2019年12月30日月曜日

軌道ウォッチング

 今年は更新しないと言ったな? あれは(ry
 ひさしぶりの。

***

 [ロシアの最新気象衛星が軌道上で衝突事故 復旧作業中(秋山文野) - 個人 - Yahoo!ニュース](https://news.yahoo.co.jp/byline/akiyamaayano/20191229-00156859/)





 7月に打ち上げられたかなり新しい衛星。
 遠地点と近地点がどちらも(わずかに)下がってるので、デブリとの衝突は怪しい気がする。変なコマンド送っちゃってRCS吹いちゃいました、みたいな感じなんじゃないだろうか。
 「急激に高度を下げている」といっても、800kmの円軌道で数km下げてるだけなので、twitterの画像で受けるイメージほど急激には下がってない。せいぜい1m/s程度だから、スラスタ10秒から200秒くらい吹けば発生するくらいのΔVと思われ。
 コンタミでオープン故障、回転と並進しながら推進剤吹ききった、みたいなシナリオだと絶望的だけど、通信が確立してるならそこまでワーストケースではないんじゃないだろうか。
 数km/sの衝突で3トンを1m/s加速するなら、0.5kg前後の質量が必要になるはず。SM-3の弾頭より1桁低い程度の運動エネルギー。さすがにその規模の衝突となるともっと大事になるはず。衝突・回転と軌道変化は別のメカニズムで発生している可能性はあるけど。

***

 RAPIS-1他



 RAPIS-1は順調に高度上げてる。16m/sくらい稼いだのかな?
 ほかは特に特異な動きをしてるものはなさそう。

***

 ALE-2他



 エレクトロンのキックステージが結構離心率大きい。衛星放出後に1回減速吹いて近地点下げたのかな? やっぱり400kmって空気抵抗が大きくて、キックステージのペリジ側もじわじわと下がってる。
 500kmは全然下がらないねぇ。

***

 ほかは、なにか面白そうな衛星ってあったっけ? SLATSやTRICOMはすでに扱ったし、他にみょんみょん動くような衛星…?
 電化衛星の静止化とかは面白いけど、探すのめんどくせーんだよな。旧世代のイリジウムは全部落としたらしいのでグラフ化すると楽しいかも? 数が多くてゴチャゴチャするんだよなぁ。前回もだいぶ端折ったし。
 最近は面白そうな軌道はないねぇ。というか、そもそも物理法則に厳密な衛星軌道なんて、ボーッと眺めてる程度じゃ面白いわけがないんだが。TRICOMやSLATSが飛び回った2017年が異常だっただけで。。。

0 件のコメント:

コメントを投稿