2015年10月6日火曜日

AMトランスミッタを作ってみた

STM32F103VE(STBee)でAMトランスミッタを作ってみました。
市販品はFMトランスミッタですが、FMラジオの周波数帯をマイコンで扱うのは辛い、FM変調を作るのは更に辛い、等の理由によりAMとしました。もっとも、変調はAMですが周波数帯は中波ではなく長波なので、市販のAMラジオでは聞けないと思います。今回はIC-R6を使って動作確認をしました。



画面右下にあるのが受信に使用したIC-R6で、音声出力がカメラの音声入力に入っています。画面中央部にあるプローブが刺さったボードがSTBeeで、これがマイク入力とRF出力を行っています。マイクは基盤右上の黒い丸の部分です。基盤左下から右上に向かっている赤い線が空中線代わりのジャンパワイヤです。送信出力が非常に低いため、この距離でもスケルチがぎりぎり開く程度で、撮影の時はIC-R6のアンテナとトランスミッタのアンテナを接触させています(被覆で絶縁されてますが)。

(こういうブロック図を簡単に作る方法って何かないかな)

今回は100kHz(0.100MHz)のAM波を送信するため、正位相・逆位相を出力するために2本のDACを使用しました。これはTIM3のタイミングでDMA転送し、DMAのHTとTCで割り込みを発生させ、その割り込みでマイクのバッファに入っているアナログデータを生成します。
図中ではTIM3から割り込みが発生してる風ですが、実際にはDMAから発生させています。


音質もラジオで衰退してる割には近距離であれば問題無いですし、電波で遊びたいという欲求はかなり解消できたかな、と思っています。100kHzではアンテナの利得は無いも同然で、送受信共に感度が低いので長距離通信はおろか、1mも離したらスケルチが閉じっぱなしになってしまいますが。
現行法に対応した形で簡単に無線で遊ぶのはコレが限界かな、とも思います(コレも厳密にはどうかわかりませんが)。

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