RISESAT、案の定情報が出てこない。せいぜい北大がプレスリリースで「ファーストパス受信しました」と出してる程度。
曰く、東北大がバスシステムとインテグレーション、運用を担当、北大がマルチスペクトル望遠鏡と理学ミッションの取りまとめ、台湾国立中央大学がDOTCam(Dual-band Optical Transient Camera)、北大・東北大・パスコ・国立台湾海洋大学がOOC(Ocean Observation Camera)、チェコ工科大学がTIMEPIX(放射線ディテクター)。工学ミッションにNICTのVSOTA(光通信)、東京理科大学の小型カメラで全天観測、膜展開DOM、S&Fデータ中継、等。
海外大学の連携が多いので、英語圏のPDFがよく出てくる。英語圏以外もちらほら。読んでないけど。
RISESATの正式名称がRapid International Scientific Experiment Satelliteだから、海外のミッションが多いのは自然な流れか。
今から考えればRapidってどういう意味だっけ?って感じ。6年もあったら2U衛星2回位作れんじゃねーの、って気がするな。しかしまぁ、光学ミッションが多いから、姿勢制御は必須か。とすると3Uに姿勢制御ユニット入れるのは大変だし、ある程度の規模は欲しい、って話になるか。
Nano-Jとかもそうだけど、2010年前後は、数kg級がある程度連続成功して、調子に乗って50cm級を作ろう!と計画をぶち上げて、結局飛ばなかった、というのが多い気がする。飛んでるやつもあるけど。
NJはモノはあるけどロンチビークルが無い。予算さえ自由に使えれば打ち上げロケットは確保できるはずで、極論すれば何十億か出せばイプシロンで打てるし、今ならエレクトロン使えば一桁安く打てるし、要するに打ち上げ予算を確保せずに開発してしまったのがミスだったんだろうな。新規開発ロケットの1機目で打ってもらうという、うまく行ってもスケジュールは遅れるし、悪くすると打てないし、打てたとしても信頼性は低いし、という。
RISESATが遅れた原因は調べてないけど、FM開発が遅れてた、みたいな噂はちらほら見えてくるので、「このくらいでいいだろ」と「ほどよし」で開発したらダメだった、みたいな感じなんじゃないだろうか。
「多分大丈夫」で計画が進むほど宇宙開発は甘くないということか。
死屍累々たる最近のキューブサットも、同じような傾向なんじゃないだろうか。
そーいえば、XI-IVやCUTEも「多分大丈夫」でロンチビークル決めてたのに結局手付金払ったあとでキャンセルされて、って話が、あったよーな、なかったよーな……
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FPVカメラ届いた。非常に小さい&消費電力が大きい(当然、発熱する)。P&Pで使えると言ってるだけあってドキュメントがなにもない。とりあえずオシロでNTSCっぽい信号が出てくるのは確認。カタログスペックで2gを切る程に小さいし、値段的にも扱いやすいんだけど、いかんせん小さすぎて扱いづらい。今回の用途だともう一回り大きいものを使いたいなぁ。
NTSCとJPEGを出せるカメラを2個、アナログ専用を2個、くらいで考えていたけど、全部NTSC&JPEGカメラのほうがいいかも。部品の管理とかも楽だし。
もともと缶サットっぽいやつで使おうと思ってた機能だけど、缶サット作ったところで打ち上げビークルないからなぁ。。。
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Haasのちょっと古い動画、Markが若かれし頃の…
スルーツールエアブラストという機能。スルースピンドルクーラントの経路を使って、クーラントじゃなくエアを吹く。ドライ加工でチップを吹き飛ばす機能。
似たような機能でDMGのゼロチップがあるけど、こっちは吸い込む。吸い込む場合は大気圧との差なので、作業エリアを加圧したりしない限り、0.1MPa未満の圧力しか作れない。エアブラストであれば、コンプレッサーから0.8MPaくらいを吹いたり、アメリカなら高圧ガスの縛りがないのでもっと高い圧力も設定できるのかもしれない。
それと、ただエアーを吹くだけでなく、ツールにエアモータを内蔵することで、スピンドルモータの速度以上に高速にツールを回せる機能も開発中、みたいな感じらしい。コンマ何ミリみたいなツールだと数万RPMで回したいけど、スピンドルは6kRPMまでしか回せない…みたいなときに良さそう。
TAB機能、VFとかだと使えるっぽいけど、Mini Millでは使えないっぽい。ちなみに、ゼロチップは、最近は特に話題にはなってないっぽい。Haasと違ってDMGはあんまり情報出てこないので提供してるのかしてないのかわからない。
スピンドルを増速する方法としては、spindle speederというブツがある。単純に増速するだけ。40テーパーを増速してERに、って感じか? 増速するからスピンドルの外側で固定する必要があって、VFだとそのオプションが有る。MiniMillのBuildにはSpeederを使えるようにするためのオプションはないけど、youtubeに使用例があるので、サードパーティーで追加できるのかな? 小さな金型作るのにVF1だと大袈裟な感じもするし、MiniMillにSpeederつけるのは、選択肢としては良さそう。
あと、TSCのクーラントで駆動するタイプの高速スピンドルもあるっぽい。TABのエアモーターと同じ感じ。駆動に使ったクーラントはそのままツールに向けて吹き出すので、冷却にも使える。
TSC、オプションで7MPaくらいまで出せるらしいし、動力源としては便利かもなぁ。鋳物の加工とかやるとヤバそうだけど。
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Falcon 9のStarlink、絶妙なところで打ち上げ中止。。。
前にも似たようなことあったような……と思って調べてみたら、12年5月だそうだ。
Falcon 9の3回目の打ち上げ。点火直後に異常を検出して消火、アボート。一旦火がついたので迫力がある。なんとなくコミカルな感じもする。
映画とかだと「もう一度だ!!」とか言って火つけたがりそうだけど、F9はバルブを交換した上で3日後に打ち上げて無事成功。商用補給船として初めてISSに接近するので、近づく前にアボートのテストとかを行うために推進剤の消費量が多く、軌道修正に使える分が少ないために、打ち上げウインドウはかなり狭かったようだ。まぁ、推進剤に余裕があったとしても、推進剤抜いてバルブ交換して一通り試験して推進剤入れて、とかやろうとすると、その日のうちに打ったりはできないだろうし。
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