2022年1月19日水曜日

小ネタ

 DMG Global Oneのバーチャルツアー


「昔はヨットで世界一周すると目が良くなった。今は目が悪くなる。一日中コンピューターを見てるから」

 ハイテクヨットすごいなー。電装系とか通信とか、このブログで扱う話題のかなり広い範囲をカバーしてる(船舶の話題はこのブログではあまり出てないけど、超音速実験機とかの話でReefing(縮帆)は2年くらい前に書いてるので、当たらずとも遠からず)。さすがに軍艦のようにフライス盤とか旋盤とかは載せてないだろうけど。DMGがスポンサードしている関係でいくつかの部品はDMGの機械で作っているようだけど、大部分はカーボンだから、DMGで作れる部品は少なそうだ。さすがに船体の型を作るにはDMGの機械だと大きさが足りなそうだし。どうやって作ってるのかは気になるところだが。

 軽量化でカーボン使うとか無線通信使うとか、リソース管理とか姿勢制御とか、結構人工衛星じみてる感じもする。まぁ、最近の乗り物はたいていそんな感じな気もしないでもないけど。

 そのうちドップラーLiDARとか載せて「気流が変わるタイミングで帆をフィードフォワード制御する」みたいなヨットも出てくるのかな。マストが高いからかなり遠くまで見渡せそうだ。それとも海上だと障害物がない分で気流は安定してるから問題ないのかな? それでもLiDARが乗ってれば海面の形状(経路上の波の形)がわかるから水中翼船の安定航行には便利そうだ。これなら大気中のパーティクルみたいな小さいものが相手じゃない分、自動運転用のLiDARとかを応用しやすそう。「弱電の知識が必要」を経て「光学の知識が必要」みたいな時代が来るんだろうか。

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 キャタピラー社のホイールローダ、自動で掘る機能


 CATは運転席周りの快適性とかもかなり重視してる印象(他のメーカーをよく知らないだけだが)。左右のジョイスティックやタッチパネルで操作したりとか、ロボットアニメ感がすごいなー。空のF-35、地上のCAT。

 バイ・ワイヤ化すれば運転席の配置の自由度も高くなるし、人間と機械を直結する必要がないから作業支援(コンピュータによる介入)も作りやすくなる。市販の自動車と違ってコスト面でもそれほど圧縮を求められないだろうし。

 そのうちキャビン内にプロジェクターとか設置して「ここにどれくらいの体積の山がありますよ」みたいなAR表示とか作っちゃうんだろうなー。オペレータの視点がどこにあるかさえ把握していれば表示内容をそれに合わせて投影すれば覗き込むみたいな3次元表現もできるから、MixedRealityみたいなHMDがなくてもある程度の表示はできるだろうし。頭の位置は無線のヘッドセットにIRマーカーつけておくとかすればいいだろうし。GPS RTKとかは得意分野だろうし、ドローンで作った3Dマップとかと組み合わせて、断崖の近くは擬似的なフェンスが表示されるみたいな機能とか作っておくと便利そう。必要かどうかはともかくとして(CATは遠隔操縦のソリューションもあるし)。

 日立建機の機械でもバイワイヤ化しているらしく、操作系の切り替えが簡単にできるらしい(例えるなら飛び物ラジコンの送信機のモード切替みたいな機能)。ただ、従来のハードウェアを維持しているのが日本的。CATみたいに「古い操作系全部捨てて使いやすいやつ作ろうぜ」という感じではない(CATも従来の操縦系も売ってるけど)。


/* 全然関係ない話だけど、曰くマシニングセンタのツールホルダでよく使われるCAT40とかはキャタピラー社が自社の工場で使うために作ったらしいんだけど、ググってもそれらしい話が出てこない。「CATホルダはキャタピラー社が作った」とはあちこちに書いてあるけど、具体的な話が全く出てこない。 */

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 顕微鏡の開封動画


 イギリス人はアルミホイルのひとつも作れないのか!?

 日本メーカーの顕微鏡だそうで、インストールキットにアルミホイルも入っているんだろう。

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『鉄血の海兵令嬢 (草薙刃)』を読んでみた。

 よくある「FPSゲーマー(orサバゲーマー)が異世界行って俺TUEEEEE!!!」みたいな感じではなく、僕の好み。続刊に期待。刊を重ねるごとに「俺達TUEEEE!!!」をやってくれるはず。

 潜入フェーズで少し会話が多い気がするけど、文字媒体で会話なくすわけにもいかないだろうしな。

 作者はガッツリミリオタって感じでもないのかな? Web小説でよくある「俺の好きな装備品をガッツリ描写する」みたいな感じが無いので良い。これで武器マニアとかガチミリオタだと取捨選択のバランス感覚がスゲーって話だが。

 違う作者の作品だと、武器の描画を滅茶苦茶細かく入れてるのに、「あ、この人サバゲやったことないな」みたいなのが感じられるような作品もあったりするし、この作品はそういう部分が圧倒的に少ない(皆無というわけではないけど、気にするほどではない)。



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 マシニングセンタのツールホルダの標準化に関する話題

 https://www.jsa.or.jp/datas/media/10000/md_2562.pdf

 アメリカANSI、ドイツDIN、日本MASの標準化とか、ターニングセンタみたいな最近の話題も。いろいろおもしろいことが書いてある。

 ドイツがDINをISOに入れようと工作して、欧州各国に工作を行い、日本とアメリカが賛成しても欧州が反対で多数決に負ける、とか。ドイツがHSKを提案してきて、色々アピールしてるんだけど、検討してみると問題だらけ(検討すらせずに提案してきてる)、とか。

 最近(2005年前後)だと各メーカーのツールホルダの特許が切れるので、それを使えるようになる、とか。結局標準規格で採用されていても普及するとは限らず、普及するか否かはユーザーが決める。1980年頃は、ISOに入れることで普及させようとしていた。近年は普及しているものをISOに入れようとしている。

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 本棚から2021年分のソラトビ手帳が出てきた。で、このカレンダーには1月0日からの日数が書き込まれていた。

 記憶の奥底で、ソラトビ手帳のカレンダーが通日書いてある、みたいな話題は、前に書いたような気がうすーくあるんだよな。で、前回のエントリを書いた時点では、2020-21年分(2年合冊版)を本棚に見つけて、それを確認した限りでは通日が書き込まれていなかったから、記憶違いだろうと思っていた。そしたら、本棚から2021年度分が出てきて、これには通日が書き込まれていたので、記憶違いではなかったという事になった。でも、ブログ内で探しても出てこないんだよな。

 下書きに書いて色々書き直した挙げ句消した話題とか、そもそも下書きにすら書いてないけど脳内では色々書き直した話題とか、いろいろあるので記憶が曖昧。逆に同じ話題を何回も書いてることもあるだろうし。


 ソラトビ手帳の軌道周期と軌道高度の表、12時間周期の値も書いておいてほしいな。測位衛星でよく使われる高度。GLONASSは少し低いしGALILEOは少し高いところを飛んでるけど、概ね12時間周期。まぁ2万kmなので直接覚えておけばいいんだけども。

 GPS衛星の場合、軌道長半径はほぼ厳密に26560kmが維持されている。地球半径を引くと20182kmほどになる。2万kmと1%未満の違いなので、2万kmとおぼえておけば誤差の範囲で一致する。

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 JAXAの小型リアクションホイール、あれって回生できるのかな? 制御ソフト次第だろうか。PSoCってどれくらい細かく制御できるんだろう?

 回生ができるなら、ホイールで姿勢制御とエネルギー貯蔵ができるようになる。電源をそれ(ソフトウェア制御が重要)に依存するのは怖いので、ある程度の電源は残しておく必要があるけども。あとはどの程度の電力を貯蔵できるのかの問題もあるけど。まぁ、1970年代中頃に比べれば半世紀も経ってるんだから当時考えていたよりは相当効率的にできそうだが。とはいえ直径の2乗で効いてくるならキューブサットみたいに寸法制限が大きいと厳しい気もする。

 オールドファッションな「宇宙ホテル」みたいな構造物だと人工重力のリングを二重反転にすればエネルギー貯蔵に便利そうだな、と思ったけど、エネルギー量によって重力値が変わるのは不便そうだな。「お前ら電気使いすぎ! だから今日は重力が少ないぜ!!」とか。それはそれで面白そうだけども。


 近畿大学で小型衛星「KinSat」とか作らないかな?

「近畿のkinだと思った? ざんねん! kineticのkinでした!!」

 モーメンタムホイールによる電力貯蔵とかロボットアームで姿勢変更&重力傾斜アンローディングとか、運動エネルギー系の実証を主目的とするようなやつ。英語圏の宇宙系YouTuberから「KinSatだって? 運動エネルギーの実証衛星? まったく日本人は変態だぜ!」とか言われるんだろうな。近畿大だけに。

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 粉塵(&悪臭)がある環境で作業するかも、みたいな話が出たので、軽くマスクの規格をググってみた。たしかThe Divisionを遊んでたときにコスプレ用で3Mのやつ買おうか、とか思ってたきがする。あのときに買っておけば…… 結局作業の話しは流れたので今回は買う必要はなかったわけだが。


 防じんマスクの規格と使用区分 【通販モノタロウ】

 使い捨て防じんマスクの選び方 | 【AXEL】アズワン


 日本の場合、防塵マスクはDS1のように3文字で構成されている。1文字目がD(Disposable:使い捨て)かR(Reusable:フィルタ交換型)か。2文字目がSならSolid、LならLiquid、これは試験に使用したパーティクルの種類。3文字目は1なら80%除去、2なら95%除去、3なら99.9%除去。基本的にミサイルの命名規則とかと同じ。必要な用途に合わせて記号/数字を選んでいけばいい。

 最近話題のN95はDS2相当になる(N95:耐油性無しの95%除去、の意味)。

 さらに医療現場用だと液体に対する耐性(例えば動脈からの出血に対する保護)とか、用途に応じて色々と出てくるらしい。


 アズワンではSが「固体粒子のみ」、Lが「液体粒子にも」という書き方をしているので、Lを選べばSも含むのかもしれない。ただ、Solidは粒径分布の中央値が0.06-0.1umに対し、Liquidでは0.15-0.25umと、かなり大きい粒径を使っている。本当にLで固体粒子も阻止できるのかは不明。

 3Mの製品の場合、単にRL3というようなフィルタと、RL3に加えて活性炭層を合わせることで防臭を行う製品もある(3割位高くなる)。モノタロウで探した限りではRL2/RL3はあるけどRS2/RS3は無いので、LiquidでSolidも除去できるのかもしれない。


 海外の木工DIY系YouTuberの動画を見てると、ほとんどの人が防じんマスク(大抵は3M)を使ってる気がする。DIYや仕事に関わらず、アイプロテクターとかイヤープロテクターも含めて、アメリカ人の個人用保護具の使用率は凄まじく高い。個別に作業する現場とかなら反射ベストとかもほとんど標準装備だし。ある程度整理された作業現場だと反射ベストは使わずTシャツにアイプロとイヤプロだけ、みたいな場合もあるけど。

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 MicrosoftのPowerToys、試しに入れてみた。Win-Ctrl-Tで画面を一番手前に固定できる機能はわりと欲しい機会が多いので便利そうだ。それ以外は特に必要はないかな。慣れれば便利なやつはあるのかもしれないけど。

 不要な機能としては、Shift長押しでウインドウをスナップする機能と、Alt-Spaceで検索バーが出る機能は、既存の環境と衝突するので使いづらい。

 Dellのディスプレイ管理ソフトがShift長押しで同様にウインドウをスナップするが、Dellの方はOFFにできないため、PowerToys側をOFFにする必要がある。Toys側はスナップOFF、ウインドウ移動でスナップ、Shift押しながらウインドウ移動でスナップ、の3種類。一方、Dellはウインドウ移動でスナップ、Shift押しながら移動でスナップ、の2種類。Shift無しで常にスナップは機能を提案したやつの頭を疑うくらいクッソ使いづらいので選択外として、そうするとDellはShiftでスナップ、Toysは機能をOFF、以外に選択肢がない。

 Alt-Spaceは、デフォルトではWindowsのタイトルバー右クリックのショートカットキーに割り当てられている。Win10の場合、ディスプレイの接続/切断を繰り返すとウインドウが表示範囲外に吹き飛ぶが、この場合はAlt-Spaceでタイトルバーメニューを表示してMで移動を選び、方向キーで適当に動かしてからマウスを動かすと、表示範囲に呼び戻すことができる。マルチディスプレイ(かつ挿抜が繰り返される環境)ではこのハックが不可欠なので、Alt-Spaceが別の機能に割り当てられるのは困る。検索バーの説明読む限り結構便利そうなのでAlt-Ctrlとかに変更すればいいのかもしれないけど。

 このAlt-Spaceハック、地味に困るのがKindleのPCソフトで、時々ダイアログ出しっぱなしで非表示領域に旅立って、しかもこのダイアログにキーボードショートカットがない(EscとかEnterとかで閉じられない)ので、ソフトのタイトルバーメニューが出せない。この場合はタスクマネージャーで強制終了させないと二進も三進も行かない。

 Win11ならマルチディスプレイ環境に改善が入っているそうだから、このあたりの問題は出づらいんだろう。


 試しにCtrl2回押しでマウスカーソルの位置を表示する機能をONにしてみた。うーん、画面暗転が頻発するぞ…… 文字入力とかじゃないので全く気にしてなかったけど、チャタリング頻発してるらしい。

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 インテルCoreのAvx512サポート、いつの間にか無効化されてるんだな。なんだかなぁ。これでC#でのAvx512サポートの夢も潰えたか。三角関数とか大量に計算したい事があるのでAvx512実装は楽しみにしてたんだけど。従来からある計算でも、単純に計算量が2倍になるし。そろそろPC買い替えたいなーとは思ってるんだが、さすがにXeonマシンは手が出ない。

 H670/i5あたりで組みたいなーとは思いつつ、うーん。どうしたものか。また暖かくなったらまた考えよう(部屋の片付けの関係で)。

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 「素数ものさし」は市販品があるのに「ゴロム定規」が売っていないのは遺憾である、ということで3Dプリンタで作ってみた。

 次数6の最短ゴロム定規。もうひと回り小さくても良かったな。CADだと大きさの感覚がつかめないので変な寸法になりがち。。。CADというか、昔も「スケール」を使って紙で設計していた時代だって変な大きさで設計することもありそうだが。経験の問題だろう。

 このゴロム定規は、1から17の内、14と15の長さを測ることができない(完全ゴロム定規ではないため)。一方、17までの素数を使用したものさしをゴロム定規と同じように使った場合、7,13,16,17の4個の値が計測できない。そういう意味ではゴロム定規のほうが優秀。どっかの大学の生協でグッズ化してくれないかな? 電通大とかいいと思うんだけど。情報通信で大活躍のゴロム定規を使った「ゴロム定規定規」、ぜひとも売って欲しい。

 ノベルティとかで定規を作ってくれるメーカーとかもあるようなので、数が捌けるならゴロム定規定規は作れそうだ。ただ、ゴロム定規は長さが独特なので、普通の製造ライン(20cmの材料にプリントする、等)だと作ってくれない可能性もある。

 気が向いたら少し手直しして作り直そうっと。薄物なので反りが大きいのが難点。レーザーとか使えるなら竹とかに焼くと良さそうだ。ウチのプリンタは造形範囲が15x15x15cmなのでああまり長い定規は作れないけど、例えば次数16長さ177mmであれば、かろうじて造形エリアに収まる。今度はその精度で造形できるかという問題が出てくるけど。


 少し厚さがあるので、光にかざすとインフィルの六角形パターンが透けていい感じ。


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