2020年8月12日水曜日

小ネタ

 デュアルロンチの静止衛星、どうやって静止化してるのかなーと思って一瞬探してみたけど、よくわかんね。SpaceXのストリーミングのシーケンスだと2機の衛星を、結構時間を開けてそれぞれ分離しているので、各自勝手に静止化してるんだろう。

 衛星が2機結合されて打ち上がるので、結合したままでドリフト軌道まで上がれば運用の手間が減っていいんじゃないかな、と思った次第。衛人なら推進効率上がるんだけど、衛星だと掌位って効くのかな? 慣性モーメント増える分と、重心位置が変化する点と、他にもいろいろ影響しそう。パドルの付け方とかかなり大変そう。

 2機のXYZ軸を一致させて南北面を同じ側にして、南北軸と赤道面を垂直にすればパドルで太陽を追尾できるけど、2機のパドルと太陽が直線上に並ぶタイミングでは反太陽側が前の衛星の影に入ってしまうから電力供給が途絶えてしまう。電気推進はコンスタントに大電力を食うし、一瞬だけ消費電力を下げる運用ってのもやりづらそうだし、影ができるのは厳しそう。影ができるタイミングはホイールで姿勢変更して影を最小化しつつ、その間(数十秒オーダー?)はバッテリーから給電、って感じだろうか。電気推進の数十秒くらいならDODは大したことないだろうから電池寿命にはあまり影響はなさそうな気がする。

 あるいは、南北面と東西面を交互に(パドルがクロスになるように)結合すると、地球面(or反地球面)を太陽に指向し続ける必要があるから、熱設計的には厳しいけど、影の影響はかなり少なくできる。打上げ後の姿勢確立をホイールで行い、静止化中はスラスタのジンバリングだけで姿勢制御してホイールのスピンは最小限に維持、長寿命化を狙う、みたいな事もできそう。もっとも、運用期間15年の内の半年分の寿命を稼いでどの程度効果があるかは不明だが。2機のジンバルを使えば3軸姿勢制御ができそうだし、特定方向への加速だけでも、投入軌道によっては静止化できそうな気はする。静止衛星だと地球側に観測機器とか通信機器とか色々配置してあるので、反地球側を太陽指向するような感じか。

 既存の衛星だと、MEVは東西面にパドルを突き出しているけど、軌道保持運用中はコンスタントに大電力を使うわけじゃない、というのが大きそう。軌道保持ってどれくらいの電力を使うんだろうか?

 衛星間を機械結合したデュアルロンチ、今のところは機械的な結合だけあれば十分な気がするけど、将来的にはデータバスのコネクタだったり電力の結合もできるようになるのかな、とも思ったり。打上げ前のアンビリカルとしても使えるし、初期運用でRF接続を片方の衛星だけで行ったり、あるいは姿勢制御や軌道制御ができなくなった衛星に対してMEVみたいな衛星をドッキングするための機構だったり、機械的・電気的な統一規格があれば色々使えそう。このあたりはISSとかのドッキング機構(フィクスチャ)が流用されるのかな。


 Eutelsat/ABSの試験中の動画、パドルのヒンジ部に小さな円盤がついてた。この辺の仕組みは日本もアメリカも同じなんだな。

 正弦波振動試験、かなり低周波まで振動させてるし、低い周波数で共振するので見てて面白い。しなってぐわんぐわんしてる。


// HTVのスラスタ周りの話、配置とか、調べ直したので、せっかくだしどっかに書いておこうと思ったけど、そーいえばHTVってプラモデル売ってるんだな。モノ買ってきて見たほうが早そう。っていうか押入れに1個入ってるぞ……


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