トップガン:マーヴェリックの撮影に使ったレンズ周りの話
「重視するのは信頼性とサポートです。信頼性が高いことは断言できます。サポートはわかりません。修理に出したことが一度もないので」
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今年も各メーカーが創意工夫を凝らす季節が始まったぞ
オーストラリアの人たちは12月でも半袖で元気ですねぇ(色々違う
グアムは今の季節でも30℃弱くらいか。長袖だと暑かろう。
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ぶーん!!
ミツトヨのCMMとかノギスの工場見学
「うちのオヤジにこの動画を見せないでくれ。絶対に欲しがる」
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去年夏のプレスリリースだけど
StriX-αスライディングスポットライトモード 羽田空港(東京国際空港)のクローズアップビュー - Synspective-JP
羽田空港には3つのターミナルがあり、本画像には2つのターミナルが映っています。 画像の中央に管制塔も見えます。 飛行機がエプロンに並び駐機され、出発を待っています。 飛行機を滑走路に導く誘導路もはっきりと観察できます。
さて、羽田のGoogle EarthとStriXのSAR画像を重ねたのが以下の画像
これだとわからないので色を調整
微妙に歪んでいるのでピッタリ重ならない。ボーディングブリッジがかなり明るいけど、飛行機っぽい影が見えなくもないかな、くらいか。西側(画像上部)にはいくつか主翼や尾翼のエッジが見える一方で、東側(画像下側)にはほとんど見えない。ターミナルの影でエコーが弱いからかな? 左下には側方から胴体や主翼らしい影が見えている。あと、画像中段左端(グレーチングの外側)に飛行機らしい影とその近くに強いエコーがあるので、おそらくプッシュバック中の機体だと思われ。
ただ、プレスリリースで「飛行機が見えます」とわざわざ言うほど明確に見えている感じではないではない気がする。処理次第でもう少しSNRを稼げるだろうから、飛行場の画像をプレスリリースで出すならもっと見やすい画像を出したほうが良かった気がする。PALSAR-2(ボーディングブリッジを飛行機と誤認)に比べれば、飛行機の影が見えてるだけマシだけど。StriXは周波数が高いので植生の有無(舗装面との差)やグレーチング(PALSAR-2では見えなかった)みたいに細かい構造は見えやすくなっている。飛行機は空力的にスリックな構造になるので、そのあたりの要求が低い地上車両に比べればSARでの視認性は悪そう。
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電子レンジとかをちょろっと調べたので、メモ。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience1968/21/2/21_125/_pdf
1988年の、調理実習関係の話。電子レンジを調理実習でも使おうぜ、とか。「政府の長期予測によれば、21世紀には在宅勤務などの制度ができて、働く女性がさらに増えると報告されています」だそう。在宅勤務はだいぶ時間がかかった感。「ここ2~3年、電子レンジの売り上げがうなぎのぼりに増えているので、3世帯に2台の割で普及するのは時間の問題でしょう」とも。
電子レンジは内側から加熱するけど、表面に塩をふると誘電率が増えるので外側から加熱するようになるよ、味付けで塩味を足すなら加熱場所を選択できるから便利だよね、みたいな話題もちらほら。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience1968/2/3/2_165/_pdf/-char/ja
1969年。著者は松下電器の人。構造の説明とか工学っぽい雰囲気なのに、料理のレシピみたいなものも乗ってて面白い。例えば「卵の凝固温度は卵黄が68℃程度、卵白は75℃程度であるから、でき上がりの早い食品の一つである。(中略)、時間をかけ過ぎると破裂する。その他、殻で包まれたぎんなん・栗なども秒速調理すると破裂するから、電子レンジにはあまりすすめられない」とか。'88年の資料でも「秒速調理」という表現が出てくるから、一般的な表現だったのかな。
「日本においては昭和36年(*: 1961年)国鉄食堂車に設置されて以来、最初はレストランなどの業務用から、次第に家庭用へと浸透し、昭和36年100台程度の生産台数であったものが、今年は20万台以上の生産台数が予想され、なかでも出力500W程度の占める割合が比較的多くなっている。欧米においては食生活の相違か、出力1kW程度のものが好まれる。アメリカに次いで日本がよく普及しているが、全国世帯への普及率からみると1%程度以下であろう」だそう。欧米の出力が高いのは周波数に起因しそうな気がするけど、周波数が違う理由も結局食生活の違いで説明できる。
食品への加熱効率だけを考えれば20GHz付近が最適なはずなのに、なぜそれよりも1桁低い周波数が使われているのか。
この頃の電子レンジは「スターラー(撹拌機)」と呼ばれる部品を使う方式が一般的なようだ(現在でもフラットテーブル型の電子レンジはこの方式)。金属製のプロペラのような物で、回転させると内部のマルチパスが変化することで均一に加熱できるようになる。/* なっ!? プロペラを逆回転させるだと? 食品がゲル状になってしまうではないか!! */
電子レンジの出力の求め方とかも書いてある(今の方法と違うかもしれないけど)。ウチの古い電子レンジの出力も測ってみようかな? 容量2L以上のガラス容器か……
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience1968/21/3/21_167/_pdf
1988年、中村屋。流通している、電子レンジで調理する食品の例が多々。電子レンジ調理用の食品の開発経緯とか。夜中に読むとヤバいやつだ。。。
常温保存できるタイプが主流で、冷蔵・冷凍タイプはかなり少ない。流通コストの問題だそうだ。
食品には目安の調理時間が書いてあるけど、保管温度、電子レンジの公称値、マグネトロンの劣化等で調理時間は千差万別となるから、自動的に調理の終了を検出できるセンサが必要になる、と。あるいは笛付きケトルのように、加熱で発生した水蒸気で音が鳴るとか。
例えばビーフカレーが200gで小売価格300円だそうだ。中村屋は現在でもレトルトカレーを販売していて、値段は200g300円程度から。日本の物価ってこの当時から変わってないんだなぁ。パッケージが簡素化された分で多少吸収していそうだけど。調理時間は当時の2分を堅持しているけど、パッケージが変わって電子レンジ調理ができなくなったので、別の容器に移し替えが必要になっている(当時の製品は容器のままで加熱でき、そのまま捨てられるので食器洗いの手間が不要)。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejjournal1888/109/3/109_3_205/_pdf
1989年、シャープ。'80年にはガスセンサを搭載して調理状態を検出する電子レンジが作られていたようだ。この資料では湿度センサを使用して調理状態を検出する方法の提案。マイクロコントローラで細かい制御ができるようになってきた。この頃は8bitや16bit、ROM16kBくらいの規模。あとはパワエレの進化でインバータが使われ始めたり。
1981年の新聞を引用した資料によると、電子レンジの普及率が29%、そのうちオーブン・グリル等を内蔵した複合タイプが84%、複合タイプの中でセンサを内蔵したものは'80年上半期で16%だったが下半期では41%、だそうだ。センサ内蔵の電子レンジが急速に普及している感。この頃は家電へのマイクロコントローラの搭載が大きく増えた一方で、あくまでも制御の改善等に使われていて、新機能や利便性の向上には必ずしもつながっていなかったようだ。その反省からセンサを内蔵して利便性を向上したり、と言った物が増えたらしい。日本のテレビリモコンのボタン多すぎ問題みたいなやつはこのあたりから始まっていたのかも。新製品を出すなら機能を増やせ、みたいな風潮。
カセットテープに料理のレシピを録音したものを内蔵した電子レンジなんてのもあったそうだ。自動調理に関するプログラム類もテープから読み出していたらしい。別の機種だと音声合成を内蔵してレシピを読み上げたりとか。半世紀近く経っても人間が求めるのは変わらないんだなぁ、みたいな。最近だとスマートスピーカーがレシピを読み上げたりしてくれるし。あと数年(あるいは数十年)経って、手や足が生えて自分で料理ができるようになっても、結局レシピの読み上げ機能は残るんだろうなぁ。目からビーム(電磁波)で調理をアシストしてくれるロボットか……
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/2/3/2_3_132/_pdf/-char/ja
1964年? 最後の方に電子調理器の話題が少し。2500±50MCだそう。だいぶ周波数がズレてるな…… どこかで丸められただけかもしれないけど。
「興味本位の実験は別として、先に掲げた用途のうち、最も経済的な利用法は、既加熱食品の再加熱すなわち加温であり、他の用途(*: 食材から電子レンジで加熱調理等)は、緊急の場合にのみ使用すべき方法である。理由は電波加熱の経済性であり、もちろん、従来の方が経済的に低廉である」だそう。日本だと電子レンジが販売されてからまだ2-3年程度だし仕方なしという感は無きにしもあらず、しかしおそらく食品系の企業の研究所としてはちょっとリサーチが足りていない感もある。'57年の資料(後述)によればアメリカでは3時間かかる調理を30分まで短縮できることが示されているわけで。食文化の違いがあるにしても、導入コストを理由にした新しい道具への拒否感みたいな感じが。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssd/45/0/45_64/_pdf
1998年の、台湾でのキッチン家電の普及率とかの話。電子レンジの普及はかなり低速で、中華料理や外食文化との相性が悪いのではないか、という予想。あとはレンジフードの国産率が極めて高い(輸入は1%程度)。中華料理を作ると油の飛散が多いので、輸入のレンジフードでは対応できないらしい。
https://core.ac.uk/reader/234092520
1957年(日本に電子レンジが入ってくる前)の、アメリカの一般家庭等の台所の紹介とか。ルー語の文字起こしを読んでる気分になる。。。当時の日本には適当な語彙が無かった(or定まっていなかった)のだろうなぁ。自国の言語で研究開発や論文の発表が行えなくなると、取扱説明書がこういう有様になる可能性が。
「レンヂでは今迄三時間かゝつた肉塊を30分位で焼き得るマイクロウェーブ使用の電子オーブンが登場し、(後略)」 だいぶ早く調理できるようになったんだな。食品を始めとした誘電体は断熱材の傾向を示すので、オーブンのように遠赤外線で外側から加熱する方法では内側の加熱に時間がかかる。内側から加熱できる電子レンジでは組織が均一なら熱伝導性が悪くても均一に加熱できる。
この時代はまだアメリカでも数GHzを使っていたみたい。なんとなく、低周波から実用化されて高周波に移動していったと思いこんでいたのだけど、実際には逆なのかも。まず数GHz付近で作られて、アメリカでは食生活に合わせて915MHzあたりを使うようになったのかな。
あとは、半導体の進化によってペルチェ素子を作れるようになってきたので機械可動部のない冷蔵庫を作れるようになった、みたいな話題とか。もっとも、コスト的に厳しいので一般用途に普及させるには時間がかかる、とも。
国鉄の食品関係の機器の説明とか。各種冷蔵庫・冷凍庫や電気レンジ・電子レンジ等。2450MC程度の電波で、弁当1個を40秒から1分程度で加熱できる。1-1.5kW程度だったのかな。
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-gijyutuka/shyohou2/02/02-17.pdf
1965年の、消防用のテレビカメラの報告。屋上の塔にビジコンカメラを設置して周囲の火災をモニタ経由で確認したり、出動先で撮影した映像を伝送して本部での意思決定(増援等)に使ったり。この実験では現場からの映像伝送に915Mcの電波が使用されている。日米欧の食生活の違い以外にも、日本ではすでにこの周波数が通信で使われていたから移動できなかった、という理由もありそう。
https://www.city.shimada.shizuoka.jp/fs/8/9/1/9/6/_/fuhen.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/butsuri/71/10/71_706/_pdf
旧日本軍の研究機関とかの話。戦況が悪化し始めた頃に軍が漠然と特殊兵器を欲しがり始めたので、原子力は今戦争には間に合いそうにないから、マグネトロン(「殺人光線」)の研究を始めた。研究を進めるうちに、莫大な電力が必要になると試算されたため、近接信管のような方向に転換したそうだ。
当時の物理学者と軍の関係性とかも少し書いてある。学生も協力していたが、これは教授からの個人的なお願い程度で参加していたらしい。もっとも、当時の「お願い」は実質的に「命令」と近いものではあったけれども、参加していた学者や学生は軍に命じられて参加していたという雰囲気ではなかったようだ。
この頃は10-20cm(1.5-3GHz)のマイクロ波を研究していたらしい。
この実験場は戦後に民間企業の工場が建設されたが、そこでは高周波利用機器(ミシンとか)も製造していたらしい。日本企業が電子レンジを開発したのはスペンサーから15年程度後だが、この工場ではスペンサーの直後に(おそらくアメリカで発明された装置の影響を受けて)回路図等を書き残していたらしい。当時は日本の食糧難の関係もあって、電子レンジは必要とされずに埋もれていたようだけど。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gomu1944/21/5/21_5_123/_pdf
1948年、前述の工場から。VIで高周波(300MC以上)の話題。「調理用として所謂Radarrangeが試作された程度で、未だ工業上に鷹揚されるには至つてゐない様である」と。アメリカでは戦時中にはインパルス用が主に作られていて、CW用では最大1kW程度だそうだ。程度と言っても結構なものだが。出力が1kWにしろ、電源投入量が1kWにしろ、相当なエネルギーだ。少なくとも寿命やコストの問題さえなければ食品の加熱用として使うには問題なさそう。
気安く電子レンジが2.45GHzな理由を探していたのに、いつの間にか兵器開発の話とか出てきて、デュアルユースの恐ろしさの片鱗を味わってる感じがが。
電子レンジの説明で「光も電波もどちらも電磁波だ。真っ白な豆腐と真っ黒な醤油がどちらも大豆からできているのと同じ」とか書いてあって面白い。セイバーさんもびっくり。
イクラのおにぎりを電子レンジで加熱して食べたら気管挿管が必要になった症例があるらしい。米とイクラで誘電率が違うので、イクラが選択的に加熱される。コメの部分を触って、加熱が足りないと思って再加熱を行うと、イクラがどんどん加熱される。あまり噛まずに飲み込むと喉の奥の方で火傷するそうだ。この症例では口内の症状がほとんど無かったので診察するときは注意してね、みたいな文章。
電子レンジを表す「チンする」という表現、シャープが調理完了を知らせるベルを電子レンジに搭載したのが由来、だそうだけど、原理的に非常にシンプルなオーブントースターが後発なのが不思議なんだよなー。日本でオーブントースターが最初に販売されたのは1963年だそうだから、実は製品としては電子レンジ('61年)よりも後らしい。オーブントースターの場合は可視光スペクトルが出ているので見ればわかるから必要がなかった、みたいな理由もあるのかもしれないけど。
某研究領域の有力誌が防衛省の補助金に反発していた資料を見かけて、「文科省が科研費等を出してるのに、なぜ防衛省が競合する補助金制度を作るのか理解できない。各省庁は各々が所管する領域に予算を組むことが法律化されているじゃないか」みたいな感じで、暗に「防衛省の予算は違法である」みたいな雰囲気すら出してるんだけど、君たちの分野、文科省が出してる予算では足りねぇって文句言ってたじゃん、という感想しか。。。
防衛省の予算を使うのは悪、文科省の予算なら問題ない、という「倫理観」もよくわからないんだよなぁ。文科省の予算で研究したにしろ、日本はもちろん、他国の軍需組織でも必要と判断すれば躊躇なく使うだろうし。「我々は文民による予算しか使っていないから軍事とは無関係だ」みたいなある意味で思考停止しているような状況の方が危険な気がするが。
軍事研究とは程遠い基礎研究でも、大戦中は他国からの研究報告が入ってこなくなったから政府や軍が国内の基礎研究を奨励していた、みたいな話もあるし。学術と国力は切り離せないし、国力と軍事力も切り離せない以上、学術と軍事もどこかで必ず相関していると考えて、その上で身の振り方を考えるほうが建設的な気がする。
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小ネタ中の小ネタ
Bloggerの画像挿入、一時期長辺512pxにリサイズされていたけど、いつの間にかオリジナルサイズで挿入されるようになっているのかな? 前回のジャケ画像、リサイズされるやろと思ってそのままコピペしたら1000px超で入ってた。
最後の晩餐と真実の口の覚え方。デレっとしなだれかかっている方がサンタ・マリア・デレ・グラツィエ、化粧品が必要そうな見た目をしている方がサンタ・マリア・イン・コスメディン。サンタ・マリアは頑張って覚える。そんなタレントいたなぁ、みたいな。
某Web記事のStarlinkアンテナ分解記事、アンテナ技術者の話として、素子が「1ミクロンでもずれたら性能が大きく落ちてしまう」だそうだ。うーん…… Vバンドの60GHzとして波長5mm、Eバンドよりちょっと高い100GHzとしても3mmだから、1um単位で制御しなきゃいけないほどとは思えないのだが。っていうか技術者がミクロンって。21世紀もそろそろ四半世紀やぞ。
NASAのArtemisのストリーミング、テレメの単位がマイルとかマイル毎時とか使っていたり、オペレータの読み上げがファーレンハイトなのを見ると「世界には2種類の国がある。国際単位系を使う国と、月へ行った国だ」ってのが信憑性を増すな。せめて画面の表示くらいSI単位も併記しておいてくれよ。おまえらそんなにSI単位が嫌いなのかよ。。。statute mileだってよ。嘘だろ、嘘だと言ってくれ!!
NASAのコントロールステーションの世界地図って排他的経済水域のエリアとかも見えるようになってるんだな。実際に運用する上で「せめてEEZ内には落ちないように制御しろ!」みたいな事態って発生しているんだろうか? 縮小した地図でも細々した島嶼とかを見落とさないように強調するための輪郭としてEEZのデータセットを使っている、みたいな感じなんだろうか。
「ラテラリティ」ジャケットのお話 | やなぎなぎオフィシャルブログ「CorLeonis」Powered by Ameba
ググったら出てきた。45m鏡とか、オフショットとか。
『Scars Above』2023年2月28日発売へ。科学者の分析力で過酷な環境を生き延びるTPSアクションアドベンチャー - AUTOMATON
Steamのデモを軽く遊んでみたけど、なかなかおもしろい。難易度中くらいでも頻繁に死ぬけど。PCのキーボードとかマウスの操作に慣れてないからなぁ(責任を転嫁していくスタイル)。Xbox Oneでも遊べるらしいし、発売されたらXbox版で買おうかな。グラボとXbox Seriesコントローラ買うって手もあるか。Cドライブ容量がきついのでM.2ドライブも…… だんだんグラボの値段下がってきた感もあるけど、結局XSXくらいの値段行きそう。
最近あんまりゲームで遊べてないなぁ。なんか、遊びを楽しむ精神的な余裕が無くなってきた。映画とかアニメみたいなコンテンツも含めて。
DCP地震計、1996年の資料だと、通常はNTT回線を使用しているらしい。「NTT回線が不通になった場合及び震度5以上を計測した場合に」DCPを使うらしい。回線が途切れただけでは、データの記録のみを行い、緊急で情報が必要になった場合(大きな地震が発生したとき)は衛星回線を使う、という方針らしい。地震計を見つけてワンセグチューナでUHF待ち構えても受信できなさそう。離島の潮位計か……
H-IIAのLRBを使うコンフィグ、SRB-Aの場所が、LRBの180度位置と90度位置の2種類の図がある。90度はさすがにバランスが悪そうなのでコアを挟んで2本だと思うんだけど。衛星の質量に応じてSRB-Aの本数が違うのかもしれないけど、どちらも3トン級と書いてある。謎い。
LRBの90度に2本でも、180度に1本でも、バランスが悪そうなことに違いはないけど。どうやってバランス取る気だったんだろう? とりあえずポンチ絵だけ出しておいて、なんかヤバそうだったからISSの遅延にこれ幸いとH-IIBを開発したって感じなのかな。
H-I(LE-5の再着火能力持ち)以降の第2段RCSは6本2組で12本だけど、イプシロン初号機の資料で、図ではスラスタが片側6本なのに写真では4本という不自然な仕様は、図をH-IIAからコピーして、実際にはセトリング用の機軸推力を出す2本ずつを省略した、みたいなことなんだろうか?
三菱電機的には、地球周回衛星で初めてLIBを積んだのはSERVIS-1(三菱)らしい。「世界で初めて」とは書いていないので、「日本で始めて」の意味で「初めて」と書いたのかもしれないけど(世界初のLIB搭載宇宙機は地球周回のProba-1(ESA)が2年ほど前に、周回衛星でない日本の宇宙機はMUSES-C(NEC)が数ヶ月前に打上げ済み)。SERVIS-1のLIBは実験コンポみたいな書き方だけど、バスは別に載せていたんだろうか? 11x50Ahの規模感はバスで使っていそうだけど。
SERVIS-1のOBCが32bitCPUにSDRAMやSRAM、FPGAを載せたヤツらしいんだけど、時期やスペックがINDEXのOBCに似てる気がする。ただ、32bitCPUが100MIPSとのことなので、SH-OBCの60MHzにSH-3の1.3MIPS/MHzをかけると78MIPSくらいだから、少し合わない。電源リソースに合わせて動作クロックを変えているのかもしれないけど。シリコンチップ(モールディングしてないやつ)をセラミック基板に乗せてまとめてモールドしたようなモジュールらしい。
最近だとコンステ用に低コスト化したLIB欲しいよねってことで、三菱電機でも民生18650を使おうぜみたいな話が出ているらしい。18650って下手な宇宙用LIBより実績豊富そうな感じが。残念ながら実績豊富なセルはディスコンだろうけど(20年前の話だからなぁ)。当時の資料でRAISE-2に搭載予定と書いてある。バスに18650を使ったのかな?
爆弾(Bomb)型のADS-B Inモジュール(おそらくOut非対応)。正式名称はちゃんとした略称っぽいけど、デザインは明らかに爆弾をイメージしている感じ。ECMポッドみたいに動圧で発電するので電源配線等は不要。静圧やGPSも自分で持っているので追加配線も不要。各種センサを内蔵していてAHRSとして使える。動圧はマルチポートでAoAの計測も可能。WiFiで接続すれば機内のスマートフォンでMFD表示が可能。バッテリーを内蔵して振動センサで起動するので、エンジン始動後(タキシング中等)もMFDの表示が可能。
値段は今のレートで26万円くらい。ちょっとお高めだけど、小型機に乗せるアビオとすればまぁ…… 172くらいならともかく、ホームビルド機の値段からするとちょっと割高感はあるか。商品名にBroadcastingと入っている割にADS-B Outに非対応っぽいのがちょっと微妙な気がする。ADS-B Inを除けば、ピトーでα/βを測ったりAHRS/MFDの表示だったりの機能だと日本でも人力飛行機用に作ってる人がいたはずだが。
Longport ADS-B Receiver Module | Sunhillo
おそらく地上設備用のADS-B受信機。1090MHzと978MHzの両方に対応。ADS-BはTNCコネクタ、GPSはSMAコネクタで接続。「軍用の使用にも耐えられるよ」とのこと。そりゃドローンにもADS-B Outを載せているんだから、ミルスペックのADS-B Inも欲しかろうて。
シールドされたモジュールがいっぱい乗ってて結構大変そうだ。とはいえ基板1枚程度のものだからそう複雑というわけでもないけど。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsass1953/3/16/3_16_83/_pdf
1954年12月17日に行われた、航空電子工学に関する講演の文字起こし? 登壇者は真空管が専門の人らしい。この日はライト兄弟の初飛行(1903年12月17日)からちょうど51年目。真空管は初飛行から1年後の1904年11月に最初の特許が取得され、歩調を合わせるように発展を続け、アビオニクスとして一分野を築いている。
軽くおさらいしておくと、この時期(1950年代前半)はC-130やB-52が初飛行したり、サイドワインダーミサイルが初めて標的機を撃墜した頃。朝鮮戦争の休戦直後だったり、サンフランシスコ講和条約によって日本の航空機開発が再開されたのもこの時期。世界初のトランジスタラジオもこの頃に発売されている。さすがにまだトランジスタはアビオでは使われていないはずなので、真空管全盛期かその直前といった時代かな(まぁ、ベレンコ中尉事件なんて'76年なわけだが)。スプートニクはもう少し後になってから。
「そして今後は、飛行機と電子工学とが一体として結びあって始めて、航空の本領が達せられるわけでありまして、電子工学を取り入れない航空機は航空機と言えない、形はできても、航空機としての活動はできないと申しても過言ではないと存じます」と。
「(前略)本邦航空機技術の水準が世界的になるころには、エンジンもジェットのほかにロケットまでも実用の域に入るものと見なければなりますまい」とも。大手を振って飛行機を研究できるようになってまだ2年程度、ペンシルロケットすら飛んでいないし、YS-11初飛行の10年前である。すごい。
レーダーの仕組みとかも細かく書いてある。この当時はまだサーキュレータはなくて、送受信のスイッチは管で行っていたそうだ。他にもADF, VOR, LORAN, DME, ILSあるいはgee, Decca, ρθ, shoran, 対地高度計といった装置類の仕組みの解説もされている。さすがに数が多いので省略気味ではあるけれども。
小型化の話題でトランジスタも軽く出てくる。この頃には1機あたり1000個の真空管を使っているそう。真空管自体も小型化されてはいるけど、トランジスタを使えば非常に小型化できると。
戦前・戦中からの技術開発等に関する話とかも。いくつかの航法装置は戦前から日本でも開発されていたし、八木アンテナもそうだし、あるいはマイクロ波用マグネトロンは日本が最初に作ったものだし、10cmマグネトロンの理論も大きく進んでいた。しかしアビオニクス分野では日本は立ち遅れてしまった。これからどういう方向性で進んでいくべきか。
/* B-52って1952年に初飛行なんだな。覚えやすい。順番に数字を増やしていたら偶然そうなったんだろうけど */
DJIのジンバルの「NATOポート」って、まさか北大西洋条約機構じゃないよな? いったい何の略なんだ?と思っていろいろ探してたんだけど、「さいきょうのジンバル!」みたいな記事ばっかりで細かい解説記事が出てこねぇ。。。で、これ、マジで北大西洋(ryらしい。物理形状が、いわゆるピカティニーレールっぽい感じがする(明らかに完全準拠ではないけれども)。ふーむ、中国の巨大企業がNATOの規格を使ってるのかぁ…… いや、中国軍だって戦闘ヘリに1553を対応させて「欧米製の兵器も搭載できるよ」とアピールしたりしてるし、ピカティニーレールくらい今更だろうけど。/* そういえばM-LOKのITAR規制を解除する云々の話どうなってるんだ */
RS 3 Proあたりちょっと試しに使ってみたいんだけど、さすがに手が出せない。かといって有線接続のインターフェースを自作回路で叩きたいので下手にレンタルとか使うのも怖いし。フォーカスホイールにカプラが入っているならそれだけ買えばいいけど、望み薄だろうし。そう簡単に壊れるような回路ではないとしても。結局自分で買ったところで壊れたら修理に出さなきゃいけないんだから、レンタル品使って壊れたら修理費払えばよかろう、みたいな気もするけど。しかし1週間で2.3万円くらいかぁ。これなら買ったほうが……いや、んなわけ。。。
何日か前に、DIGAのシステム時間がだいぶずれていたことがあった。原因は不明だけど、どうせ地デジレコーダなんてTS/ISDB-Tの時間使ってるんやろ? ということで、SDRで地上波放送の全チャンネルを時分割で受信して、各チャンネルのTMCCやAC1、部分受信のTSを保存しておいたら面白いんじゃね?とか思ったり。さすがに全chを同時受信できる数のドングルをそろえるのはコスト的に厳しい(データ量的にも)。もしかしたら1セグと12セグ(あるいは1/6/6)のTSではそれぞれ違う時間基準が出ている可能性もあるけど。
時分割で処理してもADCは走りっぱなしだから、サンプリングレートのエラーは保存されるはず(PLL動かすので搬送波位相は外れそう)。チャンネル毎にエラーを計測し続ければch間のクロックエラーが計測できるかもしれない。結局全部GNSSじゃねーか、というような気もするけど。
rtl_tcp.exeでダイレクトサンプリングの実験
2.048Mspsで起動、TCP接続時にコマンドで84MHzを設定。以降2秒毎にダイレクトサンプリング、周波数、ダイレクトサンプリング、周波数、のコマンドを与えている。概ね期待した通りのスペクトルが見えている感じがする。
84.2MHzにFM放送があるので、中央から0.2MHz上にスペクトルが見える。ダイレクトサンプリングで1MHzを受信したときに左端にDCオフセットが見える。数百kHzあたりに中波放送がぱらぱらと。夜間に受信したので数が多い。ダイレクトサンプリングをOFFにしてもスペクトルが出なくて、84MHzコマンドを送るとスペクトルが見える。
RTL-SDRブログv3ドングルを使っていて、ds=2(Q)でダイレクトサンプリングができる。v3ドングルだとRF端子にインダクタ経由でダイレクトサンプリングが接続されているので、GPSのTX/PPSとかを突っ込むならドングルの改造とかいろいろ必要になる。とはいえ、たぶんやればできる。
デジタル1chならAD9834を使えばFSKとかPSKを作れるけど、2ch(TX+PPS)は9834だと厳しそう。9834ってFSKとPSKを同時に使うことってできるんだろうか? デコードがヤバそうだけど。1bitのアッテネータが入っていてピンからON/OFFできるならAPSKとか使えて便利なのになぁ。残念。STM32F303K8とかで適当な変調チップを作れば良いんだろうけど。
今週は電子レンジばっかり調べてたなー。さすがに半世紀以上も前の話なのであんまり出てこない。英語ができるなら英語圏で探したほうが直接出てきそうな気もする。日本からさらに10年以上遡るけど、X線透視メガネとかを探すよりははるかに新しい話題。


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