不用意に「激辛」と書いてあるカップ麺に手を出してひどい目にあった。口の中も外もどんどん液体出てくる。人間ってこんなに表面から液体出るものなんだな。
そもそも辛味とか苦味とか酸味は有害物の味なわけで、そんなものを積極的に食おうとか思想がどうかしてる。ほら、農水省だって喉や胃が荒れるから辛いものには気をつけろって言ってるじゃん。(思想がどうかしている理系の言い訳)
作ってしまったものはしょうがないので、相平衡のDHMOで洗浄しながら食べ進める。(訳:タンブラーに氷水大量に入れてガブ飲みした)
汗はとりあえずサーキュレーターで飛ばしつつ、しかし辛味由来の汗って体温が上がって出てるわけじゃないから、潜熱でエネルギー取られると駄目なんじゃなかろうか。いや、まぁ、馬鹿は風邪引かないって言うし大丈夫か。そういえば、夏に辛いもの食うのは辛味で強制的に汗出せるから、汗が出ない程度に暑い時期なら有効なのか。なるほど。
僕は酒飲まないんでアレだけど、ウォッカとかで口ゆすぎながら食べればいいのかな? 脂溶性のカプサイシンを洗浄する意味で。まぁ、その度数のアルコールを体に入れ続けるとろくなことにならないだろうけども。麺をアルコールで洗浄して食えばいいのか。それなら体に入れる前に加熱すればアルコール飛ばせるし。いや、食べ物を粗末にするなでその発想は問題な気もするけど。
酢で口内洗浄? 酸っぱいから嫌。
最近話題のアレで唾液取るやつ、辛いのとか酸っぱいのとか考えて唾液出すのって効果あるのかな? 呼気に含まれる成分を口内でトラップして検査する以上、出た直後の唾液を採取すると偽陰性になりそうな気がするけど。まぁ、そのあたりはちゃんと評価した上で販売してるんだろうけども。
基本的に刺激の強いものは食べたり飲んだりしないのでたまに不用意に口にするといつも以上に思考が吹っ飛ぶ。耐えながらゆっくり食うと思考吹っ飛ばす以外にやることがない。
/* 辛いカップ麺の文句書いたらamazonでその商品おすすめされるし、一緒にウォッカもおすすめされてくるし、なに、amazonってHTTSP盗聴して商品おすすめしてくるの? */
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騒々しい工場の作業風景
ちょっと短いけど、BGVにおすすめ。4Kの綺麗な映像についつい見入ってしまうけど。
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前回のイメージセンサの話題、TSMC/Sonyの熊本工場で作るって手もあるのか。Sonyは高価格帯(多機能)のイメージセンサを主力にしているらしいからTDIブレ補正付き画素があれば高く売れそう。ただ、最近のSonyはイメージセンサに演算回路貼り付けて機械学習をオンチップでやるみたいな方向性だから、わざわざ画素でTDIやるよりは、ソフトウェアで加算するほうが楽そうな気もするな。
むしろデンソーが車載向けに水平ブレを補正するような画素を作るかな? これなら1軸で済むから作りやすそう。斜め前方を監視するようなカメラで車速に合わせてブレ補正できる画素があったら低照度環境で有利そう。
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シングルイベントアップセットの話題を読んでたら、スーパーマリオ64のタイムアタックが出てきた。曰くSEUによって、通常の操作では再現不可能な挙動が発生し数秒の節約につながった、とのこと。エミュレーターでちょうどいいタイミングで特定の1bitを反転させると挙動を再現できたそうだ。
金魚ではなく放射性物質がゲームをプレイする配信とかできそう。完全な乱数プレイ。あとは「富士山頂でタイムアタックやってみた」とか、「国際宇宙ステーションでタイムアタックやってみた」とかも。ISS内に設置されたスペースインベーダーゲームは時として驚異的なスコアが記録されることがあるという…… 彼らは密かに本物のエイリアンを迎撃し、ゲームのスコアに偽装して管理しているのだ…… あれ、何の話だっけ?
あるいは、宇宙人が地球のゲーム機を発見して、「どういう機械なのかわからないけど電子線当てたらなんかピコピコ動くよ」とか遊んでる可能性もあるか。ゲーム機を「この機械は何MeVのビームを当てると良く反応する」とかで分類する可能性もありそう。PS4とXbox OneやPS5とXboxSX/Sを「このゲーム機は外観が全く異なるが、同じスペクトルの電子線でよく反応する。つまりこれらは同一のゲーム機である」とか分類しちゃったりする可能性もありそうだな。発掘品の機械のマーケットで「僕の線源では動きませんでした。星1個もつけたくないです★☆☆☆☆」みたいなレビューもあったりして。
選挙の集計結果の異常の原因をSEUとするものもあるらしい。曰く再現不能な4096票のエラーが発生し、これは2^12であるからコンピューターのビットエラーである、とのこと。「宇宙人による選挙介入である」みたいなおもしろ記事とかもあるようだ。なるほどなぁ。「あの政党は宇宙人に対して敵対的だから、別の政党の得票数を増やしてやろう」とかできるわけか。マンガ版『星を継ぐもの』みたいな世界観だ(原作の方はそこまで読んでない)。……いや、ぜんぜん違うか。あれはもっと直接的だ。 ニュートリノで精密に透視できる時代なら電子線1発狙ったビットに当てるくらいできそう。そんなことやるなら減らす方向に動かしそうだけど。
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SpaceWireの話題探してたはずなのに、気球実験の沼に落ちてる。衛星に比べて手軽に飛ばせるから、数が多い。X線・γ線だけでもここ15年くらいで5以上のプロジェクトがあるし、それぞれが複数回フライトしてるし。X線はだいたいみんな偏光観測やろうとしてるっぽいけど。
衛星ほどの信頼性を要求されないせいか、正常に動かなかった実験とかもいろいろ出てくる。時期の問題もあるのかもしれないけど。信号処理でゴリ押しするのは手の届かないところに複雑な機械を持っていかなくちゃいけないのがつらそうだ。GRAINEみたいに比較的シンプルな機構で動作するものは実験中の信頼性が高そう(後処理がクッソ面倒だけど)。
あとは白夜を利用するフライトだとめちゃくちゃ冷やされるのが厳しそうだな。国内とかオーストラリアとかでも外が寒いのは同じだけど、フライト時間が違うので断熱とかでなんとかなりそう。南極は持っていくのが大変だけど、比較的安定して実験ができそう。北極はロシア上空の飛行許可が必要になるので、1周以上飛ばすのは国際情勢に左右されて計画通りに実験できないこともあるそうだ。
気球にATCトランスポンダを乗せるのって結構レアケースだと思ってたんだけど、どうやら一般的に載せているものらしい? 昔の実験でも載せていたらしい。1991年(平成3年)の気球実験(ISASのSSTO!!)でも、ATCトランスポンダを乗せる計画が書かれている。2013年の資料だと小型ATCトランスポンダを調達すると書いてあるので昔から最近まで継続的に搭載しているんであろう。
ATC XPDRのモードC(Gillham code)は最大38.6km程度までをレポートできるらしい。気球実験だと大型の物では40km、高高度狙いでは50km前後に達するので、モードCでは対応できない。もっとも、その高度で飛べる飛行機はそう多くないからTCASは必要ないだろうけども。モードSもモードCと同じ範囲かな? /* 53.7kmの時のペイロードにはXPDRは書いてないので、高高度狙いのときはXPDRは省略してるのかも */
小型ATC XPDRってどのくらいのものを指してるんだろう? 小型機用のXPDRが600gくらいだそうだからかなり小さいと思うけど、それでも気球実験のペイロードで考えるとかなりの割合か。
実験用に小さいのが必要なだけなら、FPGAに高速ADCとLNA/BPFを組み合わせて質問を受信し、FPGAのピンから応答(1.09GHzのOOK)を出してBPFとPAを通して出力、みたいな程度で作れそうな気がする。PAの放熱を除けばフリスクケースに入るくらいで作れそう。とはいえ、気球実験にATC XPDRを乗せるのは航空法による要求だそうだから、保安機器の信頼性が必要であり、カリカリに小型化したトラポンってのは実現できそうになそうだ。
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ポーツマスのタイムボールの話を読んでいて、気がついたら第二次大戦中に開発された電波航法を調べてた。タイムボールは時刻を容易に配信するための装置だけど、近代的な測位システム(Loran-C)は原子時計で同期する必要があったりして、時代が変わっても結局は時間に縛られてるんだなぁ。
QZS-1では原子時計を使わず、水晶ベースで測位する実験もやってたはずだけど、どうなったんだろうか? QZS-1RもRbを載せてるところを見るとオンボードで時間管理するほうが楽ってことか。
ということで、ざっくりとした測位システムのタイムライン(主に英米の軍事システム)。
枠が重なっているのは技術的に近いものを示している。枠の幅が同じものは名前の違いとかマイナーチェンジであることを示している(例えばLORANをUSAAFからUSCGに移管してLoran-Aに名前を変えた、とか)。ただしCYCLANからLoran-Cは技術的には多少異なる。年代はあまり正確ではない(平均±3年くらいの見込み)。
計測内容に応じて色を変えている。これは最小単位(測距・測角なら対1局、双曲線なら対2局)に対しての計測内容を示しているものであって、何を使っても最終的に位置が得られるのは同じ。例えば双曲線を2本引けば1点が求まるし、円(distance)を2個重ねれば1点が求まるし、直線(angle)を2本引けば1点が求まる(円を重ねたら2点になるじゃないか、みたいな話は省略)。TACANは測距と測角を行うシステムなので、1局からの計測で極座標による位置が求まる。ただしGNSSに関してはシステム全体で1つの計測としている。
第二次大戦末期の英米は多種多様な電波航法システムを運用している。Gee, Oboe, Gee-H, LORAN, Decca。システムとしては高精度なのに、なぜか実戦で使うと精度が出ない、詳しく調べるとイギリスとヨーロッパで使う地図の測地系の違いの影響、みたいな問題もあって、諜報活動も重要。それに防諜もちゃんとやってる(新しいシステムを使い始めても古いシステムを残して置くとか)。地理情報を制するものが戦争を制するんだなって(小並感
基本的にすべて軍用のシステムだけど、戦後は機器が民間市場へ払い下げられてかなり長期間使われている。Geeはかなり長いこと使われている。SHORANは朝鮮戦争後には軍では使われなくなったが、オフショアのオイルリグでは70年代末まで使われていた。LORANも同様で、軍用は早い段階でLoran-Cに移行したが、その際に放出されたLoran-Aが民間では70年代末まで使われていた。80年代になると電子機器の低価格化によって民間でもLoran-Cの採用が増えて、他のシステムは衰退していったようだ。DeccaやOmegaは健闘しているが、それでもLoran-Cより15年ほど早い2000年頃には運用を終了している。Deccaは連続波の位相を使用した双曲線航法だけど、曖昧さが残るので、比較的新しいシステムではLoran-Aと組み合わせて使用したりしていたそうだ。
他にもNDBとか色々と航法システムはあるんだけど、今回は省略。
気が向いたらシステムの変遷とかまとめて記事書くかも。飽きたら書かないかも。興味のある人はwikipediaとか眺めるといいんじゃないかな。
ついでなので、IFFの記事も読んでみたり。航法機器やIFFは高度な機密であり、IFF Mark IIIには爆薬を使用した破壊機能がついていたんだけど、起爆スイッチが起動スイッチの隣に配置されていたせいで、IFFを起動しようとして誤って起爆操作を行うパイロットが続出したんだそうだ。結局、誤操作の対策としてスイッチが細いワイヤで固定されたらしい。いわゆるshear wireというやつ。前々回のロックワイヤの伏線回収だ。スイッチ類の誤操作対策に細い銅線を巻いておくやつ。物が同じかはわからないが、概念としては同じものだろう。
最初期にIFFのように使われたものはPip-squeakというシステムだけど、これは当時の漫画のタイトルに由来しているようだ。一方、現在のATC XPDRが使用するコードはsquawkで、字面は似てるけど違うもの。
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