T-2CCVの話とか、思ったより大量に出てきてる。F-16CCVは知ってたが、B-52CCVなんてのもあったのね。F-16CCVは動画出てくるくせに、B-52CCVは全然出てこない。
B-52CCVが71年、YF-16が74年、YF-16CCVが76年。YFの頃だとデジタルビデオカメラが出てきた頃?
CCVで6軸制御できるようになって一番嬉しいのは、対空・対地で機銃とか爆弾を落とすときらしい。要するに、無誘導兵器を誘導したい、という用途。と考えると、B-52をCCV化するのは理にかなってる気がしないでもない。1970年代初期というとナブスターは打ち上げられてない頃か。ペイブウェイが試験中の頃? しかし大型爆撃機の使い方としてはCCVで誘導してもさほど旨味はないだろうし、誘導装置も安くなってきて、結局誘導爆弾を多用するようになった、ということだろうか。
その割にB-52CCVの試験項目はかなり多い。CCVで付加できることは8種類前後あるようだが、他の機体は各々いくつかを試験しているのみなのに、B-52ではほとんどを試験してる。
当時、CCVを適用すると大幅にコストダウンできる、と見られていたようで、大型旅客機に規模が近いB-52をテストベッドとして使っていたのかもしれない。それとも、単に時期的に早かったB-52で色々試験して、その後の飛行機では重要度に応じて取捨選択しただけか。
FBWは速度等に影響されず、同じフォースを与えれば同じ角運動量が得られる、というのが利点として紹介されている。ただ、FBW以前のパイロットだと、スティックの重さで速度をある程度把握したり、といったことを無意識的にやっているだろうから、フィードバックが得られなくなると色々問題も出てきそう。
機械接続ならスティックが重くなって速度早いな?とか、振動し始めて速度早いな?とか気がつける所がいくつかありそうだけど、電子制御だとフラッターを防ぐ制御とかもあるし、スティックの重さも変わらないから、空間識失調に入って機首下げ姿勢、とかになるとヤバそう。
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そういえばフルトンって試験映像残ってるけど、いつなんだろう?と思って探してみたら、80年代後半とのこと。結構最近だった。フルトン自体は50年代から60年代にかけて使われて、その後60年代中期から90年代にかけても使われた、とのこと。その後はヘリコプターの航続距離が伸びてきて、固定翼機に飛び乗る必要性が薄れて廃止された、と。
フルトンって、フルトンさんが作ったからなんだな。
この手のシステム、今でも開発は行われていて、RAES©(Rapid Aerial Extraction System)というらしい。詳しく調べてないが、SPIEを固定翼機に適用するような感じか? だとしたら使い勝手悪そうだが。
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