2020年5月19日火曜日

空想:SpaceWire on USB Type-C

 SpaceWireはLVDS4本で全二重通信を構成している。USB 3.2 x2はLVDS4本で2組の全二重を通している。USBのオルタネートではいくつかの信号線を本来の用途以外に使うことができる。USB3.2 x2の4組のLVDSをSpaceWire用として使えば、USB Type-CケーブルにSpaceWireを通せる。はず。
 また、USB Type-CではPower Deliveryにより、60W程度までの給電ができる。小型のコンポーネントであれば、信号と電源を1本のケーブルで接続できる。

 大型衛星ではあまりメリットは無いだろうが、100kg前後までの衛星であれば、USB Type-Cコネクタを使うメリットは、ありそうな気がする。
 とはいえ、「USB Type-CってLVDS4組あるよね、SpaceWire通せるんじゃね?」という思いつきの話なので、USB Type-Cを使うことによるメリットは、大して見えてこないんだよなぁ。
 コネクタの周波数特性とかは良さそう? 信頼性は、宇宙用だと衝撃・熱サイクルが厳しい代わりに、挿抜回数は管理できる(せいぜい10回)。民生分野だと1日1回充電に使うと考えて1年使えば300回の挿抜。そのあたりで物理的な耐久性は相殺できそう。
 ピッチが狭いのが怖いところではあるか。アビオエリア与圧する???


 MMOとか、消費電力下げるためにカスタムSpaceWireを使ってるらしいけど、そういう用途だと、SpaceWire使う利点ってどれくらい残るんだろうか? CANバスとかでもいいんじゃね?という気もしてくる。ただ、太陽に近い分、放射線環境とかは厳しいだろうから、航空用グレードとかのICでも信頼性確保するのは大変で、元々対放射線がしっかりしてる宇宙用のSpaceWireIC使えるほうが楽、って事はありそう。
 それにしても、太陽に近づいて光エネルギーが増えたせいで使える電力が少なくなるのはなんとも皮肉な話。

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