2020年2月12日水曜日

衛星のグラフ類

 軌道上の物体数



 物体数は右肩上がり。ある時期までは物体数と観測数が比例してる感じ。ある時期以降は、観測数の変動が大きい。物体数の増加の2つのピークはシステム更新で増えた物と考えられる。最近、少なくともここ10年くらいでは、大きなブレークアップは発生していないと考えられる。

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 Iridiumの再突入



 この時期以前はあまり見ても面白いものではないので省略。例外的に、太陽活動極大期は500km付近の物体が大きく高度を下げていた(だいぶ前に載せたXI-IV等の軌道と同じ傾向)。
 旧Iridiumは、制御できるやつは全部軌道を下げてるはずなので、遠地点450kmくらいの1個があと数ヶ月で落ちそうな以外は、しばらくは再突入はなさそう。太陽活動が活発になれば500km付近の2つは少し高度を下げるだろうけど、落下するまでには至らないはず。

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 全電化衛星



 最初の全電化衛星は2015年に打ち上げ。それ以前はApg高めのGTOはあるけど、すぐ静止化されている。2015年以降は個性的な軌道設計が増えている感じ。

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 ISS放出物体



 2011年夏頃までは350kmほどの軌道にいた。2013年以降はほぼ400km以上を維持している。
 ISSからのキューブサットの放出が始まったのは2012年10月から。ここ数年はかなりの数がコンスタントに放出されている。キューブサットの軌道寿命は、最近では2年前後といったあたりか。

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 MEV-1



 図ではわかりづらいが、INTELSAT 901の軌道が若干上昇している。一旦墓場軌道に上がってからドッキングするため。
 MEVとINTELSATの距離は、最近では数十km程度になっている。TLEの計算精度の問題もあるが、もう「至近距離」といった距離。ドッキングも間近か?
 初期に1日周期の振動が見られるのは、軌道傾斜角の関係かな?

 // グラフエリア2個表示すると横軸が合わないの、なんとかしたい。

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 ISSからのキューブサットの放出が始まったのは2010年代に入ってから、静止衛星の電化や旧Iridiumの再突入が始まったのは2015年頃からだから、グラフ化して面白いものは2010年代に入ってからで一通りカバーできる感じ。これ以上さかのぼっても、データが増えるだけであまりおもしろいものはなさそうな気がする。今の所、ダウンロードしたデータと、それを結合した一時ファイルの容量が15GB強、といったあたりか。
 C#で処理してるけど、最適化してないことも含めて、かなり時間がかかる。
 C#の高速化の話題とかぐぐると「C#なんか使ってるのが悪い。Pythonなら最適化しなくたってC#より早いのに」みたいな事が書いてあってもにょったり。なんであの界隈の人達は喧嘩腰なのが多いのかね(偏見 これだからPythonは嫌なんだ

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 en.wikipediaからリンクされてるSGP4のソース読んでる。かなり冗長なことやってる雰囲気。そのままソース使うより、アルゴリズム変えずにソース入力し直したほうが楽なんじゃないか、というレベル。
 とりあえず、TLEをハードコードして、観測日時を手入力して、ECI座標を表示する、までは動くようになった。どーしてTLEのパーサーが観測日時をscanfでstdinから読んでるんですかねぇ。。。パーサ周りが鬼門な感じ。
 軌道計算の時間単位をdaysで扱うとかsecondsで扱うのは見てきたけど、minutesで扱うのは初めて見た。気がする。
 そもそもTLEの日時は元期や平均運動を含めて、daysで提供されているわけで、daysで扱うのが自然なはず。軌道設計とかで扱うならm/s^2と合わせてsecondsで扱うのはいいとしても、minutesで扱う利点って何だ?

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 とりあえず、軌道のグラフ化はある程度一段落した感じ。次の暇つぶしのネタを探さなきゃ……

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