2019年10月18日金曜日

海抜四万呎

 5万ft弱まで上がってみました。



 クリーンなら4.5万千ftくらいまでは簡単に上がれます。狙った高さに入るのは大変ですが。

 まず適当な高度(今回は6千ft程度)でアフターバーナー全開にし、マッハ0.9弱まで加速します。そのまま3G弱で引き起こし、フライトパスマーカーを45度程度に維持します。
 F-16の飛行制御は、機体下鉛直方向に1G加速度を維持しようと制御するので、スティックセンターでは機首上げの方向に制御されます。それを防ぐため、軽くスティックを押し込みます。このとき、およそ0.7G(cos45)になります。
 高度2万ftから3万ftのあたりで操縦桿をもう少し押し込み、0.3G程度を維持します。0Gになると機体に良くないようなので、0.3Gを目安に、少なくとも0Gにはならないような重力を維持します。
 少しずつ機首が下がり、4万ftを超えたあたりで水平飛行に入ります。とはいえ、この時点では150kt、M0.6、AoA15度あたりと、ようやく浮かんでいる、という感じです。感覚的には着陸時の挙動に似てますね。実際の戦闘機ではもうちょっと上まで上がれるようですが、よほど上手く操縦しないと行けないようです。

 降下する際は、軽くスティックを押し込んで20度くらいの降下を行い、250ktを超えたあたりでスロットルをアイドルまで落とし、M1.05あたりを維持するような速度で降下していきます。早く降下したい場合はバンクを取り4Gくらいの重力をかけてやればそこそこの速度を維持したままで降下率を大きくできます。

 適当な高度でレベルフライトに入りますが、機内タンク満タンで始めれば3分の1程度を消費したくらいでレベルに入るので、あと1,2回、ズーム上昇に挑戦できます。あまりやりすぎると帰投する燃料がなくなるので、程々に。


 マッハ1.0前後に、いわゆる「音速の壁」が存在するので、その領域を避けて、ズーム上昇ならM0.9あたり、緩上昇なら3万ftでM1.3くらいから4.5万ftでM1.8くらいが良いようです。緩上昇でも、3万ftくらいまでは一旦M0.9のズーム上昇で上がったほうが良さそうです。
 2万ftくらいまでの低高度では大気が濃く、空気抵抗が大きいために、あまり速度を稼げません。そのため、まずは空気の薄い3万ft程度まで一気に上がってしまい、そこから音速の壁を超えて、多少空気抵抗を減らした後に、ゆっくりと上昇していく、という感じです。

 ズーム上昇は予め蓄えた運動エネルギーを急激に位置エネルギーへ変換するので、エネルギー効率は良さそうな気がします。緩上昇は運動エネルギーを増やしながら位置エネルギーも増大させるので、継続的にエネルギーを投入し続ける必要があり、大量の燃料を消費します。


 DCS F-16の場合、-1Gを維持して飛行を続けると、すぐに潤滑油圧力計がゼロになり、そのまま飛行を続けると作動油/潤滑油圧力警告灯が点灯しますが、それ以上は特段何か起こったりしません。エンジンが燃えたりといったこともありません。
 F-15Cの場合は-1Gを維持するとエンジンが停止するので、DCSでもゼロG時の挙動は再現されているはずです。F-16が未実装なのか、F-16はゼロGに耐性があるのか。


 さて、そろそろキッチンに戻りますか。

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