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ロケットに伝送するってことは、ロケットは回収する前提なんだな。S-310-45みたいなイメージだろうか。
ロケット側で受信するということは、受信側も無指向だから、利得が稼ぎづらそう。VHFくらいならFPGAでフェーズドアレイとかできそうな気もするけど、そこまではやらないだろうし。回収前提ならIQを8ch分メモリに溜め込んで、回収後にビームフォーミング、とかはできるか。映像信号通すなら帯域幅6MHzとかだからIQも16Mspsとか? それが8chか。厳しそう。
最初の1分としても結構な距離離れるだろうし、ロケット側で受信するより地上で受信したほうが良さそうな気がする。JAXAの可搬地上局を借りられればいいんだけど。オーストラリアでの気球運用とかで使ってるはずだけど、大樹の大気球運用って地上局どうしてるんだろう?
「宇宙港目指すならφ15mくらいのデッシュあると良いよね! せっかくだし北海道に数少ないVLBI局としても!!」とか言いくるめて空港設備として射点近くに整備してもらえないかな。測角もできるデッシュがあると上から電波出すだけでダウンリンクと追尾できるので便利そう。UHFあたりのトラポンであればコマンドも送れるから遠隔操縦にも対応しやすいし。
太陽電池指定してるのはなんでだろう? 短時間のミッション(数分オーダー)なら一次電池でも積んだほうがいい気がする。高高度なら曇りとかはないにしろ、早朝のウインドウだと太陽真横で飛行とかもあり得るし、飛行方向によっては真正面とか真後ろみたいな断面積小さい方向に太陽向くこともあるだろうし、わざわざ太陽電池使う利点は少ない割にデメリットは大きそう。
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ちょっと気になって、3Dプリントで圧縮空気タンク作ってる例を探してみた。youtubeでやってる人を発見。曰く、3Dプリントは多孔質なのであらゆる場所からリークする、とのこと。ただし、薬品で表面を溶かすとか、いい感じに表面処理をすれば1MPaくらいは問題ないらしい。少なくとも、印刷してそのまま使える、というほど簡単なものではないようだ。
チタンの焼結とかなら、小型衛星用の推進剤タンクとか作るのに良さそう。気液分離の構造とかも一体で作れるし。気液平衡スラスタみたいな複雑な構造を作ると粉末の除去が大変そうだけど、ラティス構造みたいな複雑な形状でも作れるし、なんとかなるのかな。ラティス構造ってどうやって粉末除去してるんだろう?
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スラスタのアレ、少し違う構造も検討中。
適当な部品作ってやれば10x10cmにおさめて、3軸トルク+1軸並進のスラスタを作れる。汎用バルブを使う以上は空間使用効率は悪くなるけど、それこそ3Dプリンタで隙間に入り込むようなタンクを作ってやれば、かなり空間使用効率のいい推進系が作れそう。バルブの定格が1MPaなので、アルミの焼結でも十分作れるはず。チタンを使うと再突入の危険性評価が必要になるので大変。アルミであればそのあたりの評価を省略できるので超小型衛星的には嬉しいはず。
推力は結構出るはず。比推力は相当悪いはず。汎用バルブの改造なのでノズルは膨張せずストレートという宇宙用とは思えない形状。ノズルつけられないこともないけど、他の部分が複雑になってしまう。複雑な構造にしても推力・比推力を稼ぐか、シンプルな構造で多少の特性劣化を許容するか。ソレノイド周りだけ流用して、バルブのフレーム周りも焼結なり切削なりで作ってしまえばいいのかも。
比推力の低い推進系ってキューブサットだと使いづらそう。アンローディングはMTQでいいし、軌道維持に使うならそれなりの比推力が欲しいし。アジリティがさほど必要ないならホイールで姿勢制御、MTQでアンローディング、スラスタはノズル1個でΔVに専念、という感じが良さそう。スラスタで回転ができれば秒単位で大きな姿勢変更ができるけど、精度は悪いし、使用回数も限られる。ホイールでも、JAXAの小型ホイール2個重ねで高トルク出してる例もあるし、必ずしもアジリティが悪いというわけではないし。
PROCYONみたいな惑星間に出るならスラスタでアンローディングする必要があるから3軸6方向のトルクを出せる推進系が求められるけど、ISS放出のLEOミッションならMTQでアンローディングや最低限の姿勢制御ができるから、推進系はΔVだけあれば良さそうな気がする。ΔVも、コールドガスだと推力はある程度出せるけど、比推力は悪いし、わざわざリソース割り振って乗せるほどの魅力はなさそう。
キューブサットで月を目指す計画もあるし、そうなるとスラスタで姿勢制御する必要が出てくるはずだし、キューブサット用の回転周りのスラスタはそのあたりしか用途無いか。GTO相乗りで月に行くようなミッションだとハイブリッドロケットでキックステージ作るだろうから、ΔVは亜酸化窒素+樹脂のホットガス、姿勢制御は亜酸化窒素のコールドガス、みたいな使い方は出てくるかも。
PROCYONのコールドガススラスタってどんなバルブ使ってるんだろうか。高圧系8MPa、低圧系0.3MPa、らしいので、低圧側のスラスタは汎用のFA用バルブが流用できそうだけど、設計として低圧側でも2MPaまで耐える必要があるらしいので、高圧用のバルブなんだろうな。バルブからノズルまではかなり配管長がありそうな雰囲気。とはいえ短いパルスでプシュプシュ吹くような使い方じゃないだろうから、立上り・立下がり特性が多少悪くても問題なさそう。
缶サット用コールドガススラスタはちょっとおもしろそうなのでもう少し真面目に考えてみよう。
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