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エアブレーキを展開した画像を何枚か貼りましたが、上から、ギヤ格納時、ギヤ展開時、ギヤ展開かつエアブレーキオーバーライド、着地時、ノーズ接地時、です。最後のは撮り忘れてて後で撮ったので天候が違いますが。
ここでエアブレーキの種類に関してですが、例えばF-15は背中についているので、任意の開度で着地することができます。F-22の場合は2枚のラダーを差動で使いますが、これも任意の開度で着地できます。古い戦闘機だと、F-86であれば胴体の横を開くような構造ですが、これも地面への干渉はありません。
ところが、F-16の場合は機体の一番うしろが上下に開くので、開度が大きすぎると、着地時に仰角を取っていた場合に、地面とぶつかってしまう可能性があります。
そのため、F-16のエアブレーキは、ギア格納時とギア展開時で、最大開度に差が設けられています。
これはすべて自動で処理されるため、最大開度時にギアを下ろした場合は自動的にエアブレーキが少し格納されます。ただし、この状態でエアブレーキFwdスイッチを押し続けると、押している間は開度制限がオーバーライドされ、常に最大回度を維持します。Fwdスイッチを離した場合はその時点でのギアの状態によって開度制限が加えられます。つまり、ギア展開中にFwdを離せば、再び開度制限位置まで格納されます。
また、ノーズギアにウェイトがかかっている状態では開度制限は解除され、常に最大開度が維持されます。もちろんウェイト無しの状態(接地後に機首上げ減速姿勢)でFwdを押せばオーバーライドしますが、当然クラッシュの可能性があります。
ノーズ接地後は、開度制限が解除されたあとも、自動では展開しないので、ノーズ接地と同時期に手動でFwdを押してブレーキを開く必要があります(もっとも、空力制動ができない速度だからこそノーズを下げるわけで、エアブレーキに効果があるかは疑問ですが)。
左コンソール、ランディングギヤハンドルの左下に、スピードブレーキのインジケーターが付いています。

非常に見づらく、視線を下げなければ見えないので、ないよりはマシ、という程度ですが、複座型の場合はそれなりに使用頻度はありそうです。
このマーカーは、スピードブレーキ格納状態の場合はCLOSEの表示、少しでも展開しているとドット柄が表示されます。開度に応じてドットの量が変わる、といったわかりやすいインターフェースにはなっていません。
C型のような単座型の場合は、スピードブレーキのスイッチに応じて開度が決まりますが、D型のような複座型の場合、相反する指示が出された場合はOPENが優先して行われます。例えば前席がスピードブレーキを閉じようとし、後席が開こうとした場合、後席が優先されてブレーキが開きます。そういう場合は、スピードブレーキインジケーターを見れば今の状態を確認できますが、実際にどの程度使われているかは疑問です。
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速度早めで着陸するのはそれなりに簡単ですが、AoA高め速度遅めで着陸しようとすると、なかなか大変です。
感覚としては、ピッチで速度を調整し、スピードブレーキで降下速度を調整し、スロットルで速度を維持する、という感じでしょうか。
ただ、F-15Cはかなり丁寧に着陸しないと脚を損傷しますが、F-16Cは今まで1回も脚を破損したことがありません(降下率高くて手前の森に突っ込んだりとかはありますが)。もっとも、まだダメージ処理は未実装、という可能性もありますが……
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