2016年6月6日月曜日

Manfrotto 322RC2を買った

Manfrotto 322RC2という雲台を買ってみた。
amazonでも売ってるが、発送予定が長そうだったので今回はヨドバシの通販で買った。ヨドバシはContourを買った時にも使ったけど、相変わらず早い。コンビニ支払いだったけど、支払った数時間後には発送され、翌日には届いた。amazonだと間1日必要だが、ヨドバシは同じ陸地に在庫があるのでつよい。もっとも、一緒に買ったネジ変換は東京から発送されたので間1日必要だったけど。

さて、この雲台だが、商品画像を見るとわかるように、ピストルグリップが付いている。このグリップを握りこむと3軸のロックが解除されてフリーに動かせ、グリップを離せばその場所でロックされる、というものだ。最近だとマルイのM40のPVに使われてた気がする。海外だとAR-15を載せてたりするけど、いちおう撮影用の機材。

雲台のボールジョイントにグリップが付き、シューマウントはグリップにネジ止めする形になっている。ネジ止めはいくつかの場所に可能で、向きの違いも合わせれば6種類くらいの形態になると思う。グリップを水平にして、右出しと左出し、それからグリップを垂直にした状態で、ハンドルが手前になるか奥になるかを選ぶことができる。ノーマルではグリップは右手で操作するが、ネジを付け替えることによって左手で操作することもできる。左手でグリップを操作すれば、右手でカメラを操作できるので、移動と停止を繰り返すような目標を撮るには便利だと思う。

この雲台は3軸をほぼ無制限に回すことができるが、ヨーとロールはボールジョイントで稼働するのに対し、ピッチは別の軸で稼働する。なのでヨー・ロールとピッチの操作感が若干違う。ピッチが若干渋い感じ。使ってると滑るようになる可能性はあるが。

一応グリップ部分のダイヤルでフリクションを調整することは可能だが、一番軽い状態から中間地点までで事足りると思う。グリップの握り具合でも若干フリクションの調整が可能だが、これはあまりレンジは広くない。フリクションを強くした場合、滑るようには動かず、ガクッガクッと動くので、フリクションの調整はあまり使わないだろう。

あまり細かい向きの調整はできないが、それでも10ミリradくらいの調整は可能。ただしかなりゆっくりとした操作になるので、素早い動きをしながらの位置決めはかなりの慣れが必要だと思う。

クイックシューはおそらくManfrottoの標準的なものだと思うが、Manfrotto製品は買ったことがないのでよくわからない。クイックシューを固定するレバーと、レバーを固定するためのロック機構が有り、ロック中はレバーを解除することができない。ロックを解除すればレバーは自由に動くが、レバーを開放中にロックを有効にすると、レバーを閉じることはできるが、開くのにはロックを解除する必要がある。レバーに何かを引っ掛けてカメラなどを落とすのが怖い場合は、クイックシューを外したらすぐロックを有効にするクセを付けておくといいだろう。
クイックシューを外すとレバーは開放状態でロックされ、クイックシューを乗せるとロックピンが押されてレバーも閉じる。ロック機構に慣れるまでは手間取るが、慣れてしまえば着脱は非常に簡単。鳥撮り等でいきなり頭上に鳥が飛んできた場合でもすぐにカメラを外して撮ることができる。

僕の機材にはPeakDesignのCaptureもあり、322RC2との互換性も有るはずだが、あいにくとアダプタ部品を紛失しており確認はしていない。

この雲台自体の剛性は素晴らしいが、カメラを載せた状態だと三脚の剛性が支配的で、ヤワな三脚だとグラグラと揺れる。現在は3000円ほどで買ったSLIKのアルミ製を使用しているが、足を全開まで伸ばすとものすごく揺れる。もっとも、この三脚の耐荷重は1.5kgで、カメラと雲台を合わせると2.5kgになるから、完全に性能外だが。
あぐらで地面に座り、足を短くした三脚を足の間に入れればかなりグラつきは消えるが、それでも三脚に載ってる樹脂の雲台が結構歪む。しっかりと固定してブレを無くしたいならちゃんとした三脚を使うべきだろう。逆に全体の歪みで構図の微調整をしたいならヤワな三脚でも問題ない。

雲台自体は自由に動くが、人間の体の可動限界があるので、撮影範囲は左右40度程度までと考えたほうが良いだろう。三脚を伸ばして立てばもう少し広い範囲に動かせるし、自分も動けば360度の範囲を撮影することができるし、上下の可動域もかなり広く取れる。座った状態では若干左右が狭くなるが、一番問題無のは上下がほとんど動かせない点。これはカメラと雲台の固定方法にもよるが、長焦点距離のレンズではあまり可動範囲は期待しない方がいい。

雲台の固定穴は3/8で、シューは1/4となっている。日本でよく使われているのは1/4なので、一緒に変換ネジも買っておいたほうが良いだろう。

例に漏れず「慣れれば便利」という道具だが、この雲台を装着して不利な点というのはあまり無いだろう。

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