2017年8月7日月曜日

Speed Wi-Fi HOME L01を買った

 ここ数年、plalaの「ぷららモバイルLTE」というモバイル回線をメインで使っていたのだが、11月末でサービス終了とのことなので、代替サービスを探す必要に迫られた。
 僕は月50-100GBくらいの帯域を使っているようなので、よくあるモバイル回線は使用不可能のため、とりあえず今のところ大きな制限のないUQ WiMAXのUQ Flatツープラスギガ放題(3年)を契約してみた。このプランは月々の容量に対する制限はないが、直近3日に10GBという制限がある。日3GB程度までなので月90GBくらいまで。全く足りないというほどではないが、十分というほどでもない。いままでの回線でかなり制限されて月60GBとかなので、制限無しで使ったらどうなることやら。
 
 まず地域的な話をすると、僕が住んでいる上富良野町は約1万人程度が住んでいる町で、人口密集地では光回線が使えるらしい。しかし僕が住んでいるところは数百mで町境という過疎地域で、固定回線はISDNしか使えない。昔は国の政策によりADSLを敷設していたらしいが、だいぶ前に回線は撤去されている。

 本当はぷららモバイルが終了する直前くらいにUQ WiMAXを契約するつもりだったが、日に日に回線品質が悪化しているのが体感できてしまうので、慌ててUQ WiMAXを契約したという次第。なんで日に日に悪化するか、というのはぷららモバイルが鳴り物入りで始まった頃のネット記事に書いてあるのでそちらを参照のこと。

 で、回線はUQ WiMAXを使うとして、モバイルルータを何にするか、という問題がある。
 ネットの評価を見ると、「固定型は持ち運べないし、可搬型とくらべて性能がいいわけでもないし、可搬型一択」みたいな評価が多い。が、今回は強い意志を持って固定型のSpeed Wi-Fi HOME L01というモデルを購入した。
 理由は、今まで使ってきたモバイルルータはことごとくバッテリーが膨らんで使い物にならなくなったため。基本的に常にUSBで給電して使っているが、本来のモバイルルータの想定としてこういう使い方はされていないから、浅いとは言え常に充放電が繰り返されている状態となり、バッテリー寿命をどんどん削っていくらしい。
 ということで、電池内蔵モデルを除外して、固定型を選択した。
 可搬型は電池が入ってるから停電しても使える、という利点は魅力的だが、そもそも停電時はデスクトップPCが使えないから本格的な作業はできないし、数日間とかそういうレベルで停電するのが確実ならカーバッテリーからDCACコンバータを使えばいいし、みたいな割り切り方をしてる。
 経験的にこの地域では落雷によって数分間停電するということは有るが、それ以上に長時間停電することは無いから、停電時の想定をする必用はない、という見込みも有る。

 ということで、HOME L01の話。
 買う前は円筒形という外見から、ゴミ箱MacProくらいの大きさをイメージしていた。が、届いてみるとかなり小さかった。太さはそれなりにあるが、高さは500mlのペットボトルより少し低いくらい。


 保護色で見づらくて申し訳ない。心の目で見てください。
 LEDは計6個あり、稼動状態や受信強度の表示がされる。上3個が受信強度で、1/3だからだいぶ環境が悪い。
 LEDがかなり明るい気がしたので、気休め程度にカプトンテープで輝度を落としてある。

 設置作業はかなり簡単。コンセントを刺してLANケーブルをつなぐだけ。電池の容量とか、電源スイッチとか、一切気にする必要がない。
 ただデフォルトのIPアドレスが192.168.100.1/255.255.255.0で、DHCPが100-200なので、いままで使ってたルータとはちょっと違う。そのため、明示的にDHCP再割当てを行わないと通信できない。
 Winならネットワークアダプタを無効化、有効化することで再割り当てが行われる。RasPiはピンヘッダにTTL232を接続して固定IPのコンフィグを書き換えてから再起動を行った。残るはHDDレコーダだが、コイツはどうやったら再割り当てされるのか不明。まぁ数日ほっとけば自動再割当てされるかなーと思っているが、どうなることやら。たぶんネット接続がないので自動録画とかができないので、早いとこ解決しておく必要があるが。
 HOME L01のIPアドレスにブラウザからアクセスするとステータスや設定を表示できるが、内臓のWebサーバーはかなり応答が遅く、表示するのに時間がかかったり、表示途中で切断されたりする。ただ、ファームウェアのアップデートを行えば改善するかも(届いてから未アップデート)。

 まだ届いて数時間しか経っていないのだが、ぷららモバイルとくらべてかなり快適になったと実感できる。
 ぷららモバイルは朝の通勤・通学時間帯、昼休みの時間帯、そして夕方から深夜にかけての時間帯はHTMLの読み込みも危ういほどに回線が遅かった。なのでこの時間帯はほぼネットが使えない状況だった。
 しかしUQ WiMAXでは、今の時間(23時頃)でもほぼストレス無くニコ動をストリーミングできる。もちろんyoutubeも。今まではこの時間HTMLが読めるか読めないかくらいに遅かったから、雲泥の差と言える。
 ちょっと大げさな言い方をすると、インターネットが遅いと世界から拒絶されてるような気分になるが、逆にインターネットが快適だと、世界中とつながっていられるような気になる。精神安定的にインターネットの快適さはかなり重要な要素だと思う。昨日までは世間の動きを考慮するのが当然だったが、そういうのが気にならないというのはすごく安心感が有る。
 まだ使い始めて数時間だが、既に3GBほど通信しているらしい。かなり久しぶりにニコ動をBGVにしてるから、それが効いてるかな。この調子で使い続けるとあっという間に帯域制限されそうだが、まぁしばらくすれば落ち着くでしょう。

追記:2017/08/08
 DIGA(DMR-BRW1000)のDHCP再割当ては、スタートボタンから左に入ってネットワーク関係の初期設定を開き、IPアドレスを手動に設定してから戻り、再びIPアドレスの設定を開いて自動を設定して戻る。この際、手動に設定した際に、IPアドレス等は打ち込まなくても良い。これでDHCP再割当てが行われる。注意点として、IPアドレス設定画面で手動・自動を切り替えただけでは再割当ては行われない。手動に設定してからIPアドレス設定画面を閉じる事により、DHCP割当されたアドレスを開放するような挙動。

 あとPCからRasPiにPINGは通るのに、インターネットにつながらない(PINGが通らない)という問題にだいぶ手間取った。症状からしてDNSだろうとあたりは付けてたが、コンフィグファイルにDNSを明示しても反映されない。ゲートウェイのIPを指定したり、オンラインのDNSを指定してもダメ。
 結局、別の設定ファイルに書いてあった旧ネットワークの設定が優先されていた、というオチだった。何年も前に設定したヤツだから、どこに設定したかなんて覚えちゃいない。「別のファイルにDNSの設定書いてみるか~」という軽い気持ちで開いたら、たまたまそれに古い設定が書いてあって判明した、という次第。

追記:2017/08/12
 数日に1回程度の頻度で、インターネットの接続ができなくなる不具合がある。HOME Wi-Fiのコンフィグ画面とかは開けるけど、ルーターの向こうへパケットが通らない感じ。ローカルのPINGは通るけど、オンラインのサーバーへはPINGは通らず、IPアドレスを指定したPINGも通らない。
 解決策としては、とりあえずHOME Wi-Fiのコンフィグ画面で再起動を行うくらいしかできない。それでも数回再起動しても復旧しないことがあり、その場合は電源を抜挿しての強制再起動しかない。さすがに電源を落としてしまえばどうにかなる。
 まだHOME Wi-Fi L01は発売から半年足らずで、バグはいろいろありそう。
 現在のバージョンは11.191.01.00.824で、これが最新らしい。それにしてもなんというバージョンナンバーだ。

 当初の予想通りというか、やはり10GB/3dayは簡単に超えてしまう。いままで制限してそれ未満だったから、制限が外されたらどうなるかなんて、ねぇ。
 でも時間を問わずyoutubeがストリーミングできて、アニマックスオンデマンドとかでアニメが見れて、みたいなのは結構快適。特に4k液晶だとHDのストリーミングでも画面の片隅で見れるし。
 帯域制限は、20時頃まではあんまり気にならない感じ。0時頃だとかなり制限されてる気がする。規則正しく早寝早起きすれば問題ない感じ。

 サービスエリアの隅の方で使ってるから、設置場所は結構シビア。ちょっと動かすだけでいきなり電波がつかめなくなったりする。WiMAXの波長は11cmくらいなので、5cmくらい動かすと改善するかも。最初に置いた位置に印をつけて、そこから半径10cmくらいで動かせばある程度受信強度高い場所は見つからるかな、という感じ。
 契約的にはLTEも追加無しで使えるはずだけど、こっちはまだ試してない。

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