2020年3月17日火曜日

小ネタ:NTSC

 件のFPVカメラ、重い腰を上げて、以前のアレで読み込んでみた。







 生データから画像化した状態だと4対2くらいのアス比なので、少し縦に伸ばして、全体を2倍に拡大。
 IREで若干上にオフセットしてるのと、カラーサイクルがちょっと強めな気がするけど、画像としては問題なくデコードできた。色合いとしてもあまり不自然さはない。もちろん、元の画像と見比べれば、多少の差は感じられるが。適当なカラーチップを写して補正したりすればどうにでもなる。ウッ、頭が……(AIM-120のときの思い出)。


 とりあえず、NTSC出力のカメラでも、解像度は低いとはいえ、問題なくキャプチャできるのはわかった。
 解像度も、さほど悲観するほど悪くはない気がする。元データで476x242pxくらいだけど、数字だけで言えばQVGA相当以上の解像度が得られてるわけで。最初期のデジタルカメラが10kPから100kPくらいであることを考えれば、115kPのコイツは、十分にデジタルカメラとしての能力を備えているのではないだろうか(こじつけ)。
 コダックが作った最初のカメラが100x100pxのCCDの出力をテープに記録するアナログ方式だそうで、純粋なデジタルカメラではないわけだけど、コイツもNTSCを記録してるという意味では、純粋なデジタルカメラではない。そう考えれば、コダックのヤツの10倍以上の解像度があるわけで、完全に勝利と言えるだろう(言えない)。
 そういえば、かつて存在した「さいめーるステーション」では128x120pxの画像が送られてきていた。つまり、そのくらいの画像でもちゃんと意味があるわけだ。

 NTSC、帯域幅は6MHzくらいあるわけだが、5千倍くらいの時間をかけて再生すれば1.2kHzくらいになるわけで、このくらいならアナログFM回線で十分に通せるはず。5千倍でも100秒未満だから、可視1パスあたり3枚くらいはダウンリンクできる。
 ミニマムスペック衛星、いよいよ現実味を帯びてきたぞ……
 停波コマンド通すには衛星側でコマンドを解析できる必要があって、それをどうやって処理するかが問題だな。
 米海軍の協力を取り付けて光通信(30kW)で「停波コマンド」を送ってもらうって手もありそうだな。FLIRで見てチカっと光ればコマンド送信完了!ちからわざ……

0 件のコメント:

コメントを投稿