2017年8月3日木曜日

OKL-T/6-W12N-C

 秋月で売ってる、ムラタのOKL-T/6-W12N-CというPOL降圧DCDCを試してみた。
 ムラタ表面実装DC-DCコンバーター OKL-T/6-W12N-C: 電源一般 秋月電子通商 電子部品 ネット通販

 単純に降圧DCDCとして使いたいなら、基板実装済みのモジュールが有るので、それを使うほうが遥かに楽。
 しかし今回は比較的狭いスペースに2個入れたかったので、ユニ基板に実装してみた。


 とりあえず、なんとか動いてるみたい。
 実装する際は、GND/Vin/Vout以外のパターンをカプトンテープで絶縁し、GND/Vin/Voutが接するスルーホールにハンダを充填する。またGND/Vin/Voutもハンダメッキする。メッキというか、BGAのように盛り上げる感じ。
 その後ユニ基板に正確に位置を合わせてVinあるいはVoutの裏側からハンダゴテで熱しながらハンダを入れる。GNDはパターンが広いのでかなりの熱量が必用のため、まずはVin・Voutで位置合わせをした方がいい。
 基板とDCDCの間には0.5-0.8mmくらいの隙間を開けると良さそう。薄いプラスチックカード(使い古しのamazonギフト券とか、もうちょっと薄いもの)をジグにして高さを調整すると良いかも。
 ある程度ハンダを入れて、基板とDCDCの間にボールになるようにする。ただし入れすぎるとGND/Vin/Voutで短絡するので注意した方がいいと思う。

 その他の端子、TrimとON/OFFとSenseを接続する必要があるが、これらの端子はほとんど電流は流れないはずなので、モジュール横の端面スルーホールに配線を通せばいい。

 ちゃんと6Aまで負荷をかけたわけじゃないが、とりあえずちゃんと動いている気がする。
 効率は素晴らしいと言うほどではないが、酷いと言うほどでもない。よほど電位差がない限りは、発熱はそこまで多くないはず。とはいえそれなりの発熱量は有るので、何らかの放熱は必用だと思う。



 Trimの抵抗値と電圧はこんな感じ。横軸が抵抗値、縦軸が電圧。
 代表的な電圧はデータシートに書いてあるが、3.3Vなら抵抗が2個、5Vなら抵抗が3個必要になる。中途半端な抵抗器を特注できるとかなら1個でも良いだろうが。


 ま、ちょっと大電流な降圧DCDCが欲しいだけなら秋月の変換基板を使ったほうが楽。多回転ボリュームがついてるので電圧調整が楽だし。人間がユニ基板に実装したモノの信頼性とかかなり低そうだし。


 僕は普段、片面基板を多用している。今回、久しぶりにスルーホールのユニ基板を使った。どんどんハンダが吸われるし、かなり面倒。ノンスルーホールな両面基板とかあると便利そうだけど、そうなると今回みたいに裏に熱を伝えたい時に困るんだよなぁ。かといってスルーホールを全部ドリルで削るのも大変だし。

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