが良さそうな気がするが。


https://tomoe.mtk.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/skymap_pub/

 全天雲カメラの解析結果の実況画面。/* 何回か覗いても全部雲で埋まってるんだが、動いてない? 梅雨の時期だから? */



https://www.mod.go.jp/atla/funding/hyouka/R2seika_09jaxa.pdf

 豪州に置いた望遠鏡で取得した高速画像から軌道上物体の検出。データ量が多いのでワークステーションも現地に設置し、リモートで解析。CPU/GPUの最近の著しい発展で処理速度を大幅に改善し、今後も継続する見込み。

 将来構想。画像を重ね合わせて解析するものだけど、地上からの軌道上物体の検出のみならず、軌道上のカメラから軌道上物体を検出したり(天候の影響を受けず、日照条件が緩い)、軌道上から夜間の海域を撮影した画像を解析すれば漁船等の動向も検出できる。

 40cm級望遠鏡を大量に並べて軌道上物体を監視する例。米国レーダ監視網の1/100程度のコストで10cm程度の物体を追尾できる。ただし天候や日照の影響を受けるので、代替手段とはなり得ないから、補完的に使用することになる。


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 フォトンカウンティング型の天体望遠鏡という空想。

 天体からの光子を1個1個、時空間で分解する。時間分解能が極めて高い映像を得られる(時間積分型の画素に比べて空間分解能は悪化する)。

 大量のナトリウム線ビームを照射し、これも同時にフォトンカウンティングすることで、空気の揺らぎも高時空間分解能で計測できる。これによって、天体からの光子の方向を高い精度で決定できる。かつ、補償光学を後処理で行えるから、AOのためのハードウェアを(レーザーを除いて)完全に削除できる。波面センサや波面アクチュエータのみならず、それらを高速に駆動するためのシステム(高速な計算装置等)まで一切不要。大量のデータが出てくるのでそれのハンドリングのための計算能力は必要だが、例えばHDDに書き込んでデータセンターへ輸送して解析する、みたいなこともできる(突発イベント時は周辺のデータだけ切り出して現地で解析とか?)。


 SPADはスペクトル(エネルギー)を分解できないので、天体からの光の色やナトリウム線を識別できない。このあたりの光学系の設計が難しそうだ。天文用の画素はスペクトルの広い画素とフィルタを組み合わせる使い方だけど、今回の提案では補償光学用を主に考えているから、天体からの光とナトリウム発光を区別する必要がある。

 高時間分解能を活かして、ナトリウム線を適当な信号(PWMやM系列等)で変調し、そのタイミングで入ってくるフォトンを区別する、みたいなこともできるかもしれない。リアルタイムで解析する必要性はないからある程度重いフィルタを組むこともできるかもしれないけど、厳密に区別できないのが天体観測に対するノイズになる。超短パルスで天体由来のフォトンは無視するという考え方もあるが。

 ナトリウム線を使う場合は高度90km程度に輝点を作るけど、せっかくSPADの時間分解能があるなら、大気中で散乱した光をLiDARとして使って、3次元的な屈折マップを作るという手もある。照射後70usまでに帰ってきたフォトンは体積屈折マップとして処理し、600us前後に帰ってきたフォトンは高度方向に積分した平面屈折マップとして処理し、その間の500usおよび次の照射までに入ってきたフォトンは天体からの光として扱う、みたいな。

 照射するタイミングはGNSSで高精度に時刻決定しておけば、照射した瞬間のSPADが飽和したタイミングをそれに紐付けられるから、天体からの光もマイクロ秒程度で時刻決定ができる。数kmオーダーのコンパクト天体が猛烈な速度で変調していても、位相を決められる。


 大型の天体望遠鏡は方位軸+仰角軸+光軸周りの回転で3軸の回転を制御するが、SPADイメージセンサでは後処理で座標変換ができるから、光軸周りの回転は不要になる。アクチュエータを1軸分省略できるだけでもその下がだいぶ楽になるはず。時間積分する前の画像を得られるから、方位・仰角軸をステップ状に駆動することもできる。とはいえ、後解析でそれをモデル化する必要があるのが面倒。結局方位・仰角軸は慣性にまかせて定速駆動するほうが楽そう。


 ググると「SPADはエネルギー分解能が高い」というような説明が出てくるけど、これはシンチレータが入射したエネルギーに比例して吐き出す光子数を計数することでエネルギーを分解するというものであって、SPAD自体にエネルギー分解能力があるわけではないはず。ダイロックミラーでいくつかのスペクトルに分解して受光するしかないかな?

 Faveon X3みたいに垂直方向で色を分解できるSPADイメージセンサがあれば面白そうだが。それにしたってせいぜい4bin程度だから天文に使うのは難しそう。


 SPADイメージセンサもまだ新しいデバイスだし、望遠鏡への応用はまだ先になりそう。偏光観測みたいな用途で使われている物はあって、それの応用(偏光フィルタを外した状態)で天体のイメージングに使ったりという例はあるけど、最初から高時間分解能のイメージング用だったり、後処理型補償光学用の観測を想定したものはまだなさそう。

 時間分解能重視でもTomo-e GozenみたいにCMOSで読み出したりとか。SPADの高時間分解能を活かすには高周波なイベントが対象だけど、これは非常にコンパクトな天体からしか出ないから、光学望遠鏡で積極的に探すような目標は難しそう。まあ、今までの光学望遠鏡で見えていなかっただけで、実は近所にも……という可能性は、全く無いとはいえ。


 SPADとかPPD/MPPCは素粒子の方で20年くらい前から積極的に研究されているっぽいから、そのうち天体用にも展開されるかな?


 超高画素数のSPADを作るなら、ADCや非可逆圧縮ロジックも張り合わせて、2k*1kとか適当な面積単位で処理するようになるんだろう。例えば1msくらいの積分時間で1ピクセルごとに入射したフォトン数をカウントしてバースト的に転送する、とか。それでも相当なデータレートになりそうだけど。PPD/MPPCはサンプリングするのにアナログデータが必要だけど、シングルピクセルならロジックでパルスを読むだけで行けるか。画素にロジックを張り合わせるならそのほうが楽かな?

 画素単位で高電圧を扱うのはちょっと面倒そうだけど、高電圧と言ってもせいぜい80V程度だし、最近は能動素子も受動素子もかなり進化しているから、そのうちトランジスタ1個でスイッチングして半導体型コイルで平滑化して、みたいな感じで調整できる高圧源も作れそうだし。下手したらロジックの横に高電圧回路すら一体化できる可能性も考えられる。あるいは、100VDC程度の高圧給電でロジック用には5V程度を経由して、SPAD用には1段で70V程度まで降圧して、とかでもいいわけだし。


 SPAD型(非時間積分型)天体望遠鏡の利点は、なにより時間分解能が高いので、突発的なノイズに対する耐性が非常に高い。例えば上空を通過する人工衛星が1ピクセル内に滞在する時間は極めて短いが、時間積分型の画素では1ショット数十秒~数分の画像すべてで衛星軌道上の画素が無効データになってしまう。時間非積分な画像であれば衛星が通過する短時間(時間ビンで数個、数ミリ秒程度?)のデータが欠落するだけで、その前後のデータはすべて有効なデータとなる。

 今後各国の衛星コンステレーションが大規模化するにあたり、天文界と没交渉気味なコンステレーション(商業製最優先の民間企業や国家間で緊張のある国に所在するシステム)に対して、反射率を下げた衛星の打上げや運用を「お願い」する必要がない。

 逆に、超高感度・高時空間解像度な輝度データがあれば、それを利用して衛星軌道上の非協力物体(小さなデブリ等)を高精度に追尾することも可能になる。天文観測データの流用で大量のデブリデータベースを作成できれば、衛星オペレーターに対する天文のプレゼンスの向上にも役に立つ。ただ「人工衛星は天文観測に邪魔だ」と言うだけでなく、天文観測でも衛星に影響を受けづらいシステムを作って、しかも衛星側にデータを提供することで、衛星側にも天文へ協力するインセンティブを作れる。



 マルチスペクトルSPADイメージセンサが実用化されれば、スマホのカメラとしても便利そう。暗所から撮影できるし、IR LEDと組み合わせればdToF LiDARとして使えるから奥行き情報も撮影できる。可視光フラッシュと組み合わせて撮影する場合でも、距離の逆N乗則を打ち消すようなゲインをソフト的に処理すればいいから、より自然な明るさで撮影できる。小さな開口で撮影できるから、1台のスマホに複数のカメラを搭載して、視差を利用した画像処理も容易になる。


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 読み物でカール・フリードリヒ・ガウスの話題を(特にKindleで)探したいんだけど、適当に探すと全く出てこない。ガリレオとかアインシュタインとかはKindleで探してもいろいろな本があるのに、なぜかガウスは出てこない。

 ガウスはエピソードが少ないから、みたいな理由もあるっぽいけど、とはいえ影響範囲がでかすぎるから各分野を触り程度に紹介する程度でも相当な文章量になるだろうに。


2026年7月6日月曜日

バーティノフマスクとそのパチモン、あとキャリーマスクの比較


 3Dプリンタでバーティノフマスク(Bahtinov mask)やそのパチモノを印刷して比較してみた


 左上から1段ずつ右向きに、通常のバーティノフマスク、スリット幅を減らしたバーティノフマスク、Y型等積バーティノフ、T型等積バーティノフ、面積比を大きく崩したバーティノフ、キャリーマスク、バーティノフの縦のみ、バーティノフの斜めのみ、バーティノフの縦を中央に配置した線対称型、バーティノフの斜めを中央に配置した線対称型、スリットを1本ずつ配置したバーティノフマスク、スリットを2本ずつ配置したキャリーマスク、の12種類を比較。


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 通常のバーティノフマスク


 およそ1km離れた街灯をターゲットにしている。上がほぼ合焦、下が少し遠目にずらしている(他の画像も同様の条件)。バーティノフマスクについては縦スリットが上に、斜めスリットが下に来るように設置している(光線はスリットと直交する方向に写る)。

 バーティノフマスクは合焦すると交差した線の中央に線が乗るようになる。



 スリットを狭くしたバーティノフマスク

 

 光の干渉効果が強く出ている。画像処理で線の交点を得る場合、こういう画像はかなり処理が難しくなるはず。スリット幅を狭くして回折角を大きくしたバーティノフマスクは干渉効果が強すぎて使いづらそう。

 開口率が低いので線が細く見えるけど、単に飽和で広がった分が無いだけで、通常のマスクでも撮影時の露光を減らせば同様の効果が得られるはず。



 Y型等積バーティノフ


 写真だとあまり分かりづらいが、3本の線の輝度が等しくなる(通常の交点が中央にあるT型バーティノフではクロスのラインの輝度が若干低い)。フィールドで小さいモニタを見て線の位置を確認する場合、等積マスクのほうが見やすいかもしれない。



 T型等積バーティノフ


 薄い線が1本増えているけど、おそらくマスクの印刷上の問題だと思う。



 非等積強化T型バーティノフ


 縦線の面積が大幅に増えているので、斜め線より中央の線が明らかに明るい。

 等積・非等積強化ともに基準線が光軸から大きくズレているわけだが、この画像を見る限りはその影響は確認できない。バーティノフマスクと光軸の一致度はさほど影響はないようだ。ただ、よく見ると線の太さに違いがあるような気もする。等積は縦線が短い分、線が細く、非等積強化は縦線が長い分、線が細い。これらを含めると、等積Y型が良いかもしれない。



 キャリーマスク


 バーティノフマスクはクロス線の中央に線を入れるように調整するが、キャリーマスクは二つのクロスの交点が一致するように調整する。実際には交点は見づらいので、線のバランスを取るように調整する。

 今回は10度/12度で作成したが、もう少し狭いほうが見やすいかもしれない。

 バーティノフマスクは3本の線を引くが、キャリーマスクは2本の線なので、線の輝度が若干向上するはず。



 縦線のみのバーティノフ


 当然、1本線。よく見るとピン外しでは線が分裂して見えるから、ピント調整に全く役に立たない、というわけではない。とはいえ、ピントの前後を区別できないので、実用上の利点はない。



 斜め線のみのバーティノフ


 同上



 線対称縦線中央型バーティノフ




 線対称斜め線中央型バーティノフ


 これらも線は分裂するが、前後が決まらないのも同じ。



 スリット1本型バーティノフ


 通常のバーティノフに比べて線のズレが見やすい気がする。とはいえ、単に輝度が下がって飽和が改善されただけという気もする。

 輝度にむら(色相の回転)があるのは光が干渉した結果だと思っていたのだけど、スリット1本でも出るのが謎い。



 スリット2本型キャリー


 同上


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 露出を大幅に下げて、Y型等積バーティノフ、通常型バーティノフ、狭バーティノフ、キャリーを比較




 全体的に干渉が出ている。

 バーティノフは交点付近を使うので、飽和しない程度に輝度が低いほうが確認しやすい気がする。対してキャリーは線を使うので、輝度が低いと全く見えない(キャリーは合焦していても線が2本に分裂して見えるが、露光が足りないと線が重なった(分裂していない)部分しか見えなくなる)。ただ、今回は合焦位置でしか撮影していないが、ピンズレの場合は線の長さの差として見えるはずだから、こちらのほうがわかりやすいという可能性はある。

 輝度を下げた場合、通常のバーティノフでは線の明るさに差があるから、見づらい気がする。等積バーティノフは中央の線の輝度は下がるが、全体的には同じ輝度になるから、暗くても線が見やすくなる。


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 スリットの角度を変更して、再撮影


 Y型等積バーティノフ(±5度)



 キャリー(±4度/6度)


 バーティノフにしろキャリーにしろ、角度が狭いほうが見やすい気がする。


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 実際の恒星に対して使用した例


 Y型等積バーティノフ(狭角)


 キャリー(狭角)

 使ってみた感じだと、バーティノフのほうが使いやすい気がする。カメラに設置するときも向きが楽にわかるし、線の方向に対して調整の向きも楽。縦を上に置いて、線が上にあれば奥にフォーカシング、線が下にあれば手前にフォーカシング。キャリーも慣れれば使いやすいのかもしれないけど。


 今回はカメラ内蔵のトレーサー機能を使ったが、キャリブレーションがうまくいかなくて、日周運動が完全には消えない。日周運動が残った状態でマスクをカメラ座標系に置くと、線がぼやけてピントオフセットが把握できなくなる


 マスクの向きを日周運動に合わせると(バーティノフの縦を天の北に向けると)見やすくなる。タイムラプス撮影とかで日周運動を残して撮影したい場合はこれを気をつけて調整を行うと良さそう。


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 狭スリットバーティノフマスクを適当に画像処理

 青色だけを取り出して色を強調。狭スリットでは光の干渉で破線に見えるから、画像処理を行う場合はこれの重心を求めて、各々の重心を直線にフィッティングする、みたいな処理も考えられる。

 スリット幅の広い(白色の実線に見える)バーティノフマスクを画像処理で計算しようとするとちょっと面倒なロジックが必要になりそうだけど、狭スリットだとわりと簡単な処理で計算できそうという可能性はある。それ専用のロジックが必要というのが欠点。


2026年7月1日水曜日

小ネタ



 Spring-8モチーフの施設がわりとメインの舞台になるのかな? これだけ見ると理系アニメっぽいけど、メインテーマがヤバそう。


 メンタル弱い民からすると最近のラノベやマンガやアニメやゲーム、重いネタが多すぎだろって気がするんだけど、そんなことないのかな。昔もそれなりに重いネタはありつつ、それ以外のただ楽しい作品も多かった気がするんだけど。神メモとかもありつつ、SAOあたりから重い作品が世に広まった感じがする。でも神メモとか普通に読んでたし、SAOあたりから己のメンタルが弱くなっただけかもしれない。




 良くも悪くも内輪ノリの強いチャンネルだけど。車の整備とかの話題を聞き流せる以上の人にはおすすめ。



 富良野線運休 車輪の傷で線路点検 - YouTube

 35本が運休で2千人に影響、ってのがあれよな。鉄道輸送とは……



 Amazon.co.jp: 大人の科学マガジン あたらしい鳩時計 : 大人の科学マガジン編集部: 本

 1万円オーバー、ですか。。。インフレだけでなく、読者も減って、開発費を均等割するとどんどん値上がりするんだろうなぁ。



『Beast of Reincarnation』プレビュー 相棒の犬と戦略的に共闘する、日本が舞台の完全新作アクションRPG

 K-9的な動物と共闘できるゲームは興味があるし、キャラデザも好み。アジアンダークファンタジー的な敵はちょっと苦手だけど、モブは機械っぽいやつも多数。弓は古典的な雰囲気でありつつ、収納性の高い折りたたみ型なのが面白いな。プレイヤーが鈍重な二足歩行のロボットに乗って移動したりとか、モブも含めて、ファンタジーとテクノロジーが面白い感じで融合していそう。……どっかで20式小銃とか拾えねぇかな。操縦席にF-16のMFDみたいなゴテゴテした画面がついてる世界観なら2010年代のアサルトライフルくらい探せばどっかにあるやろ。



 箱根七曲で3スター獲得。どうしても取れなかった3,4万ポイントは車のカスタムでゲタ。元々フルカスMINIだったけど、ドリフトタイヤでなくセミスリックタイヤに履き替えたら追加で稼げるようになった。なんでドリフトタイヤでドリフト走行するとデバフかかるんだよ。。。とはいえ、ドリフトゾーンの全体的に、ドラテクで頑張った感じじゃなくて、車のスペックと試行回数でゴリ押した感は否めない。七曲も安定的に34万pt以上が取れるわけじゃなく、28-33万くらいで乱数生成している感じ(運がいいと34万を超える)。

 これでドリフトゾーンは全部3スター獲得。残ってるのはダートのスピードゾーンが2個、ブレイザーの長いやつが1個。ブレイザーはあと100秒短縮しなきゃいけないから全く可能性が見えない。コース設定が問題なんだろうけど、自分で試行錯誤するには距離が長過ぎる。スピードゾーンも加速エリアが狭いのでどうすればいいのかわからん。加速性能のいい車を買わないとだめなのか、カスタムやドラテクでなんとかなるのか。



 キヤノン:技術のご紹介 | サイエンスラボ レンズ

 中盤の「光の回折を利用したレンズ」のテキストと図、どちらも誤りな気がするのだが。

「レンズの表面に鋸歯状の溝を周期的につくることで、光の進行方向をコントロールするのが回折光学素子です」という説明があって、それを模式化したアニメーション(「単層型回折光学素子」というタイトル)があるが、鋸歯状の構造を持つレンズは一般的なレンズと同じく屈折を利用したフレネルレンズであって、回折光学素子とは全く別の原理によるもののはず。

 別の記事の説明でも不思議な点がいくつか見られる。

 この記事の監修者のプロフィールが書いてあるけど、新聞記者のち科学技術ジャーナリストだそうで、いや、キヤノンの社員が書いたんじゃないのかよ(あくまでも監修だから、書いたのは社員かもしれないけど)。っていうか光学系の専門家ですらない人が監修してるのかよ。

 自社技術をアピールしたいならせめて原稿のチェック位は自社の技術者に頼めばいいのに。そうすれば恥を晒すこともあるまいに。図体がでかくなると気軽にそういうことを他部署に頼むこともできなくなるんだろうな。


 ある程度大きな企業の営業・広報が自社技術を理解してないんだろうなって記事はたまに見かけるけど、とても残念。



 砂糖水を燃料にしたディーゼルエンジンとか作れないんだろうか。粉末のままだと扱いが面倒そうだから、一旦水に溶かして取り扱いをしやすくして。砂糖は融点が高いから、中途半端に溶けた燃料が残ったまま冷えると回らなくなるのが怖いところ。あとは燃料用として精製されていないものを燃やすと、不純物が堆積したりとか?


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 ポロミラー再挑戦


 今回も手芸用の鏡だけど、ガラスの楕円を購入。かなり綺麗な像が得られる。あと、視界がほぼ円形に近くなる。


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 適当なガラスレンズを購入して、望遠鏡的な物の試作

 構造としては、左側の対物レンズと右側の接眼レンズの間を、3Dプリンタで作成したフランジ付きパイプで組んだような形。接眼レンズ側の焦点付近は半分に割ったパイプを用意して、針金(AWG28の単線)を渡している。


 対物レンズ


 接眼レンズ


 針金


 覗いた様子

 対物レンズがf=300mm、接眼レンズがf=50mmで、6倍率の望遠鏡、ということになる。針金(中央の黒い横線)にはピントが合っていないけど、肉眼で見れば結構くっきり見える。接眼レンズが50mmなので、レティクルも6倍率くらいに拡大されている(望遠鏡の倍率とレティクルの倍率は独立。両方とも6倍になったのは偶然)。AWG28(直径0.3mm程度)の針金ではかなり太くて、髪の毛くらいの太さでも十分に太い。望遠鏡の十字線に蜘蛛の糸を使った、みたいなエピソードがあるけど、精度を求めるなら確かにそれくらい細い糸がほしいのはわかる。

 単純な望遠鏡の場合、2枚のレンズの焦点を一致させればいいので、フォーカス機構は一つで良い。対してレティクルを入れる場合、焦点面とレティクルを一致させる必要があるから、2個の独立した調整機構が必要になる。構造が複雑になる。



 焦点面にクラックゲージを挿入

 拡大鏡で覗いている形なので、肉眼で見える線なら十分に見える。低倍率向けの接眼ミクロメーターを入れるとちょうどいいかも。



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 もうちょっと複雑な構成

 2枚の凸レンズの間に4枚の鏡を配置して、2枚のレンズの間隔を縮めて正立像を得る。


 対物レンズで円錐形に絞った光を鏡で反射させるので、後ろの方の鏡は面積使用効率が劣悪。あと、狭い面積しか使わないから、鏡面精度が効いてきそう。


 斜め方向に解像度が高い方向と解像度が低い方向がある。対物・接眼鏡筒(含レンズ)の向きを変えても解像の向きは変わらないから、ポロミラー周りの問題だと思う。


 複雑なポロミラー系を組むのは、倒立像を正立に戻すことを目的としている。ところで、凸レンズを1回通すと(焦点面を超えさせると)像は反転するから、凸レンズを3枚直列に置けば、正立像を見ることができる。ただ、かなり綺麗に位置を合わせないと、ピントがボケたり色収差が強烈に出るので、なかなか難しい。あと、倍率もかなり強くなる。それに光学系の長さがf1+4*f2+f3になるので、かなり長くなる。レンズ前後は光束が太いからここで折り返せば相対的に鏡の品質はある程度無視できるようになるだろうけど、とはいえ折り返すならポロミラーを組めば?という話に戻ってくる。

 鏡自体を市販のものを未加工で使うのではなく、適当な鏡を最適化した大きさに切って使うような場合、フレームのデザインの自由度がかなり高くなるから、それをやればもう少しまともな構成になるかもしれない。しかし、そこまで手を出すとちょっとやりすぎかなぁ、という感が。とはいえ、鏡の大きさを好きに設定できるなら、動鏡や水平鏡を含めて好きにデザインできる自由度はある。


 凹レンズを使用してガリレオ式も試作。f300mmの平凸とf50mmの両凹で4倍。それなりに綺麗な正立像が見えるけど、視野角が1.5度くらいしか無くてかなり狭い。



 φ30mm f50mmとM12P0.5 f16mmを組み合わせて3.125倍にすると、光路もそう長くないし、わりといい感じ。倍率が低い感じは若干あるけど、ないよりはマシ。明るさも結構良い。接眼レンズがねじ込み式だからピント調整も楽。倍率が低いこともあるけど、視野は広め。

 このくらいの口径なら対物レンズの前にポロミラー系を置くのも実用的。ただ、ミラーの有無を見比べると、ミラーがあると明らかに暗くなる。安物の鏡の反射率が85%としてもこれが4枚だから、50%しか反射しない。そりゃ暗くなる。



 気まぐれにCマウントレンズとM12P0.5レンズを組んでみたら、めっちゃクリアな視界が得られた。やっぱ安物の凸レンズって色収差等諸々特性悪いんだな。ただ、Cマウント+M12P0.5マウントを組んで単眼鏡を作るような場合、Cマウントレンズが意外といい値段するのがネック。Cが4.5k円、M12が1.5k円としても6k円位になるし、倒立像を正立像に変換する手間もかかる。安い単眼鏡なら2k円前後から売ってるから、これを使うほうが圧倒的に楽になる。

 3Dプリンタでレンズを印刷できるならともかく、現状は何らかの光学素子を買わなきゃいけないから、どこで妥協するかという問題になる。コーティング無し収差マシマシのレンズを組んでポロミラーも組むか、収差の少ないレンズ系をそれなりの高い値段で買うか、単眼鏡の完成品をそこそこ安い値段で探すか。


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https://prc.nao.ac.jp/museum/arc_news/arc_news074.pdf

https://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1970/pdf/19700308.pdf

 望遠鏡の十字線のために蜘蛛の糸を張る方法。蜘蛛の糸は更に細い糸がより合わさってできているから、これをほどいて使う。この時代の位置天文学的な機材ではマイクロメータの目盛りを蜘蛛の糸で作って読んでいるんだそうだ。

 USNOが使っているタングステンの細線。タングステンは強度が高く耐熱性が高いので、焦点面で太陽光を受けても簡単には切れない。太い材料を鍛造で細くするので、形状の均一性は悪い。あと値段の問題。タングステンは不純物が入ると展延性が悪化するので、溶融や鋳造が不可能。粉末を固めてから電流を流して加熱し、高温状態で圧延・鍛造を繰り返すと展延性が出てくるので、引き抜いて糸状にする。手間がかかるので高嶺の花。というわけで、蜘蛛の糸を使う。

 タングステンのフィラメントって第一次大戦の頃にはすでに電球用として工業生産されているはずなんだけど、なんでわざわざ粉末から作ってるんだろう? 太さが合わないにしても、すでに細線になっている(細線として引き伸ばされている)ものがあるならそれをもう少し細くすれば良さそうな気がするが。電球用のタングステンの品質だとそれ以上引き延ばせない、とか?



https://www2.nao.ac.jp/~open-info/engipromo/draftparts_2014/p2_2014.pdf

 望遠鏡の再蒸着の準備に関する話。岡山の188cm鏡とか。

 以前はタングステンフィラメントにU字型のアルミをぶら下げていたが、加熱したときにこれが落下すると蒸着品質に影響する。そのため、あらかじめタングステンフィラメント自体にアルミを蒸着するようにした。綺麗に洗浄したアルミ線をフィラメントの中に置いて加熱すると、アルミが付着したタングステンフィラメントになるから、これを使う。

 あとは、鏡からアルミを除去したり、洗浄したりの手順とか。晴天率が低い雨季に作業を行う。湿度が高いので人間の汗が落ちると洗浄をやり直し。/* 小さいクリーンブースを用意してスポットクーラーで冷やしながら作業すればいいんじゃねって気もするけど、大きな鏡の周りを歩き回って支障のない大きさってなると冷やすのも大変だろうしな。日本人的には「気をつけて作業しろ」を標準手順とするだろうし */

 1年毎に再蒸着を行うが、再蒸着前は反射率がかなり悪くなる。再蒸着しなくても、表面を拭くだけでもかなり回復する。エジプトの天文台で数十年放置された鏡を洗浄した際は、水で洗っただけでも相当綺麗になったから、おそらく空気中の水分で埃が貼り付くのが曇りの原因だろう。湿気対策も考えたい。



https://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1969/pdf/19691108.pdf

 同じく岡山188cm鏡の再蒸着の話。

 太陽光で熱せられないように設計しているから望遠鏡は外気よりも冷たい。山の上は霧や雲に入りやすいが、温かい湿った空気が冷たい望遠鏡にあたると表面が湿る。他にもギヤボックスから油が滴り落ちたりもする。

 天文台は山の上にあるから水道が引けない。再蒸着には洗浄や機器の水冷のために大量の水を使う。雨季は作業性は悪いが水を確保できてかつ天体観測への影響が少ないのはこの時期だけ。

 各種作業の注意点とか、真空引きの手順とか。



http://www.oao.nao.ac.jp/stockroom/extra_content/com40pdf/pdf/chapter2/jyochaku.pdf

 188cm鏡の蒸着のときなどの様子。写真たくさん。



http://www.nhao.jp/research/bulletin/docs/bl2016-5.pdf

 西はりまなゆた2m望遠鏡の再蒸着と保護膜の作成。望遠鏡は三菱電機製だが、鏡はスペインの会社なので、前回はスペインへ空輸して再蒸着を行った。費用がかさむので、国内で再蒸着を行った。



https://tenkyo.net/kaiho/pdf/2014_03/01toku-23nakano.pdf

 教材としての望遠鏡の作成。主鏡の研磨と蒸着を行い、口径20cm弱のドブソニアン望遠鏡を作る。外注していた蒸着を自分で行えるようになったので低価格化ができた。接眼レンズ別で5000円まで下げられる見通し。



https://tenkyo.net/kaiho/pdf/2010_03/2010-03-02.pdf

 ガリレオの望遠鏡に関する解説。鏡や鏡筒を作成した技術の紹介や、当時の時代背景など。