2022年8月21日日曜日

QPS-SAR-2 IZANAMI

 QPS-SAR-2が天頂付近で触開けのパスがあったので撮影してきました。

 f250mm, F4, ISO10000, 10sec

 QPS-SAR-2はFalcon 9のライドシェアで打上げられた衛星ですが、衛星を放出したアダプタも同じタイミングで可視になるという奇跡的なタイミングでした(QS2とアダプタは平均運動が若干異なる)。


 画像から推定した姿勢を使用した視野のシミュレーションです

 QS2の下を通るマーカーはARCE-1Cというキューブサットで、QS2と同じライドシェアで打上げられたものです。0.5Uのキューブサットなので非常に暗いはずで、写真には写っていません。

 左右両端を通るSTARLINKの位置関係からも、姿勢・タイミング共に正しく推定できていると考えられます。つまり、この写真に写った並行する2つの物体はRAIDSHARE ADAPTERとQPS-SAR-2の2つであり、位置関係や輝度の違いから、上の線がRAIDSHARE ADAPTER、下の線がQPS-SAR-2であると推定できます。

 なお、RIDESHARE ADAPTERにほぼ接する、画角を水平に移動する向きの物体(非常に動きが小さい)は、少なくともSpaceTrackからは公開されていない物体です。


 結論として、QPS-SAR-2クラスの大きさ(展開型のアンテナを含む)や軌道(距離)の小型衛星は、簡易的な光学系(市販のデジタルカメラ)を使用して地上から観測することが可能です。


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