2024年4月3日水曜日

小ネタ


 石川 輪島と珠洲 孤立に備えた衛星携帯電話など配備されず | NHK | 令和6年能登半島地震

 ひまわり10号あたりにアマチュア無線のトランスポンダとか積んでもらおーぜ。市1個に1箇所位の割合でアマチュア無線の機材を置いておいてさ、普段はアマチュア無線家に使ってもらったりして、起動すれば即使えるような状態で維持しておいて。非常時(災害発生時)は非常通信だから無線のライセンスを持ってなくても勝手に使っていいよってマニュアル化して。三菱電機のDS2000でもアマチュア無線のベントパイプ(トラポンはAMSATが作ったやつ)を乗せたやつもあるし。まあ、日本の衛星にアマチュアトランスポンダ積むよりスマホが衛星と直接通信するほうが早そうだが。

 本来こういう用途(災害時の行政の通信)はQZS-3が担当するはずだったんだろうけどな。


 そういえば、ひまわりって昔からベントパイプ(DCS/DCP、アップリンクUHF、ダウンリンクL帯、8号機以降はダウンリンクKa帯)を積んでるよな…… 昔は気象庁の拠点間での通信に使うような例もあったらしいけど(チャットみたいな感じで、津波の情報とかを拠点間で共有したいみたいな用途も考えていたらしい)。すでにベントパイプのペイロードを乗せてるんだから、そこに相乗りしてアマチュア用のV/UとかS/Sのトランスポンダを積む余地はありそうな気がするな。日本のお役所相手だからだいぶ面倒だろうけど。

 あと、ひまわりからもNOAA APTみたいに電波出してくれればいいのにな。GSD25kmくらいで、1枚5分くらいの送信速度で、ワンセグチューナーで受信しやすい周波数で。狭義の宇宙教育とかいろいろ使えて便利だと思うんだけど。


https://www.itu.int/en/ITU-R/space/workshops/2015-prague-small-sat/Presentations/Eshail-2.pdf

 Es'hail 2(三菱電機がカタール向けに製造したDS2000静止衛星)に搭載したAMSATのトランスポンダの概要。

 通信範囲、仰角5度あたりだと東はリオデジャネイロから西はバングラデシュあたりまで、北はノルウェー北端から南は昭和基地あたりまで、かなり広い範囲をカバーしている(そりゃ、静止軌道だからな)。

 昭和基地って衛星通信用の設備もいろいろ設置してあるはずだけど、EH2のトランスポンダ経由で通信したりとかってやってるんだろうか? HFの機材はあるだろうけど、S/X帯のアマチュア機材なんて南極にあるのかなぁ……

 昭和基地とノルウェーでシングルホップで通信できれば1.5万kmくらいになる。東西基線でも同じような距離で通信できるけど。アマチュア無線はHFなら2万kmくらい届くだろうし、EMEでも同じような距離が飛ぶから、静止衛星のトランスポンダで長距離交信はあんまり面白みなさそうな気もする。とはいえ、HFみたいに気象条件に左右されたりEMEみたいに極めて微弱な通信と違って、比較的簡単な設備で1万kmのような距離を通信できるのは面白そうだけど。X帯を受信しなきゃいけないのが大変だけど、HFみたいに巨大なアンテナが必要なわけでもないし、LEO付近のアマチュア衛星と違ってトラッキングする必要もないし、トータルで見たらわりあい使いやすいのかな? カバレッジの端(低仰角)だと開口ゲインが低いから大きなアンテナが必要だけど、それでも1m位あればいいらしいし。直径1mのディッシュアンテナ1個で1.5万kmの通信ができるのは面白そう。


 QO-100 / Es'hail-2 Narrowband WebSDR

 Es'hail 2で中継しているアマチュアバンドをオンラインで聞けるページ。

 おそらくサーバー側で復調してAFをストリーミングしているので、周波数の調整とかは一瞬ディレイがあるから微妙に使いづらい。あと、CWの帯域幅がデフォルトだと狭いので、2人が微妙にずれた周波数で会話していると片方しか聞こえない(フィルタ幅を広げる必要がある)。


 国際宇宙ステーション内の自律移動型船内カメラにIMUが採用:組み込み採用事例 - MONOist

 記事のタイトルもうちょっとどうにかならんのか……

 Int-Ball 2にエプソンのIMUモジュールが採用されたよ。

 Int-Ball初号機ではInvenSenseかどっかの6軸慣性センサを6個乗せて、フィルタで単体の慣性センサに比べて高い精度を得ていたけど、2号機ではIMUモジュールを1個だけ積んでるのかな? 初号機と2号機ではセンサ(積分、非積分)の構成が変わっているはずなので、そのあたりで積分型センサへの依存度が減ってるんであろう。

 しっかし、2号機の通風孔の数よ…… まるで頭蓋骨みたいな雰囲気がある。僕としては初号機のツルンとした見た目のほうが好きだなー。CGのエッジを強調したレンダリングだからそういうふうに見えるだけという可能性もあるけど。


 Amazon.co.jp: 十五光年より遠くない (ガガガ文庫) 電子書籍: 新馬場新, あんよ: Kindleストア

 こういうジャンルのラノベってあんまりないよねーという点で今後に期待して星4くらいの評価。航空宇宙のフレーバーを添えて、位の感じ。最初から航空・宇宙分野のラノベを期待して読むと期待外れだと思う。


 色々なゲームが有る昨今、airport driving simulatorみたいなコンセプトのゲームってないのかな。プッシュバックとか、コンテナドーリーとか、除氷とか、空港以外だとあんまり見かけないような車両が色々あるし。飛行機とかに接近しすぎると減点とか、緊急車両(化学消防車とか)ならイベント(火災とか)発生後経過時間で評価が悪化するとか、いろいろな遊び方のモードが作れそう。あるいは軍民両用空港ならbomb lift truckで戦闘機や爆撃機に弾薬を搭載したりとか、緑地に寄りつく鳥に散弾銃を撃ったり、侵入してきたドローンをジャミングして撃退するとか、ランボルギーニで滑走路を疾走するミニゲームとかもできるし。だいぶいろいろな遊び方ができそう。基本的には飛行機のジェット音やATC無線を聞き流しながらゆっくり安全運転に励む。だいぶ時間泥棒なゲームになりそう。


 STM32F303K8のPA6、OPAMP2VOUTとDAC2OUT1とADC2IN3の3個が割り当てられるんだけど、STM32CubeMXだと全部有効にできる。OPAMP2VOUTとADC2IN3を同時にできるのは便利だし(G4なら内部で接続できるから、それに比べれば不便だけど)、DAC2OUT1とADC2IN3を接続できるのは使い道思いつかないけど特に不便ではないけど、OPAMP2VOUTとDAC2OUT1を同時に有効化できるのは謎い。OPAMPとDACを同時に有効化したらどうなるんだろうか。

 STM32CubeMX、デジタルペリフェラルとアナログペリフェラルを同時に有効化できないのが地味に不便なんだよなー。出力インピーダンス1kΩくらいのアナログ信号源をアナログペリフェラルで読みつつ、必要に応じてデジタルペリフェラルのオープンドレインでGNDに引っ張るみ、たいな機能が作れない(自分でGPIOを初期化する必要がある)。


 STM32のDMA、1回のDMA転送で複数回の転送を行ったり、アドレスを2段階で持てるような機能があれば便利なんだけどな。1) 配列(src)からアドレスを読み取る、2) アドレスから値を読み取る、3) 配列(dst)からアドレスを読み取る、4) 2で読み込んだ値をアドレスへ書き込む、みたいな感じで。

 TIMには似たような機能(DMAバーストモード)があって、1回のトリガ(例えば更新フラグ)によって複数の連続するレジスタ(例えばARRからCCR4までの5本)に対して転送を行うみたいな機能があるんだけど、あくまでもTIMの連続するレジスタに対してしか使用できない。


 Cortexのプログラムの最適化、いかんせんレジスタが13本しかないのが厳しい。たまにCell(プレステ3に乗ったりしたやつ)の128ビット幅128本とか馬鹿みたいにレジスタが大量に乗ってるのが羨ましくなる。


 スパコンの最適化、ぐぐってみると、富岳がチューニングメンドクセ、みたいな感じで評価は良くない意見があるらしい。レイテンシが悪いとか、レジスタが少ないとか。汎用CPUだから既存のコードをコンパイルすればそのまま走るのが利点だけど、実行効率は京やx86系に比べて桁違いに悪い、みたいな。しっかりチューニングしてやれば早くなるんだろうけど、それだと既存のコードが動くという利点が活かせないし、みたいなところか。

 京や富岳はアクセラレータを使わず汎用CPUで計算を行っているけど、この方向性が正しいのか検証する必要がある、みたいな意見もあるらしい(というか最近のスパコンでアクセラレータなしの構成は富岳だけだから、方向性が誤っているのではないか、みたいな見方も)。

 ARMベースのA64FX(の発展)だと使えるレジスタが少ないのはどうにもならない気がするな。次世代で方向性を変えた場合、ARM以外の命令セットを使えば富岳に最適化したコードの実行効率が悪くなるし、アクセラレータを積んだら実行効率以前の話(大部分書き直し)だし。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/bplus/5/4/5_328/_pdf/-char/ja

 プレステ2のEmotion Engineの開発とかの話とか。


https://archive.xsig.ipsj.or.jp/history/SACSIS/2008/cell/outputs/doc/jiyu_1.pdf

 Cell/B.E.を多体問題に適用した例。利点はなんといっても安価な点(システムでGRAPE-7より1桁低い)。一方で演算精度(倍精度が遅い、単精度が切り捨てなので誤差が出る)とか、PS3以外のシステムの入手性とか、開発環境とか、いろいろデメリットも。後続機で改善されれば使いやすくなるよね、という感じ。

 PS3のCell/B.E.でヘテロジニアスマルチコアの有効性を示したおかげでCPU/GPU構成が一気に普及してPS4では普通のCPU/GPU構成になってしまったからな。Cell/B.E.で「パフォーマンスが良ければ新規アーキテクチャでも受け入れられる」とか言ってたのに、結局は既存アーキテクチャが性能向上したおかげで……


0 件のコメント:

コメントを投稿