2016年7月28日木曜日

LCSからハープーン(あと某アニメの設定妄想)

最近はトレンドを追ってなくて流行に乗り遅れてて知らないことばかりなのですが。

某アニメでは主にWWII時代の船が主役ですが、インデペンデンス級が大量に出てきたので、まぁ満足です。全体的に評価すれば大満足ですが。


先日、RIMPACでインデペンデンス級LCSからハープーンミサイルが発射されたようです。

USS Coronado (LCS 4) launches harpoon missile during RIMPAC USS Coronado (LCS 4) launches harpoon missile during RIMPAC

艦砲の方から艦橋向きに撮った写真です。ハープーンBlock 1Cだそうです。



作中のインデペンデンス級の前部ミッションパッケージ搭載部は未搭載のままですが、作画を見る限りは前部からVLAを発射しているので、ここにはMk41VLSが搭載されていると思われます。VLAを発射するにはTactical-LengthのVLSが必要で、1セルあたりVLAを1発搭載することが可能です。
VLAを大量に撃っているのは、SM-2やESSMを搭載する必要が無いという設定が効いているのでしょう。飛行船はありますが、超音速で突っ込んできたりはしないので艦砲で対処していると思います。ESSMやRAM等の短距離SAMでも、その途中には空対空ミサイルの発展が必要ですから、おそらく存在していないでしょう(ESSMはスパローミサイル(AAM)からシースパローミサイル(SAM)を経て、RAMはスティンガーミサイル(SAM)やサイドワインダーミサイル(AAM)を組み合わせて)。

SeaRAMが乗っている気がしますが、気にしてはいけません。「SeaRAMのようなもの」は、おそらくファランクスCIWSでしょう。これはM61バルカンが必要ですが、逆に言えばそれだけです。M61の元になるガトリング銃自体は1860年頃に開発されている物です。ただしM61が開発されるには航空機の高速化が必要ですから、少し微妙な気がします。ただ、艦砲射撃や対艦ミサイルが発展した場合、機関銃が発展して迎撃することになり、機関銃の限界が見えてくれば誰かがバルカンを使うように言い出すでしょうから、航空機がなくともファランクスCIWS自体は発生可能だと思います。


で、最初の話に戻りますが、事態が発生するのが作中4月7日です。終盤のLCSと戦艦が戦闘する(そしてあっさりやられる)のが5月5日です。つまりその間は4週間あります。これだけ時間があれば魚雷で破損したLCSを曳航してくることは可能かもしれません。修理まで含めて間に合うかは微妙なところですけども。
(ちなみに、史実上で破損した船舶を修理した際には、輸送に2ヶ月、修理に3年ほどを要しています。ただし輸送は大圏ルートでも1万3千kmあるところを遠回りして輸送していますから、1000km程度の輸送であれば数分の1未満になると思います。)
そしてドックで修理を受けていたのならば、その間にハープーンを発射するパッケージを輸送・搭載・インテグレーションすることは可能でしょう。
ということで、「作中にハープーン(とそのミッションパッケージ)があればもっと楽だったのになぁ」という事。
もっとも、インデペンデンスにはヘルファイアミサイルも搭載されており、LCS全艦に搭載されているとすればこれを使えばもっと楽な可能性もあります。ただし、ヘルファイアは精密機器の塊ですから、動作異常を起こす可能性は大いにありえます。じゃぁ、ハープーンもダメかなぁ。


魚雷は異常動作をしている様子はありませんし、作中の設定「海水で解決可能」により、水中の魚雷は問題ないと思われます。
更に言えば魚雷でなくとも、水中であれば問題ないということであれば、数人乗りの小型艇で接近するより、SDVで隠密に接近すればよかったのかもしれません。まぁ、近くに着弾して弾頭が起爆したら嫌なことになりますけど。

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