2020年5月30日土曜日

小ネタ

 こういう雲ひとつなく晴れ渡っている夜に限ってISSのウインドウが少ないんだから。。。

 20時頃のパス。あんまり高く上がらなかった。



 かろうじてパドルは見えるが、程度。まぁ、この光学系なら直上通過でも大して変わらん。

***

 恒星のマッチングでのエラー量のプロット。

 f=61.25mm


 f=61mm


 焦点距離を61.25mmに設定した場合は、エラーの分散がかなり少ない。1.5ピクセル程度に収まっている。一方で、61mmの場合は、かなり広く広がっており、許容値(±8)を超えて弾かれているものも1割程度存在する。
 焦点距離のエラーは、視野中心では誤差が小さく、視野外周では誤差が大きくなり、位置に応じてズレる方向が対応するので、全体の平均を取ると分散が広がるように見える。この分散が一番小さくなるのが、正しい焦点距離、と考えられる。
 もっと細かく見るのであれば、実際の場所の情報と誤差の情報をあわせて持っておけば、内積の平均を取ることで、ズーム方向の成分なのかランダムな成分なのかを見分けることができる。

 本来は、単焦点の光学系で、事前にシミュレータでキッチリ校正した上で、スタートラッカとして組み上げるんだろうな。しかしまぁ、ズームレンズだし、大気差とかの影響も大きいし、あんまり追い込んでも意味なさそう。とはいえ、せめて10%弱くらいの誤差は許容してほしいのだが。0.25mmくらいまで精度出して設定してやらないとダメとなると、結構大変。

 このカメラの画素ピッチは4.8umだそうだ。それに合わせると、焦点距離は62.3mmくらいになる。どんどん公称値から離れていく。。。レンズはフォーカスとかでも実際の焦点距離は変化してしまうし、画素は半導体プロセスでキッチリ大きさ合わせて作っているはずなので、画素ピッチ基準で計算するのが正しいはず。もっとも、ピッチは公称値じゃないのでどこまで正確かわからないけど(このあいだも別のカメラで似たよーな話ししたな。。。)


 夜空撮るのも飽きてきた。

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