ベースバンドのビデオ映像信号、maxellの技術資料を斜め読みした感じ、「映像信号の振幅なんて確たる規格は無いし業界の慣例が使われてるだけ。そもそも伝送や結合でどんどん変わるんだから受け取った側がそれに合わせてどうにかしろ」みたいな感じらしい。
アナデバのデータシート(ADV7170/7171)によると、7.5IREシステムと0IREシステムのどちらも、1IREは約7.1436mVと同じ。シンクチップも、どちらも40IRE。ホワイト-ブラックは、7.5IREシステムは92.5IRE、0IREシステムは100IRE。サブキャリアは、7.5IREシステムは40IREppである一方で、0IREシステムは43IREpp(=100/92.5*40)のようだ。クロマのピークピークも同様に、0IREシステムは7.5IREシステムの8%増くらいになってる。
DC付近の強度はインピーダンスミスマッチで増減するし、サブキャリアも高周波の減衰で変化するので、規格で数値を決めてそれに合わせる、という考え方が間違っているようだ。映像を受信する場合、輝度の振幅はシンクチップを基準に、クロマの振幅はサブキャリアを基準に、うまくやればいい。ベクトルスコープのレチクルも、サブキャリアの振幅とクロマの振幅は1対1で決まってるから、それを基準にすればいい。なので、ベクトルスコープのサブキャリアは0IREでも7.5IREでも同じ位置でいい(それを基準にカラーバーの星を調整する)。
アナデバの素子的には、7.5IREシステムと0IREシステムでは、サブキャリア・クロマの振幅は、輝度に合わせて8%程度の違いがある。実際には、サブキャリアとクロマの振幅の比があってればいいんだから、ある程度の範囲であれば好きに設定しても良さそう。サブキャリアはクロマの基準として使われるから、相対的な大きさがあってれば、受信側で補正してくれる。ただし、あまりにもサブキャリアが小さい場合は、白黒映像として受信される。
昔の、白黒時代の映像信号、シンクチップが-0.4V、ブランクが0V、ブラックが0.075V、ホワイトが1.0Vで、1.4Vpp、1IREあたり0.01Vと、ブラックがちょっと変な場所にいるのと、輝度振幅が少し変な以外は、かなりスッキリしてる。カラー化の際に、140IREは維持したまま、1.0Vppへ、振幅を71%まで減らした。このあたりからどんどん面倒になってくる。
日本も元々はブラックが7.5IREだったけど、途中で0IREになってる。この際に、ホワイトを100IREのままブラックだけ動かしたので、シンクチップの深さに対するホワイト-ブラックの幅が変化してる。いっそのことホワイトも動かしてホワイト-ブラックとブランク-シンクチップの比を維持しておけばまだマシだったろうに。どっちにしろブラックをどうにかして受け渡す必要があるから互換性が失われるのは同じか。
UV平面を見る機械、英語圏だとベクトルスコープ、日本語圏だとベクトルモニタ、みたいな感じ?
横軸を時間軸に取って見るやつは、ウェーブフォームモニタ。略称はWFMになりそうだけど、放送業界だとVHFの音声放送がWFMだから、紛らわしい。文脈で簡単に判断できそうだけど。アナログテレビの音声ってWFM? NFM? 高周波付近の特性に互換性がない、というのは覚えてるけど、それ以外に特に目立った違いはなかったはずだし、WFMか。ということは、テレビ放送技術者は、Wave Form MonitorのWFMとWide Frequency ModulationのWFMを同時に使わなきゃいけないわけか。
地上アナログ放送終了後も、ケーブルテレビ関係ではアナログ放送の機材が使われていて、調整用の機器類も残っていたようだけど、さすがに10年近くも経過した今どきも残ってるとは思えんよなぁ。
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映像信号の計算が嫌になってきたのでマイコン遊び中。少しタイミングクリティカルで中途半端にピン数が多い用途なので、2chのオシロだと足りない。
SDS1202X-E、2ch+ExtTrgだけど、外部トリガはあんまり性能良くなさそう。10kHz程度のパルスが10個程度、5ミリ秒程度毎に出てくる、みたいな信号に対してトリガできない。トリガはかかるけど、先頭のパルスにロックしない。ホールドオフ時間が効いてない感じ。その他のトリガ条件を使いたいときでも、エッジ以外のトリガはExtだと使えないので、結局ch1かch2でしかトリガできない、という感じ。ExtTrgはトリガ専用の綺麗なパルスでしか使えない、と考えたほうが良さそう。
2ch/200MHzを選んだ理由は特にないけど、前に使ってた25MHzくらいのやつは早めのSPIとかのクロックがなまってしまうので、帯域幅広めのやつを選んだ。4ch/100MHzなら1万円増しで2ch増えて他の機能も増えるので、4chモデルを買うべきだった。さすがに4ch/200MHzは高いけど。4chモデルであれば無理なくSPIも見れるし、こっちのほうがいい。2chで見れる信号といえばUARTかI2Cくらいしかない。あとはCANくらいか。
2chを選んだのは、4chモデルは操作感が少し独特(ch毎に操作が独立していない)ので敬遠した、という理由もある。けど、2chモデルでもゲインとオフセット以外はchを選んでファンクションキーでメニュー開いてからノブで操作するから、ch毎に操作が完全に独立しているかというと、決してそんなことはない。
デジタル信号なのでロジアナで見ればいいんだけど、ロジアナはロジアナで絶妙な使いづらさがあるのでなぁ。スタンドアロンのオシロならAutoなりNormalなりでザーッと流しておけるので、プログラム変えて確認するのが楽。ロジアナだとプログラム書き込んでからロジアナの操作画面開いてF5キーでキャプチャしてマウスで見たい場所に移動して、という手間がかかる。ちょっとパラメータ変えて確認したいときとかにかなり手間。
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別件で早めのストレージが必要になって、SSDをポチってみた。今の記録メディアってこんなに小さいのね。名刺サイズ。USBメモリやSDカードに比べたら大きいけど、3.5インチHDDとかに比べたら圧倒的に小型。一昔前のSDカードリーダーより小さいくらい。それにしても、USB 3.0のmicroはどうしてこんな形をしてるんだ……
どれくらいの速度出るのかは測ってないけど、手持ちのUSB 3.0のUSBメモリでは拒否られて、買ったSSDだと大丈夫なので、とりあえず目的は果たせた。
最初は安いUSB HDD買おうと思ってたけど、USB HDDってそれなりの値段で高止まりしてるんね。SSDはソリッドだからコストダウンしやすいのかも。USBメモリはもっと安いけど、性能的にちょっと不安が残るので今回はパス。
ところで、これまた別件だけど、HDDレコーダの空き容量が極めて少ない。外付けHDD追加してるんだけどなぁ。。。買ったSSDもHDDレコーダに接続したい。。とりあえず数十GB入れば十分だったので250Gを買ったから、レコーダに接続しても焼け石に水だろうけど。というかまだ用件完全に済ませたわけじゃないので今別のところに行かれると困る。
またまた別件だけど、USB Type-Cを少し勉強中。実はType-C機器って手持ちにないのでSSDに付属してた変換コネクタが初対面。USB 3.0 Type-AとType-Cの変換なのでいまいち使い道ないけど。
気が向いたら秋月のブレークアウト買ってType-Cで遊んでみよう。秋月のブレークアウト、ブレッドボード想定で細ピンなんだろうけど、この頃のUSBって3Aとか5Aとか通すから細ピンだと怖いんだが。。。
最近の秋月のブレークアウト、いまいち僕の好みからは遠い。ストリナの温度センサとかも変な形してるけど。
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