2017年8月24日木曜日

妄想:海上浮遊プラットフォーム




 ハニカム構造の平面を海面上空5-8kmくらいに浮かべた構造物の妄想。

 蜂の巣のようなハニカム構造で、穴が下向きになっているような物体。ペラッペラのフィルムで作ってあり、1m^2あたり300グラム程度を考えてる。穴の深さはおよそ1mで、穴の面積は1m^2くらいを考えているが、フルスケールで作るなら100m^2くらいでも良いかも。
 内側には水素が充填され、水素の浮力によって浮上している。プラットフォームは海底or沿岸に係留されており、風向によって位置が変わる。上下方向には水素をリークさせることにより制御し、水平方向は各部屋間で水素を移動することにより行う。
 水素は海面上で海水を電気分解して作り、上昇した水素はプラットフォームに貯まる。空気室の下側は密閉されていないので、水素は空気室に溜まり、比重の大きい気体は勝手に抜けていく。
 柔らかい構造物なので、重量物を吊り下げるような使い方には向かず、軽いものを大量に並べるような使い方になると思う。上面に薄膜太陽電池を敷き詰めるような使い方かな。ただ太陽電池で発電する場合、地表付近の雲の影響を受けづらいという利点がある一方、プラットフォームを維持するために大量の水素が必要になるから、そのために消費するエネルギーで不採算になりそう。
 どっちかというと、アニメに出てくる「敵の偵察衛星を防ぐ天井」みたいな方向性かな。軍事構造物なら採算とか気にしないし、重量物を持ち上げるわけでもないので使いやすそうだし。

 高高度に浮かべる場合は、風によって水素が削り取られるとか、いろいろ問題がありそう。
 あと作り出した水素のうち、どれくらいを回収できるか、という問題。これについては面積を増やせば受け取れる確率が増えるので、大きくすればそれだけ効率は増える。上記の目的で、戦略的に使うならそれなりの面積が必用なので、やはり大面積化というのは必用であろう。

 表面に太陽光パネルを貼れば地球への入射エネルギーを電気に変換したり、アルミ蒸着とかにすればアルベドを上げたりできる。そういう使い方とかも。

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