2017年6月20日火曜日

4k液晶を買った

 DELLの4k液晶を買ってみました。


 色んな所でレビューされてるので、詳細は割愛。

 とりあえず、スケーリング無しで表示すると、文字がかなり小さいです。そりゃFHD液晶の半分、あるいは4分の1ですから。
 もちろんスケーリングすれば文字は大きくなりますが、画像のスケーリングが綺麗にできないので、どっちもどっちですね。
 この液晶はピボットがついていて、縦置きにするのも比較的簡単(VESAマウント組み換えよりは)ですが、そもそもFHD液晶4枚置きと同じ空間があるので、縦置きにする必要がない感じです。画面3分の2くらいでVS Codeを表示して、2分割でソースとヘッダを表示、残りの領域にPDFを表示して1ページ丸ごと表示したり、Webブラウザでオンラインドキュメントを表示したり、といったことが無理なくできます。このような表示は、以前だとFHD画面にエディタ、サブ画面にドキュメント、と言った感じで表示していました。


 Webブラウジングも、画面半分でFHDの幅とFHDの倍の高さが有るので、1ページでかなりの情報量を表示できます。Googleの検索結果も、スクロールせずに全件を表示できます。
 だいたいのWebサイトは横幅1920pxは必要ないので、4k液晶なら3ページくらいを並べて表示することもできます。ただし、Windowsは左右2分割、上下左右4分割、くらいしかできないので、4kスケーリング無しに最適化されてるとはいえません。

 ピクセル密度は僕が持ってる初代Kindle PWと同程度です。つまり、PC上の電子書籍リーダーでも、Kindle PWと同程度の解像度で読むことができます。ノングレアということもあり、かなり紙に近い質感です。ただし、現行のKindle PCアプリでは、スケーリングすると正常に表示できない感じがします(僕が100%スケールで表示してる理由もこれが50%くらい)。追記1

 物理的な大きさは23.8インチなので、横においてある23インチFHDの液晶と、見た目は同サイズです。しかし、4kは1辺のピクセル数が倍あるので、マウス移動は違和感があります。
 マウス移動速度も、マウス移動量に対して何ピクセル動く、という速度なので、4kとFHDが同じ大きさなら、4kはFHDの半分の距離しか動きません。
 過渡期では4kとFHDが混在するので、マウス速度だったり、画面間の位置は、実空間ベースで実装して欲しいところです。とはいえ、そもそもマルチスクリーンで使う人はそんなに多くないだろうし、明らかにPPIが違う画面を併用する人はさらに少ないから、この機能は期待薄かなぁ。

 液晶自体の欠点はそんなに多くないと思いますが、ピボットで回転させるのがちょっと面倒、入力インターフェースが少なめ、HDMIが4k非対応(追記)、といったところでしょうか。


 買ってしまったので、今更使いづらいとも言えませんが、そういうのを差し引いても、便利になったと思います。
 FHD映像コンテンツを表示しても、画面の4分の3がスッカスカなのはかなり圧巻です。


*** おまけ ***

 

 分解能が高いので、Armaとかで敵を見つけやすくなるかな、と思ったけど、GTX950で4kだとポリゴン最低にしても30fpsくらいしか出ないので、全然ダメでした。どっちにしろプレイヤーキルが足りませんが。GTX1080とか欲しくなりますね。沼。


追記1:2017/06/20
 最近のアプリは起動時にスケーリングとかを読み込んで適切に表示できるようです。Kindleアプリも再起動したら綺麗に表示できました。ただスケーリングの異なる液晶間で移動移動させても、スケーリングは変化しないので、微妙なところ。
 あとスケーリングした上でフォントを小さくすると、VS Codeの表示がクッソ見づらい。スケーリングして通常フォントだと情報量は増えないし。


追記:2017-06-21

 4k縦置きにすると、だいたい270行くらい表示できる。文字サイズを小さくすれば、350行くらいは表示できる。どちらにしても文字はかなり小さいが、解像度はかなり高いので、全体をざっくりと見渡して、気になるところを注視して文字を読み取る、みたいな使い方はできる。適切にインデントされたソースコードなら、おおよその文字列の形でもブロックの大きさとかは見えるから、意外と便利。

 ただ、液晶の縦横を変えるのはOSから制御する必要があるので、ちょっと面倒。解像度を変えるとウインドウのスナップも動いてしまう。
 あとこの液晶で地味に不便なのは、PCをDisplayPortで接続し、AV機器をHDMI接続している場合に、液晶ソースをHDMIにすると、OS側で瞬断?みたいな挙動をする点。やはりこれもウインドウのスナップが外れるので、ちょっとつらい。
 amazonのレビューとか読んでると、ファームウェアアップデートとかできるみたいなので、付属CDのソフトを入れればそこら辺改善できるのかも。
 液晶の標準化が進んで、ドライバとか一切気にせずに、本当にPnPができると、付属ソフトウェアとか入れなくてもある程度は動いてしまうので、便利機能とか結構逃してそう。
 業務用とかで、縦置きなら縦置き!横置きなら横置き!で動かさないで、かつ入力ソースも動かさないみたいな使い方ならかなり便利そう。ただ24インチ縦置きだと首が痛くなるけどね。


追記:2017-06-27
 だいぶ4k液晶の小さな文字にも慣れてきた。
 購入当初の、液晶表面の幾何学的なパターンはほとんど気にならなくなった。やはり一時的なものだったようだ(という予想だったので、欠点とかには書いていなかった)。おそらく梱包材のパターンが長時間接触していたことによって写ってしまったのだろう。
 あと液晶表面の保護パネルは結構柔らかい気がする。触ると簡単に液晶みょんみょんする。
 付属CDにはDisplay Managerが入っていた。モードの設定(色温度?)とか、Easy Arrangeという、ウインドウを自由にスナップする機能があったりする。
 色温度は手動と自動があり、自動はソフトウェアに合わせて色温度が変化する。文章を読むなら色温度を下げるとか、映像関係は色温度を上げるとか、いろいろできる。が、当たり前だがソフトウェアを切り替えるたびに変化し、一瞬画面がブラック・アウトするので、かなり使いづらい。基本的に手動で設定する感じかな。色温度は液晶のOSDでも設定できる。そういえば、液晶のUSBを接続しなくても色温度とか設定できた。DDCみたいなので設定してるのかな?
 Easy Arrangeは、画面を3分割してスナップとか、いろいろ自由にできるのだが、てきとーな位置にウインドウを移動しても勝手にスナップされるようで、かなり使い勝手が悪かった。

 最近になって、PowerDVDのLAN経由でチューナーから再生するのが、かなり快適になった。ちょっと前にDIGAのファームウェアアップデートが来てたので、ネットワーク周りが改善されたのかな? 今まではなんとなくフレームレートが低かった感じがしたが、ちゃんと表示されるようになった。今使ってるのはPowerDVD 16だが、セカンダリ液晶を縦置きにしてても、問題なく動作する。BDドライブにバンドルされていたのはPowerDVD 10だったが、これは1つでも縦置きの液晶が有ると再生ができなかった。

 ということで、4k液晶の隅に録画を再生したりしつつ、残りの領域でエディタを開いたり、コンソールを開いたり、と結構快適な感じ。4k液晶はよいぞ!
 でもLr5はさすがに動作が重い。ゲームはGPUがネックになりやすいけど、その他のソフトウェアはCPUで画面を書いてるので、解像度が高くなるとCPUがネックになる。個人開発のCADとか、あんまり最適化が行われておらず、全領域の書き換えが頻発するようなソフトとかだとちょっと辛い。
 

追記:2017/09/24
 この液晶、4k60pのHDMI入力が可能なようです。
 曰く、電源ケーブル意外をすべて抜いて、入力ソース切り替えでHDMIを選択してチェックマークを6-8秒長押しする、とのこと。僕の液晶では長押しした時にダイアログが出ますが、このダイアログがかなり分かりづらかったです。HDMIを選ぶと、最大の入力サイズが表示できるので、それで4k60pになるまで何回か切り替えてみると良いと思います。
 HDMIの4k60pは諦めてたけど、これで動くようになった!やったね!Xbox One Xが活躍できるよ!!

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