このエントリの目的:僕と同じ趣味の人が作品を漁る手助けをしたいな(あと僕と同じ趣味の人がいてここに無い作品があったら教えて下さい)。
記憶を頼りに羅列してるので(このエントリを書くために読み直したわけではないので)内容の説明とかでミスがあったらごめんね。
順不同。
あとで追加(or書き直し)するかも。
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小川一水『煙突の上にハイヒール』(短編集)
主要な登場人物:社会人
表題作は一人乗りの航空機に関連する作品(ちなみにヒロボーbitが発表されるのは単行本が発売されてから3年後)。読んでいるとこういう乗り物が実用化されるのが待ち遠しくなる作品。/* パワエレとEVの発達のおかげで、もう少しで作れそうな雰囲気があるな(法整備はともかくとして) */
他にも、介護用ロボットを発展させた人型ロボットにインターネットで接続してアバターとして使う『おれたちのピュグマリオン』や猫の首輪に取り付けたカメラを介して繋がる人たちをえがく『カムキャット・アドベンチャー』など5作品。
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小川一水『第六大陸』(上下2巻)
主要な登場人物:社会人とお嬢さま
深海に作られた観光施設。主人公はその建築の関係者。施設の完成記念パーティーで出会った老人とその孫。彼らは新しい施設の建築を依頼したいという。彼女が指を指した先は…… まぁ、ネタバレするまでもなく月面なんですけどね。
探査機飛ばして場所を探したり、有人宇宙船を作ったり、NASAと揉めたり、あげくはスペースデブリの除去にも手を出したり。
/* コミック版どうしてあんな事になったんだよ。。。 */
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小川一水『フリーランチの時代』(短編集)
主要な登場人物:社会人など
表題のランチはlaunchではなくlunch。火星探査に向かった日本の宇宙飛行士たちはそこで何を見つけたのか。何を選択するのか。
脳死判定ギリギリの重症を負い昏睡状態になった女子大生がテクノロジーを介して繋がりを持つ『Live me Me.』などあわせて5作品。
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五十嵐貴久『2005年のロケットボーイズ』
主要な登場人物:高校生
ロケットボーイズと言いつつ、実際は人工衛星を作る。
こういう作品すごく好き。
/* Kindle版買い直してなかったので中身がうろ覚え。あらすじは省略。 */
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大樹連司『ほうかごのロケッティア』
主要な登場人物:高校生
第一宇宙速度を聞くと「秒ぅうう速くううう七ァッテン九ゥゥゥキロメェェエエトルゥゥゥ!!!」に脳内変換されるようになったのはアフロのせい。
美少女転校生とのボーイミーツガール。主人公と彼女は因縁浅からぬ仲で…… 彼女は自己紹介のときにテンパって廊下に出て携帯電話で通話を始める。でもこの田舎の学校は携帯電話が圏外なはずだが。彼女の携帯電話を衛星軌道へ投入するためにロケットの開発を始める。最初は固体燃料で、やがてハイブリッドロケットに手を出して。
こういう作品すごく好き(n回目)
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南井大介『ピクシー・ワークス』
主要な登場人物:女子高生
天文部に所属する女子高生3人。部費を私的流用して作ったロケットの1号機は地上試験で、2号機は上空で爆発。小さくニュースを騒がせたが彼女らが疑われることはなかった。それにも関わらず部員の幼馴染である現生徒会役員に目をつけられてしまう。彼に交換条件として与えられた仕事は無人戦闘機の修理で、当初はただ修理するだけのはずだったのに、夏休みのある日、彼女らの携帯電話に同時にメールが届き……
こういう作品すごく好き(n回目)
/* なんでKindle版売ってないんだよ!? 面白いのに!! 本屋で見つけたらとりあえず買っておけばいいと思うよ。 */
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笹本祐一『裏山の宇宙船』(上下2巻)
主要な登場人物:高校生
安心と信頼の笹本作品。/* ロケット打ってないで本業しっかりやってくれませんかねぇ。。。 */
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笹本祐一『星のパイロット』(全4巻)
主要な登場人物:社会人
この人のシリーズ物、とにかく長いんだよなぁ。。。最終巻に収録されているブルー・プラネットは特に好き。
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芝村裕吏『富士学校まめたん研究分室』
主要な登場人物:社会人
セクハラされて逆恨みで左遷させられて新しい部屋にはPCも何もないので紙のノートに色々書き連ねてたら防衛装備品作ることになっちゃった話。
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山本弘『プロジェクトぴあの』(上下2巻)
主な登場人物:大学生とかアイドルとか社会人とか
男の娘が電子部品を漁りにでかけた先で出会った野暮ったい女の子。誘われるままに彼女の自宅ガレージにつくられた実験室へと行き、奇妙な実験の手伝いが始まる。一方彼女はアイドルとしても活躍していて、突飛な発想で話題になる。やがて彼は社会人となるが、男の娘としての自分を隠したままでアイドルとの奇妙な二重の付き合いが始まる。
/* この作品かなり好きなのでこの作者の他の作品(長編・短編集)も読んでみたけど、そっちはあんまり好きになれなかった。なぜかこの作品だけすごく好き。 */
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野尻抱介『南極点のピアピア動画』(短編集)
主な登場人物:大学生/社会人
短編集ではあるが、各々の話は世界観を共有している。ハードウェアがソフトウェアと同じようにオープンソース化され、設計図を送るだけで何でも作れる社会が幕を開けようとする時代。
表題作は月に衝突した彗星がもたらした運動エネルギーを利用して南極点から超高高度への弾道飛行を行う宇宙船を作る話。他に蜘蛛を小型衛星に搭載して軌道エレベーターを作る話や、海上自衛隊から除籍された潜水艦を使用して鯨を追いかける話など。
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野尻抱介『ふわふわの泉』
主要な登場人物:高校生(のち社会人)
高校の学園祭の準備中に被雷した実験室。偶然に生み出された新しい素材を使うと一体何ができるのか。特許収入で一生遊んで暮らせるだけの金を稼ぐことはできるのか?
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野尻抱介『沈黙のフライバイ』(短編集)
主要な登場人物:社会人
有意信号を含む電波信号を受信した表題作や、大きなパラグライダーで成層圏まで有人で行く『大風呂敷と蜘蛛の糸』など5作。
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伊藤瑞彦『赤いオーロラの街で』
主要な登場人物:社会人
休職中のソフトウェアエンジニア、旅の始まりから飛行機の着陸が延々遅れる不幸に見舞われる。それは大規模な太陽嵐の始まりに過ぎず、やがて大きな影響を及ぼしていく。
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SF作品、ファンタジーみたいに直交性が高いわけじゃないので、作品を混ぜて妄想したりするのも楽しいよ。
『放課後のロケッティア』と『2005年のロケットボーイズ』と『ピクシーワークス』の登場人物たちが出会ったらどうなるのかなぁ、とか。ロケッティアとロケットボーイズの登場人物は社会人になっていて、仕事でロケット作ったり衛星作ったり。そこにピクシーの女子高生たちがインターンで入ったり。いや、彼女ら自分たちでロケット作ってるんだよな。。。
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