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[夜でも曇でも地表が見れる 小型レーダ衛星の開発](http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/event/2016/0729_open/image/leaflet/5-8.pdf)
2016年7月?
A4用紙1枚くらいのパンフレット。
アリアンで話題になった日本のスタートアップのSAR衛星と似たイメージ図。
GaN SSPAを採用。200Wの増幅器を6合成して1kWのX帯(9.65GHz)を発信。
2偏波共用のスロットアレイアンテナを採用。
2Gbpsの伝送ができる通信系を開発中。
周波数的に、船舶用レーダー向けのSSPAの転用かな?
日本が伝統的に使ってるLバンドとは異なる周波数なので、ALOSの画像と比較できないのが欠点、見えるものが違うので組み合わせれば情報量が増えるのが利点、かな? もちろん、開口を小型化できるのも利点だろうけど。
アンテナはImPACT関連でやったらしい。どこかで読んだ気がするんだけど、思い出せない。探しても出てこない。(なんのためのリンク集だ)
ImPACTってあんまりいいイメージ無いんだよなぁ。。
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高速データ通信はほどよし4号で検証、とのこと。
ほどよし4って14年に打ち上げられてるらしいんだけど、オフィシャルサイトらしきページだと「開発中」になってる。XI関連ページも404だし、東大もう衛星やる気ないだろ、って感じ。スタートアップに分離して大学は関与しない、って方針かな?
ほどよし4ではXバンドで10Mbps、実験的に100Mbpsも試す、とのこと。前述の通りなので、打ち上げ時点でどこまで達成できる見込みがあったのか、打ち上げて実際にどれくらいの性能が出てるのか、は不明。でもまぁ2Gbpsを目指すくらいだから、余裕で達成、くらいの感じなんだろう。
Xバンドとのことなので、SARアンテナを通信にも使うのかな。
パッシブアンテナなので、ペンシルビームではなくファンビーム。衛星進行方向に長いビームになるので、頻繁に姿勢変更を行わなくても地上局を指向し続けられる。
件の衛星は電力の関係で1日あたり15分程度の観測、とのことなので、1日1-3パス程度の観測かな。残りのパスでダウンリンク。パス1回5分として50GBくらい落とせる。
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観測幅が不明だけど、何百kmってことはないだろうし、ASNARO-2の半分として5km程度かな。15分として5000kmくらい。3回で矩形を観測すると、15x1500kmくらいのエリアを1日に観測できるか。日本エリアに限定すれば1ヶ月程度で日本全域を観測できる。
とすると、InSARも現実的になってくるかな? 散乱の強度でテクスチャ見るだけかと思ってたけど、いろいろできそうな感じ。とはいえ、Xバンドだと植生の変化でInSARが乱されるので、日本で使うとなると、河川脇の道路の高さ変化を見る、とかだろうか。それにしたって使いみちは多いわけで。
画像を1シーン1000円くらいで売ってくれるならコーナーリフレクタ置いて遊んだりできるけど、スケジュールがわからないとそれもできないか。
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