今回買ったケース、水冷は非対応だよ、と言うのは読んでいたんだけど、どうにかなるやろ、という軽い気持ちで240mmのAIOも一緒に買っていた。当然のごとく干渉して取り付けできなかったので、3Dプリンタでブラケットを作成。軽い気持ちで始めたんだけど、予想以上に大変だった。結果的には無事取り付けできたけど、ほとんど余裕がない。
ブラケットのモデル
右上のキューブはPCの筐体の向きに合わせてある。通常ケースを開けたときに見る向きとはベクトルが逆なので注意。
主にマザボとの干渉が問題なので、マザボから離すように左にオフセットして配置している。ブラケットとラジエータの取り付けに長めのネジを使うので、ブラケットにもある程度の高さが必要になる。ラジエータのネジと筐体のネジをオーバーラップさせて圧縮方向で力がかかるように(層間剥離しづらいように)、というようなデザイン。
ワークエリアの関係で3分割で造形している。
ラジエータにブラケットを取り付けた様子
奥にファンが付いて、圧縮で吹く。ラジエータ側は8本の低頭で固定(ラジエータ側にインチのタップが切ってある)。両端は2本ずつ、中央は4本。筐体側はM3x0.5のインサートを8箇所に埋め込み。
この規模の出力は久しぶりなのでいまいちバランスが良くなかったな。もっと軽い見た目でも十分な強度があるはず。
各種スタッド
右側3本は付属していたもの。左端の1本は追加で購入したLGA1700用(運がいいと付属しているらしい or 書類手続きで無償で送ってくれるらしい)。右側2本はAMD用? AMDは別の金具も含めて付属品が多い。規格化して仕様減らせよ。。。左側の2本(Intel用)は両端ともM3x0.5だけど、AMD用はマザボ貫通側はインチかな?
取り付けた様子
ケースの天面とラジエータの間に25mmのブラケットが入っているので、一段下がった場所に取り付いている。ラジエータとファンもそれぞれ25mmなので、トータルで75mmの厚さがある。
ケーブルマネジメント? 知るか! どうせパネル閉じたら見えないんだ!! このケース、裏面側の余裕が少ないので結構厳しい。
光学ドライブはもともと最上段につけていたけど、干渉するので2段目に移動。ラジエータ(&ブラケット)を挿入するときに背面ファンが干渉するので、ネジを抜いて退避させておく必要がある。かなりギリギリだけど、かろうじてどこにも干渉せずに固定できている。
AIOの電源はSATAから取り出すので、HDD1個と光学ドライブのラインからタップ(もう1本、HDD2本がぶら下がったラインが有る)。回転数を通知するピンがGND通ってなくてちょっと気持ち悪い。グランドループ作りたくないと言うよりは、単にコストの問題なんだろうけど。/* 回転数の通知、結構デタラメな値が出てる気がする。暴れてはいないからノイズではないと思うんだけど、とはいえファンやポンプの回転数の和とも違う */
VRM周りの冷却がかなり悪化しているのが心残り。まぁ、どうしようもないので、諦めが肝心。側面パネルのファンからダクトを伸ばせば冷却できるけど、エアフローぐちゃぐちゃになる。それは今更なので、気が向いたらダクトを作るかも。グラボとのクリアランス次第かな。
ケース上面
気休め程度に3箇所をロックワイヤで縛ってみた。ブラケットが破断しても落下しない程度に支えてくれれば十分なので、通常はテンションはかかっていない。ファンには干渉しないが指で触れれば動く程度の締め付けなので、指で触って硬ければブラケットが破断して落下している、という判断もできるはず。まぁ、そういうことは起こらないように願いつつ。
パソコンに顔突っ込んで針金を結んでると、なんだか時限爆弾でも仕掛けているような気分になる。『ダイ・ハード4.0』ではDeleteキーを押すと爆発する仕掛け爆弾がクラッカー達のPCに仕掛けられていたが、まさにあんな感じ。
今回はCorsairのAIOを使ったけど、これはiCUEというユーティリティソフトを使って設定を行うのだが、なぜかデバイスが認識されない。現行はv4だが、v3を入れても、USBポートを変えてみたり、あるいは付属品ではないUSBケーブルで接続してみたり、色々試しても認識しない。デバイスマネージャではUSB挿抜でデバイスが増減するのでOSからは見えているはずなのだが。
結局、リモートデスクトップ接続でiCUEを表示するとデバイスが見えない、というオチ。実機の実モニタでiCUEを開けばちゃんと認識される。別ソフトでもリモートデスクトップが原因でフル機能が使えないことがあって、リモートデスクトップはわりと信頼ならぬ、という感じがしてきた。。。iCUEって著作権保護とかも関係ないだろうに、なんでリモートから入れないかなー。
なお、カラフルな水冷ヘッドのLEDをOFFにして、ファンの回転も比例制御に設定し、これで視覚的にも音響的にも静かになった、と思ってリモートデスクトップで接続したところ、またカラフルな電飾が元気にピカピカし始めて、ファンも定速回転に戻った。えー。。。あれだ、たぶん勝手にPCにクラッキングされたのを通知するシステムなんだよ。不便すぎやしませんかねぇ。。。
iCUEのグラフ表示はゲインやオフセットがコロコロ変わるので数値が分かりづらい。短期的な変動の有無くらいしか読み取れない。いちおう数字の表示もあるが。
SNSのプルダウンに「不一致」という項目があって、ローカライズを機械翻訳でやっているのが透けて見える残念感。
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USBコネクタの挿抜を繰り返してたら電源ボタンを誤操作して電源を切ってしまったので、誤操作防止カバーを作成
ジオメトリの確認用に作ったやつで、リターンスプリングは無く重力落下式だけど、結構悪くない感じ。とはいえ、特有のぬめり感があるし、パチンと閉まる感じもほしいので、気が向いたらバネ入れて作り直すかも。
電源スイッチの左隣(枠が太い方)にリセットスイッチがあるので、それには絶対に触れないような形にしている。
今回は間に合せで3Dプリンタで作ったけど、既存品の流用ならIDECのMA9Z-KF3とか使うといいかも。リターンスプリング入りだし。固定方法に難があるけども。/* amazonでも売ってるけど、用途外使用した挙げ句低評価レビューしてる人多すぎてアレ。これそうやって使うものとちゃうで…… */
今回はPCケースに付属のスイッチをそのまま使っているけど、いわゆるミサイルスイッチみたいなカバーにモーメンタリを入れて2個並べて5.25インチパネルあたりに取り付けて、片方は電源ON/OFF、もう片方はシステムリセットで、後者にはシアワイヤをかけて普段は操作できないように、みたいにしても面白いかも。
まぁ、電源ボタンはOSから無効に設定したし、リセットスイッチはそもそもコネクタを接続していないので、カバーとか必要ないんですけどね。。。
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そういえば、ちゃんとしたSDカードリーダーって買ったことないかもなー、と思って、とりあえず有名メーカーのUSB 3.0(Type-A)接続なやつを購入。 /* ちゃんとしていないカードリーダー(リフロー甘くてコネクタ簡単に剥がれるので配線を引き出す改造がしやすいやつとか)は結構買ってる */
とりあえず、分解
USB 3.0 Type-Aコネクタが実装されている面にmicroSDソケットがあって、同面にチップが2個と水晶、周辺回路。チップは1枚がUSB SS/HS/FSのフラッシュメモリコントローラIC、もう1枚はコントローラICに入っている8051用のプログラムが入っているらしい。裏面にはフルサイズのSDカードソケットと、それのCR類が実装されている。
コントローラ自体は4bitインターフェースが4組入っていて、SDカードを4枚同時に読み書きしたり、MMCの8bitモードで2枚にアクセスしたり、いろいろと構成できるらしい。LDOも入っているすごいヤツ。発熱すごそう。
しかもこのコントローラ、カスタムファームウェアを使えばSDカードやMMCでRAID0やRAID1を組むこともできるようだ。たぶん2枚のeMMCに8bitでアクセスしてRAID0で高速な外付けストレージとして使ったり、RAID1で高信頼性なストレージとして使ったり、みたいなことだと思うんだけど。ソケット経由でMMCを接続すれば動作中に故障したストレージを交換してリビルドしながら稼働を続けるRAID1みたいなこともできるだろうし。
これほど多様な機能がワンチップに収まっている。すごいじだいだ。逆に言えば、このような1チップコントローラを買ってきて周辺回路を組んでしまえば、どんなメーカーでも同じ品質のSDカードリーダーを製造できてしまう。このくらいの大きさなら高周波設計とかもそれほどクリティカルじゃないだろうし、あとはファームウェアで特色を出せるか否かだけど、シンプルなカードリーダーとしての機能なら凝ったファームは必要ないだろうし。
さて、チップレベルでRAIDに対応しているスゴいフラッシュコントローラが用意されているんだから、RAIDを組めるカードリーダーもさぞかしたくさんの製品が出ているんだろう、と思ってググってみても、そういう製品は見当たらない。2011年頃にSDカード4枚をRAID0でアクセスするという製品は販売されていたようだが、チップが違う。USB 3.0は2008年の規格だが、'11年当時にUSB 2.0 MiniBを使用しているところを見ると、いかにもイロモノ感の漂う製品。/* SATA接続のSDカードアダプタはいろいろあるけど、割愛 */
普通にカードリーダーとして使うならRAIDなんて不要だし、ストレージとして使うならSATAやNVMeのSSDを転用したほうが楽だろうし、SDやMMCでRAIDを組めるというのは、あんまり利点がないんだろうなぁ。RAID0やRAID1はかなりシンプルなアルゴリズムだろうから、低コストで実装できてカタログを賑やかす事ができる便利なワード、みたいな扱いなのかも。
コントローラのカタログによると2個のLEDを接続できるそうだけど、例えば2枚のカードでRAID1を組んだ場合、特定のカードにアクセスしたときは青で点滅、特定のカードが死んだとき(交換が必要なとき)は赤で点滅、みたいな表現を各カード毎に行いたいから、カードの枚数の2倍のLEDが必要になる。が、このチップではそういう構成はできない。となると点滅パターンで表現するとか、PC側に専用のユーティリティが必要になるとか、いろいろ不便になるんだろうな。
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グラボの移動も終わり、とりあえず一通りの移行は完了した感じかな。
Chromeのタブを移動できなかったのが痛い。無節操にタブを大量に開きすぎて、サーバー経由で移動できないっぽい。2200超えてるんだって。開き過ぎにも程がある。設定ファイルとか漁れば移行できるのかもしれないけど、とりあえずCopy All Urlsという拡張で全タブのURLをバックアップしたので、これを機に必要なタブだけ開き直すことにする。なんでRAMを64GBも積んだかって、大量のタブがRAMを圧迫するからなんだけど、それが解消されてしまったのでメモリ空き容量も凄まじいことに…… と思いつつも、実際はそれほど余裕はない。Chromeは再起動したときには全部のタブは読み込まない挙動だから、大量のタブを開いていたといえどもRAMはそれほど圧迫していない(だからこそ大量のタブを開いていたわけだが)。
Chromeのパスワード管理画面、一定以上の長さのパスワードは...で略されるのが地味に不便。カーソルを後ろの方においておいてもアクティブ失うと先頭しか表示されないし。自動生成で長いパス使ってて、クライアントソフトとかで手動でパスを入れなきゃいけないときにいちいち記憶しなきゃいけないのがつらい。
SSD化&AIO化でPCがめちゃくちゃ静かになった。今までは常にHDDのカリカリ音やCPUファンの高周波ノイズが気になってたけど、それが消えた。一番近い場所においてあるので音がよく聞こえてた。それがなくなったので他のノイズ源が浮き上がってきたけど。フィラメントドライヤーのファンがうるさいのなんの。。。
データストレージは普段は回転止まってるので、データ取りに行こうとするとスピンアップ待ちが結構長い。
消費電力は旧PCに比べて100W近く下がったのかな? ワットメーターにモニタ等もぶら下がってるけど、無負荷状態だと全部合わせても180W前後しか消費してない(流石に仕事させると一気に増えるけど)。これから暑くなる季節だし、今年は特に暑い予報だし、発熱量が減るのは地味に嬉しいぞ。冬場は寒くなるけれども。。。
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Windows 11の感想
エクスプローラーの右クリックメニューがだいぶ変わって、一部は便利になったんだけど、削除のショートカット(&D)が消えたのが地味に不便。Windows 10だとファイルを削除したいときに右クリック+Dキーを使えば一瞬でファイルをゴミ箱に突っ込めたのに、11ではいちいちマウスカーソルを移動して削除する必要がある。距離が近くはなっているけど、カーソルを動かすとどうしてもワンテンポ遅れる。
ウインドウごとにタスクバーアイコンを表示できなくなったのが一番つらいかな。一つのアプリで複数のウインドウを開いているときは、一旦アプリをクリックorマウスオーバーでサムネを表示しなければいけないので、アクションが増える。
それと、タスクバーをクリックして最小化できなくなったから、いちいち右上のボタンをクリックする必要に迫られる。複数のウインドウを切り替えながら使おうとすると、かなり不便。
マウスでマクロ組んでAlt-Space, Nで最小化するようなキーを作ってみたけど、押しやすい場所のボタンが残っていないので変な指の動きを要求される。タスクバーのワンクリックで最小化できればこんな苦労はいらないのに。MMO向けゲーミングマウスでも買おうかなぁ…… オネダン。。。
Win11は、カジュアルに使う分には便利なんだろうけど、僕には不便なところが多い感じ。だからといって延々とWin10を使うわけにもいかないから、早いところ慣れなきゃいけないんだけど。
Win11はウインドウを切り替えて使うことは想定していない感じ。少なくとも、ウインドウが重なっている状態での作業性は劣悪。ウインドウは四象限にスナップできるから、3,4枚を並べて作業する、あるいはサブディスプレイに追加で2,3枚、くらいの、合わせて4-6ウインドウ程度で収まる範囲の作業が限界な感じ。実際、大抵の作業はその程度で収まるだろうし、それで足りなければ仮想デスクトップ(タスクビュー)を組み合わせてどうにかしろ、という設計思想なのだろう。
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久しぶりにDCSを起動してみた。グラボが同じなんだからパフォーマンスも変わらず。グラボはリソース100%で80℃前後まで行くし、CPU使用率はめちゃくちゃ低い。DCSのクリッカブルコックピット、解像度が一致しない状態でフルスクリーンにすると正常に動作しないんだな。
クリーンならわりと簡単に着陸できる。F-16はギア下ろせばフラップも出るし、HUDには3度のマーカーも出るし、パスマーカーの横にAoAの目安も表示されるし、ヒューマンマシンインターフェースが楽でいい。ILSを使おうとするとスイッチが1個少し遠い場所にあるのが難点。
爆装して重量ギリギリだとさすがにドシンと落ちる。燃料減らしてから着陸しろって話だけど。。。DCS F-16のTGPってスタンバイどうやるんだろう? 未実装なのかな? STBY押しても反応しない。
直線飛行する多機に接近。なかなか近づけない。
モニタに表示するだけのシミュだと、入力の応答が1次遅れるからPIOに入りやすい。フルモーションとか実機であればスティックへの入力が角加速度や重力加速度としてフィードバックされるけど、それがないからフライトパスマーカーの変化として現れるまで変化がわからない。入力が大きくなりすぎて慌てて戻すと、戻しすぎる。
エスコンとか除けば、シミュレータでヒコーキを飛ばすのなんて数年ぶりくらいなので、単純に技量が足りてない。F-16のDLCを買った当時だってちゃんと練習してたわけじゃないしな。何回か爆弾落として遊んだりしてすぐ飽きた気がする。
安物のジョイスティックなのでボタンが少ないのがつらい。HOTASの操作ができないからレーダーの操作とかもほとんど不可能。10nmまで近づけばボアサイトでロックして、マスターモードからA-Aを選んで撃つ、くらいはできるけど。ハットスイッチもPoVに割り当てているからトリム調整もできないし。
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通常のCRTのようにシャドーマスク等を使用して空間的にRGBを表現するのではなく、深度方向で数色を表現するタイプのCRT。空間解像度が高くなるのが利点。極初期のカラー放送システムでは時分割で色を送るので相性が良かった。
解像度は高いが色の表現度が低く、実際のテレビ放送との相性も良くないため、コンシューマで使われることはなかったが、アビオニクスでは多用されていた。映像生成システムの直近で使うので放送方式との相性が関係ないこと、アパーチャに比べて電子ビームの使用効率が高いために輝度が高いこと、アパーチャ等の方式では重力加速度によって色が乱れるがペネトロンでは影響を受けないこと、などの理由。
CRTの改良が進んだことで、80年代とか90年代の頃には使われなくなったらしい。
深度方向で色表現を行うわけだが、内層が赤、外層が緑、両方を点灯させて黄色、みたいな表現ができたらしい。航空機だと正常は緑、異常は赤、警告は黄色、みたいな表現ができるのは便利そうだ。しかし、外層を励起するためには内層を貫通する必要があるわけで、どうやって内層を励起させずにビームを通していたのかが謎い。比較的古い技術だからか、ググってもいまいち出て来ない。
ペネトロンは解像度が高いので、文字のオーバーレイが必要なレーダーやIFFに便利とのこと。戦闘機だとF-14から18の頃だと思うけど、カラーディスプレイを使っているイメージはない気がする。緑単色の印象。E-3 AWACSとか、高級な機体に使われていたのかな?
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sicejl1962/16/7/16_7_539/_pdf
1977年
日本航空の、主にDC-10のシミュレータに関する解説(B747も少し)。
周辺環境の表示はCCTVとCGIの2種類があって、CCTVの場合は、飛行機の位置に応じて2000分の1立体地図をカメラで撮影し投影する。表示できる範囲が狭いので着陸の訓練くらいかな。狭いと言っても10x30kmの範囲を投影できるようだから、立体地図は5x15mの巨大なものが必要になる。CGIの場合はカセットテープに保存した輝点の位置や指向性から視認の有無や強度を計算し、ペネトロンで投影する。昼間の風景は表示できないが、夜間の訓練には威力を発揮する。
ペネトロンは赤・橙・白・緑の4色を表示できて、青は表示できないそうだ。また、256段階の輝度を設定できるらしい(ペネトロンというより計算機側の制限な気もする)。赤・緑・橙はRGの2色の混合でいいとして、白はどうやって作っているんだろうか? 白用の燐光層があるんだろうか? RGWの3層にするならRGBでもいいはずなんだけど、Wは白黒用の燐光を流用できるから青より用意、みたいなことだったのかな。RGBで白を表現するには3回走査する必要があるからフレームレートが落ちるとか? 解像度が4096x4096で、時代を考えればかなりの高解像度な感じ。ラスタじゃないからメモリの制限がない分で高解像度化はしやすいのだろうけども。
CGIシステムは、表示できる範囲は広いとしても、数は6000個までしか表示できないわけで、空港以外の照明とかを表現しようとすると結構厳しい気がする。大きなランドマーク(吊り橋や灯台等)に限定すればある程度広い範囲を表示できるんだろうけれども。
本物のB747で訓練する場合は1時間あたり150万円かかるが、シミュレータの場合は20万円で済むそうだ。導入コストも実機の10分の1程度で済むと。1日16時間、1週6日の運用で98%の稼働率。
計器類のみならず、構造材等の耐火性に関しても本物の飛行機と同様の基準らしい。普通の旅客機は墜落したら多大な犠牲者が発生するから耐火性の基準は高いとしても、シミュレータの場合は火災になって飛行の継続が不可能になっても(初期消火さえ間に合えば)犠牲者は発生しないわけで、本物の飛行機と同じ安全性を要求しては無闇にコストが嵩むだけだと思うんだけど、なんで同じ要求なんだろう? この当時はシミュレータは実機の部品を流用して作っていて、結果的に実飛行機と同じ安全基準が適用できる、ということだろうか?
***
技術史に興味があって、ボカロを聞いて育った人間としては、『Re:MIKUS』(2009)は外せないわけだが、海外音楽を探すと他にも色々あるんだな。
80分超えの最初の音楽CDは1988年だそうだ。かなり早い。単一の音楽CDで収録時間が一番長いものは2006年の89分7秒だそうだ。あと53秒(1%)で90分の大台だけど、ここ15年ほど記録密度の向上はされていないようだ(少なくともen.wikipediaに載っている範囲では)。一般的なCDプレイヤーの実装や公差では90分を超えるCDは再生できないものが多いらしいし、これ以上収録数を上げようとすると分割したほうが安いのかも。
Compact Disc Digital Audio - Wikipedia#Storage capacity and playing time
1988年リリース
1988年、Rykodiscはコンピレーションアルバム「Mission of Burma」をリリースしました。これは、80分を超える最初のコンパクトディスクです。 (by Google翻訳)
2006年10月6日リリース
2枚のCDのそれぞれの再生時間は約90分です。これは、オーディオCDのトラック密度を極端に利用することで実現されましたが、再生中に一部の古いタイプのCDプレーヤーで問題が発生します。 (by Google翻訳)
2009年3月25日リリース
本作の収録時間は80分45秒とCDの限界とされる80分を越えた長さとなっている。これは一般に世界一収録時間が長いとされてきたマライア・キャリーの『The Ones』(79分56秒)や、発売後は世界最長の収録時間となると発表されていたflumpoolのアルバム『What's flumpool!?』(79分58秒)よりも更に長い。
2009年12月23日リリース
本作はの収録時間は79分58秒と、それまでマライア・キャリーのアルバム『The Ones』が誇っていた収録時間(79分56秒)を抜く、世界最長収録時間のアルバムと発表された。(中略)。これは本作発売から4年後の2013年に、THE YELLOW MONKEYが発表したベストアルバム『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-』(80分55秒)が上回るまで、単一アーティストが発表した世界最長のアルバムを誇っていた。ただし、オリジナルアルバムとしては2013年現在でも世界最長の収録時間である。
イエモン-FAN'S BEST SELECTION- - Wikipedia
2013年7月31日リリース
(前略)収録時間は80分55秒となり、2012年にPerfumeが発表したアルバム『Perfume Global Compilation "LOVE THE WORLD"』が記録していた80分13秒、および(単一アーティストのオリジナル作品ではないが)livetuneのリミックスアルバム『Re:MIKUS』の80分45秒を上回り、本作はCD世界最長の収録時間および単一アーティスト作品・オムニバス作品も含め世界最長のアルバムとなった。
日本語版、情報が錯綜している感があるな。。。
『The Ones』(原題『#1's』)のWikipediaには、収録時間とかの雑学は書いてない。英語版はMission ofには遠く及ばないから何も書かれていないとしても、少なくとも日本語圏では「世界最長だった」くらい書かれていても良さそうだけど、何も書かれていない。そもそもThe Onesが世界最長の音楽CDだと言い出したのは誰なんだろう?
2009年10月23日
第一報では特に触れられていないから、最初から世界最長の収録時間を目指して構成した、というような感じではなさそう。
flumpool、ファースト・アルバムでCD収録時間の世界最長記録を達成! ちょっぴりドキドキなサプライズ企画も発表 - TOWER RECORDS ONLINE
2009年12月1日
彼らが12月23日にリリースする待望のファースト・フル・アルバム『What's flumpool !?』で、世界記録を達成していることがあきらかとなった。
その記録というのはCDの収録時間。これまでの最長記録は、マライア・キャリーのベスト・アルバム『The Ones』が保有していた79分56秒だったが、flumpoolの新作はそれを2秒上回る79分58秒を収録。
「flumpoolの世界一」に待った?“初音ミク”はCD収録時間80分45秒 | ORICON NEWS
2009年12月2日
flumpoolのアルバム『What’s flumpool !?』の収録時間が79分58秒で、これまで最長とされていたマライア・キャリー『The Ones』の79分56秒を抜き世界最長アルバムとなったと1日に報じられたが、「初音ミクの方が長いのでは?」というインターネット上の話題をきっかけにレーベルスタッフが確認したところ、収録時間80分45秒のアルバムが存在することがわかった。
リリース第一報では何も触れられておらず、世界記録更新の記事の翌日には別の記事で取り消されているから、2chかどっかで誰かが書いたのを記事に流用したんじゃなかろうか? 最初にそれを書き込んだ人がThe Onesが世界最長であるという誤認によってWhat'sが更新すると判断をし、それが記事になったのと前後して、Re:MIKUSのほうが長いのではと反論された、みたいな流れで。
/* タワレコは販売で稼いで広告収入への依存度が低いせいか、広告由来の雑音が少なくて、見ていて疲れなくて良いな。オリコンはノイズだらけで視線があちこち引っ張られるので読んでて疲れる */
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小ネタ中の小ネタ
英語版Wikipedia、「○○○は機械翻訳では□□□と翻訳されることがあります」みたいなこと書いてあってすごい。日本語版でも欲しいな。「"Discord"は機械翻訳では"不一致"と翻訳されることがある」みたいに。
内容とか文体が好きだったニュースサイト、更新が止まってて残念だなーと思ってたんだけど、RSSの配信が止まっただけで、記事自体の配信は継続していたことが判明。RSSに依存していると生きづらい世の中になってきた。2ヶ月分も更新溜まってら……
Internet Explorer、RSSのURL抽出ツールとして結構優秀だったんだけど、Win11では使えなくなっているのが残念。
キーボードの電池警告がペカペカ。6週間くらいか。ここ最近はキーボード使う作業はあんまりやってないので、安心できるのは1ヶ月弱くらいかな? 月替りのタイミングで充電してもいいし、あるいは毎週1回充電して放電深度低めで使うか。まぁ、しばらくは思い出したタイミングで充電する、みたいな方向で。
今回はやむにやまれずネタを1個捨てたので短めかな。前回よりはマシか。。。
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