2020年5月19日火曜日

静止衛星ズ

 動画に衛星のマーカーを書き込む画像処理を流用して、静止軌道付近にマーカーを書き込み。動画よりは早く終わるけど、それでも長辺5千px弱あるので画像処理は時間がかかる。といっても数秒程度だが。



 APS-C、f60mm、F4、ISO6400、15sec、という感じ。

 GPSモジュールをつけてるので、撮影位置や方角はEXIFから取れるな、と思ってたら、南天撮ろうとするとGPSが北天を向いて家の影にガッツリかかってGPS取れなくなるというオチ。



 中央付近の拡大。色反転してコントラスト調整。
 左上のゴチャッとしたところに仲良く並んでいるのがひまわり8号/9号。その右にSKY MASTER NBN-1AとBeiDou-3 G1、EXPRESS-AM5とEXPRESS-AT2、下がBeiDou 3。右側はちょっと空いててTELSTAR 18V、EXPRESS-A4、JCSAT-4A、N-STAR C。

 BeiDouは中国、Expressはロシア、Telstarはカナダ、JCSATとN-STARは日本、ひまわりも日本。宇宙開発主要国勢揃いって感じ? そうでもないか。
 米国本土からは遠いので、このあたりの経度はアメリカの商業静止衛星はほぼいない。その代わりに同盟国や仮想敵国は多いのでUSAシリーズは結構いる。
 おおよそ線状に固まっているけど、南北制御を停止して南北にズレた衛星や、そもそも南北を固定していない衛星(BeiDouの準天頂軌道風なやつとか)もいて、意外と散ってる。

 露光時間が長めなので、恒星は線状に流れて写る。静止衛星は静止して見えるので、点状に写る。中央上側のTELSTAR 18Vが見やすいかな。右上のJCSAT-4A、下側のEXPRESS-A4も見やすい。右中段のN-STAR Cもかろうじて見える。左側はSKY MUSTERやEXPRESS AM5は見やすい。HIMAWARIはほとんど見えない。なんとなくそれっぽい点が見えなくもないかな、という感じ。
 通信衛星は消費電力が大きいので、大面積のソーラーパネルを載せていて、明るく見えやすそう。ひまわりは観測衛星なので消費電力が少ない(高出力の無線通信が必要ない)ので、暗く見える、という感じか。
 恒星の検出は単純に二値化してラベリングしたあとに、輝度から重心を求めているだけなので、恒星の中央の座標(シャッターを開けた瞬間と閉じた瞬間の中間のタイミング)が得られる。点像でなくても恒星カタログとマッチングできる。

 マーカーの位置が微妙に合わなくて、これでも時間オフセットを手動で与えているので、計算にはいろいろ問題がありそう。オフセットと言っても、数十秒オーダーなので、大きく間違っているということはないだろうけど。
 軌道計算まじめんどい。
 衛星軌道計算ってあんまり話題にならない気がするんだけど、どうなんだろうか。富士通とかNECとか、軌道計算やってそうなところに就職して実務で学ぶのが軌道計算詳しく知る最短経路かなぁ。それでも計算周りはソフトウェアライブラリでまとめてるだろうから、軌道計算をガッツリやることはあまりなさそう。大学とかでもやってるんだろうか? キューブサットを光学追尾したいとか論文に書いてあるあたり、大学は期待薄な気がするが。NORADの資料解読するしかないかなぁ。

***

 Manfrottoの322CR2、使い始めてすぐの頃からスカスカな感じで、フリクション調整しても全然変わらなくて、最近はコンパクトな組み合わせでも自重で倒れるくらいだったんだけど、これみよがしについてるセットスクリューを回してみたら、きっちりロックされた。うーん、もっと早く気がつけばよかった…… アメリカ人よくこれにAR15載せたり、海兵隊はM40載せてるけど、軽いカメラ載せただけでお辞儀するのに、あんなバランス悪い載せ方してよく倒れないな、と思ってたけど、そういうことか。。。

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