2014年12月12日金曜日

ストリナ10HzGPSの改造

ストリナで売っている10Hz出力なGPSモジュールですが、このモジュールで使用されているGPS受信チップには1PPS出力端子があります
この出力端子は"±11ns high accuracy time pulse"(データシートより)だそうで、正確な時間が必要になる電子工作では十分な精度のタイミングソースとして使えます
しかしこのGPSモジュールではPPS出力はLEDをドライブしているだけで、コネクタには引き出されていません(そもそもコネクタは未実装ですが)
ということでPPSを引き出しつつ、他にもちょっと説明を


まずコネクタですが、4極、5極、6極のいずれかを使用します
4極の場合は電源とデータだけなのでPPSは引き出せません
5極の場合はGND2本を使用してPPSを使わない or GND1本にしてPPSを出力
6極の場合は全てのPADを使用しつつPPSを出力
という感じです

ピンアサインは画像に書いてあるので一目瞭然だと思いますが
「TXってどっちから見た送信だよ!」
と言う人がいるようなので念の為に矢印を書いておきました
GNDの隣にあるTXピンはGPSからマイコン等へ流れる位置情報データ
VCCの隣にあるRXピンはマイコン等からGPSへ流れるコンフィグデータ
となります

PPSピンはGPSデコードチップから直接ジュンフロン線などで引き出します
パターンが狭いので隣のPADと短絡しないように注意してください


それと使用する際の注意点ですが、画像に見て右上にある円形の物体ですが、これがバックアップバッテリで、ちょっと見た感じではちゃんと固定されているような気になるのですが、実際には2箇所の薄い電極で基板に乗っているだけです
なので何かに引っ掛けると簡単に剥がれてしまいます
ということで実際に使う場合はGPSモジュールをテープでグルグル巻にして置いたほうが安心です

それと同じく脆弱な場所として、アンテナの横にあるLEDも簡単に壊れてしまいます
LEDなんていらない!という場合はとっとと壊しちゃってもいいですが、GPSのFIX確認にLEDを残しておきたい場合は接着剤などを盛って保護してやる必要があります


とりあえずハードウェア面はこれくらいでしょうか
ソフトウェア面では、GPSチップに内蔵されたEEPROMの書き換え回数が少ないので頻繁に設定を変えていると設定を焼けなくなる… くらいでしょうか


それではみなさんも快適な測位ライフを!

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