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「このゲームやったことはあるか」という話だけですでに面白いのずるい。
土木…… 八馬先生を呼ぶ必要がありそうだな?
このあいだ八馬先生が言ってたやつ
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前のトップガンの時代を知らない世代なのであんまり期待値は高くないけど、こういうメイキングを見せられると金かけてる作品はすげーなーと関心するばかり。
この間もちらっと書いたけど、アクターの経験値の量とか、そのあたり。
最近、CSナショジオがナレーションにアニメ声優を多用していて、かなり幅広い分野をカバーしているので、この時期の前と後では、アニメ声優陣が持っている知識量が格段に変わったのではないかな、という気がする。それが作品にどう生きるかはわからないけど。まぁ、例えば「私はマヤ語が話せます」みたいな声優がいれば、トークイベントとかではウケるだろうし、そういうプロフィールが広まれば「そういえばあの人マヤ語話せたよね?」でキャスティングされる可能性もあるし…… あるかな。。。田村ゆかりのマヤ語はトークのネタに良さそう /* Yucatán */
ナショジオのナレーション、ロシアの番組で上坂すみれを使うのは上記のようなキャスティングそのものだから文句は言えないんだけど、しかし安易というか、なんというか。
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スカンクワークスのパイロット訓練の様子
ゴーグルはVRではなくMR。ソフトウェアはP3Dかな。まぁ、スカンクワークスだからな。
FDMの3Dプリンタで作った操縦桿を合板のフレームで作ったコックピットに載せているあたり、アメリカのホームメイドシミュの匂いがプンプンする。そのうち嫌というほど本物の飛行機に乗るんだから、そのときに違和感を感じない程度に形が似てれば十分なんだろうな。軒先に空薬莢で作った風鈴みたいなもの(wind chime)がぶら下げてあるらしく、洋の東西を問わず人間の考えることは同じだなぁと感慨にふけるなど。彼らは薬莢の入手性が高い分、数で攻めてる感じ。複数の薬莢をぶら下げている。一方、ウチにあるやつは12.7x99のネックに5.56x45を入れて、REMOVE BEFORE FLIGHTタグが付いている形状。赤いタグがついていて、よりヒコーキっぽい雰囲気。勝ったな(何がだ
西側の個人運用レベルの火器、薬莢が真鍮製なので透き通っためちゃくちゃいい音がする。映画等でも薬莢が落ちたときの音はわりと印象的に描かれがちな印象。風鈴とかドアチャイムとか作ると良い音なのでおすすめ。薬莢が手に入った方はぜひお試しあれ。12.7x99mmや5.56x45mmは軍事組織でもなければめったに使わないので入手性に難があるけど。昔は沖縄のショップから通販でサクッと買えたんだけど、最近はあんまり出てきてないのかな?
アメリカあたりだと空薬莢なんて文字通り掃いて捨てるほどあるだろうけど、さすがに個人輸入したら怒られるかなぁ…… がっ、楽器の材料に使うだけですっ!! グアムとかのレンジだとお土産に空薬莢もらえるんだっけ? 誰か行きそうな人に声かけておくって手はあるか。ニコさんとか……
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2019年
最初のトランジスタラジオに「オールトランジスタ」というラベルが貼られ、後継世代のCDプレーヤが購入者や愛好者に「1ビットDAC搭載」(消費者にはそれが何かわからなくとも!)をアピールしたように、最上位モデルの電子レンジにはフロントパネルに「ソリッドステートパワーアンプ搭載」というラベルが貼られるかもしれません
はやくそんな時代が来てほしいなぁ。
SSPA RF調理システムのブロック図、IQ信号を突っ込んでいるあたりすごいな。制御する気満々。ある程度の制御ができないとマグネトロンに対する優位性がないんだろうけど。
高周波制御(ビームフォーミング)は5Gとかで発展するだろうし、SSPAもEV用のSiCが流用できるだろうし、あと数年もすればソリッドステート電子レンジも出てくるかな?
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https://jpn.nec.com/techrep/journal/g21/n01/pdf/210132.pdf
美笹深宇宙のX帯(7.2GHz)30kW送信機の説明。住友のGaNを使って125WのSSPAを作り、それを384合成している。125Wx48x8の構成だけど、48合成器の威容が凄まじい(それを収めた筐体も)。
寸法や消費電力では今のところはクライストロンのほうが優位だそうだ。三菱電機のKu帯もGaNで素子あたり100Wなので、そのあたりが今の限界なのかな。
SSPSは安定性が高いので電力合成には有利とはいえ、しばらくは数でゴリ押しする時代が続きそうだ。電力合成は増幅素子の偶発故障には高い耐性を持つ利点があるけど、だからといって100を超えるのはデメリットが大きそう。
X帯やKu帯のSSPSだとAESAみたいな使い方と相性が良さそうだけど、宇宙探査だと受信がメインだからなぁ。
住友のレーダ向けGaN HEMTだと2.8GHzでPout57.8dBm@10%の製品もカタログにあるから、10個くらいで電力合成すれば電子レンジとしては使い物になるはず。値段が書かれていないのでいくら位になるのかはわからんが。基地局向けに市販されている製品らしいからそう極端に高い値段ではないにしろ、コンシューマ機器に使うような値段でもあるまいし。それが10倍、合わせて制御回路も必要か。凄まじい値段になりそうだ。
SSPA電子レンジ、まずはコンビニあたりで使われるのかな? 6x6のアレイで1.5kWくらい。コンビニの電子レンジなら自社で販売する商品を温めるだけだから、バーコードで商品を認識し、簡単な画像処理で矩形検出して容器の場所を把握して、特定の具材を選択的に加熱できる。家庭用と違って大電力化が必須ではあるけれど、機械学習等を使用した食品の画像認識、あるいは加熱箇所を選択するユーザーインターフェースが必要ないから、コンビニ向けのほうが作りやすそう。選択加熱の性能によっては冷凍状態で販売して、「氷菓子のデザート付きのお弁当(買ったときに温めてもらえば主菜はホカホカ)」みたいな商品展開もできそう。販売開始当初の話題性は大きそうだ。結局は「弁当とアイス別に買えばいいじゃん」となるとしても。そのあたりは商品開発次第ではあるだろうけど。
NECがMassive MIMO技術を引っ提げて電子レンジへ再参入か…… えらいひとが「やれ」といえば試作品くらいはすぐにでも作れるだろうけども、製品化するにはどれくらいかかるだろうか。
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https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsass1969/20/224/20_224_502/_pdf
「(前略)第一次世界大戦の下士官にすぎない素人が大作戦を統率して破滅を招いた」
1972年の日本航空宇宙学会誌に掲載された論文のむすび。
昨今のマスコミ・学術界隈と防衛省との軋轢みたいなのしか知らない世代からすると、昔の論文に軍事関係の話題が時々出てくるのを見るにつけ、意外と昔のほうが穏やかだったんじゃないかなぁって気がしないでもない。現在・未来の話題ではなく、過去の話題だからかもしれないけど。
主題はWWIIのイギリスにおけるオペレーションズ・リサーチとか航法に関する話題。
統計的に、爆撃機の乗員が使用する防弾装備はデメリットが大きいとか、ある程度密に飛行しても空中衝突は発生しないが、対空砲を回避しようとすると混乱し衝突する可能性が高くなる、回避してもしなくても被弾率は大差ないから撃たれても突っ込め、交戦時間が長くなるほど被弾率が増えるからサクッと終わらせろ、みたいな話とか。
統計に従って最適な作戦を遂行するのが物的にも人的にも損失が少なくなるんだろうけど、数字に従ってドライに作戦を行えるか(実施できるか)は国民性も出そうだな。イギリス人は「危険だとわかった上で危険に突き進むことができる」国民性だとか。ある意味で貴族社会の一端が垣間見えるような気もする。一方で、オペレーションズ・リサーチ等に拠らず、完全に「運が良かった」というような状況も存在するらしい。BoBがもう少し続いていたら詰んでた、とか。
新しい航法機材を開発し運用に供するのは研究機関の役割だが、その後も古い航法機材を廃棄せず、運用を継続させるのも研究機関の役割。古い電波航法機器が残っていて、新しい機器の秘密が維持されている限り、敵は古い(使用していない)電波に対する妨害しか行わないから有利に戦える。というような話はこのあいだ航法機器を調べていたときに見かけた話題だが、これもオペレーションズ・リサーチが果たした役割だったのであろう。
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「航空機監視システムとその高度化事例」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sicejl/55/5/55_400/_pdf
モードSスキッタ(自動放送)を複数局で受信するマルチラテレーションシステム。仙台空港の8箇所に受信局を設置して試験。受信信号を個別にデコードして集約するのではなく、E/O変換・O/E変換を経由して光ファイバでRF信号を1箇所に集約するため、マルチパス等で信号が歪んでも検出率が悪化しない。受信局間でタイミング同期が不要となる。受信局はE/O変換のみを行うから計算機が不要で小型化が可能となり、省電力化によって光ファイバによるエネルギー供給(レーザー)が可能となり、電線を廃したことで雷等に対する耐久性も向上。
電波望遠鏡と似たようなシステムだな。航空機から出てくる1.09GHzの電波を相関処理して時間差を測っているわけだから、やってる処理としては電波望遠鏡と大差ないわけで。
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https://www.jstage.jst.go.jp/article/kjsass/54/628/54_137/_pdf
横河の航空機用液晶に関する話。
飛行機で標準品の液晶を世界で最初に使ったのがXF-2らしい。標準品というのは「試作や評価用に作った装置ではなく」というような意味だと思うんだけども。試作機に載せたんだから試作用であろう、というような気はするが。
従来のエアバス機は6インチのCRTを使用していたが、互換性のあるLCDを開発することでCRTからLCDへの置き換えが可能になった。A380ではデザインを刷新し、6x8インチの液晶を8台搭載している。従来の6インチ角に比べて下部が2インチ増えた。とのこと。IADFのPDFと同じことが書いてある。もっとも、どちらもwww.airbus.comを出典としているので、情報の確認ができないけど。
横河の民間機用フラットパネルディスプレイのページ(*)においてあるPDFの冊子に「6x6 LCD Airbus A320, A330, A340, 6.25 inch square」と書いてあるから、A380より前の機体は6x6インチが標準品だったんじゃないかな、という雰囲気はありそうだが。
某書の「従来のエアバス機は8x8インチの画面を使用していたが、A380では6x8インチに変更された」に対する反論できるソースを探しているんだけど、日本語のWeb情報だといまいち決め手になるような情報が出てこない。
たくさんの本を出している人がデタラメな事を書いてる可能性が出てくると、検証するのが面倒で大迷惑。マジでそういうことやめてほしい。出版社もちゃんと校閲やってくれ。。。
/* グラスコックピット、CRTでガラスを多用するからその名前になったんだろうけど、昔の計器だって表面にガラスパネルがついてるから、意味的には従来機もグラスコックピットのはずなんだよな。昔のヒコーキだってワイヤの張力で操縦するんだからフライ・バイ・ワイヤのはずだし */
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TACANのカバレッジで「300 miles」という記述が出てきたので、これは陸マイルなのか海里なのかどっちなんだ? と思ってぐぐってみたら、NASAのページがヒットした。
曰く「TACAN signal ranges to 300 nautical miles (483 km)」だそうだ。おい!!政府機関!!!
こんなことやってるから探査機失うんだよ。。。(*)
en.wikipediaによるとTACANは「最大390海里の範囲(要出典)」と書いてある。720kmくらい。単純に電波の見通し線で計算すると、飛行機が高度12kmを飛行していたとしても、地上局を4kmくらいに設置する必要がある。390海里のカバレッジを提供するのは物理的に非常に困難なはず。/* はいふり世界なら富士山頂にTACANも設置されていそうだけど */
特殊な例だと、スペースシャトルにもTACAN受信機が搭載されていたらしい。ブラックアウト中は受信できないけど、それも高度50kmくらいで抜けるから、見通し線だけを考えるなら、少なくとも900km程度は受信できるはず。実際には、スペースシャトルの滑空比はそれほど大きくないから、着陸地点のかなり近傍でブラックアウトを抜けるので、スペースシャトルはかなり近距離でしかTACANを使用していない。
A/A(空対空)TACANであれば、8/8kmでLoS740kmくらい、10/10kmならLoS820kmくらいだから、390海里も不可能ではない。航空機に搭載したトランシーバの出力でそんなに飛ぶのかという問題があるけど。
また、A/A TCNは基本的には測距しかできないらしい。TACANでベアリングを放送するには数百W(場合によってはkW)の連続出力が必要になるから、消費電力が数キロワットレベルに達する。巨大なアンテナも必要になる。そのため、A/A TCNでベアリングを放送できる機体は少ないらしい。
ただし、空中給油機のように、他の航空機と合流することが仕事の機体にはベアリングを提供できるA/A TCNが搭載される場合もあるらしい(DCSのフォーラムによるとKC-10はベアリング対応で、KC-135は非対応だそうだ)。この場合でも、戦闘機パイロットたちは通常の(測距だけの)A/A TCNに慣れているから、空中給油機も測角の放送は停止して測距のみ提供する場合もあるらしい。ベアリングを提供する場合、どうやって指向性電波を出してるのか気になるところ。メカニカルにやるなら1GHzのアンテナをぐるぐる回せばいいから艦載型みたいに大きなアンテナは必要ないだろうけど、毎秒15回転だからなぁ。地上局と違って24時間連続稼働じゃないとは言え。
TACANではなくDMEの資料だけど。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsass1969/35/404/35_404_439/_pdf/-char/en
1987年
すなわちDME地上局は370kmまで使用可能という規格はあるが、(中略)。この制限は(地球の丸みも考慮に入れて)最低使用可能仰角0.64°を定めることになる。非常に低い数値であり、受信状態に疑念を持ちうるが、実際の航空会社によるDME実運用では高度9 000mでは330km以上も受信可能である。
370kmは、230国際マイルまたは200海里に相当する。おそらく後者をkmに換算したものであろう。
航空管制のVHF無線等も370km程度としている資料が多いから、航空機のVHF/UHF(LoS通信)は200海里が一つの目安になっている感じ。海抜0m対9kmの場合、LoSは400km前後なので、実運用330kmというのは(大きな障害物がなければ)わりあい妥当な範囲ではあるのかな。
/* ja.wikipediaのJTIDSのページ、高度10kmから水平線までの距離を500海里(900km)程度としているけど、誤りじゃないだろうか? 「水平線まで(目標高度0m)」ではなく「水平距離で(相手も同高度)」みたいな文脈なら、10km対10kmで500海里は「ちょっと盛ってるかな」くらいの範囲(10kmだと450海里、12.5kmで500海里くらい) */
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小ネタの中の小ネタ集。
Kindleで校閲に関する本を読んでみたり。政治的信条(そんな大したものじゃない)によってリンクは貼らんが。
「誤字を1個でも見逃してしまったら、99点ではなく0点なのです」と書いてある一方で、自身をゴールキーパーと表現した上で「ゴールキーパーは自身で点を取ることはできなくても、0点に守ることはできるのです」とも書いてあって、0点を避けたいのか目指してるのかどちらなのかと。。。/* 箇条書きで改行してないところ、校閲すり抜けたやつかなぁ…… */
PDFを読んでいても誤字とか探してしまう悪癖がついて、別件で出てきたPDFのイリューシンIl(大文字のアイと小文字のエル)の文字が怪しく思えてきて、アイ2つとかエル2つになってないか、と思って文字を調べてみたら、まさかのローマ数字の2(Ⅱ)だったという驚きの結果。さすがにそれは想定外。こういうおもしろい発見があるから誤字探しはやめられねぇんだ(やめなさい
ディスカバリーチャンネルでやってた工場見学みたいな番組。torq-setスクリューを作るイギリスの会社。金型で頭を作ったあとは、職人が汎用旋盤を使って1本1本手作業で整えるらしい。さすが産業革命の中心地。なまじ優秀な作業員が多いから機械化が進まない。。。
torq-setは主に防衛産業(特に戦闘機等の飛びもの)で使われている、プラスネジの変形型。通常のプラスネジは工具とスクリューが接する面が回転中心から外れているのでトルクの伝達や管理に難点がある。torq-setはスロットをオフセットすることで、スクリューと工具の接する面が回転中心を通るので、トルク管理や高トルクでの締め付けが容易になる利点がある。通常のプラスドライバーでは操作できないはずだけど、だからといっていたずら防止みたいな目的ではないはず。ある意味ではそういう目的もあるんだろうけど。
AAM4だとぱっと見えるところでは3種類の工具が使われている感じ。六角穴、torq-set、プラス、の3種類。それぞれ作業するエリアごとに工具を分けているっぽい。例えば工場(メーカー)で触る場所(修理で返却されたら開ける場所)は六角穴、基地の管理部門で触る場所(組み立てや部品交換)はtorq-set、前線で触る場所(点検で開いたり設定を変えたり)はプラスネジ、みたいに。あくまでも写真を1枚を見た印象だけど。
MHIの航空機部品の加工ライン、アルミを横型MCで削っているんだけど、最近は粗削りで8000cc/minくらいまで削っているらしい。インペリアル換算で488cu.in./minくらいなので、最近TITANがやってるのと同じくらい。一方で「ビビリは手作業で研磨する」とも書いてあって、パーツあたりの機械の専有時間が減っても人件費でだいぶ相殺されていそうな感じ。
古い軍用機のINSをさらっと説明している資料、消費電力とかも書いてあるけど、LN-39J(F-4EJ改)の210WからAN/ASN-92(V)(E-2C)の800W超えまで幅広い。ストラップダウン型の話題が出てこないところを見ると、この頃は全部プラットフォーム型なのかな。この頃にはすでにストラップダウン型も出てきているはずなんだけど、ま、軍用機だしね。
F-15搭載のAN/ASN-109だとジンバルを片持化してメンテナンス性を改善したらしい。F-15って10G近くまで荷重がかかるので片持は大変そうだが。いったいどんな構造なんだろうか。
汎用旋盤でできるであろう加工(M8六角頭の中心にドリル+M3タップ)、どこかで加工してもらいたいんだけど、どこかやってくれるところないかな。さすがに精度不要とは言え素人が卓上ボール盤でやるのはちょっと。。。とはいえネットで出てくるオーダーメイド対応の店に発注するほどのものでも…… 近所の修理工場にでも旋盤があれば行って頼めるんだけど、クソ田舎の、農機具の修理しかやらないような作業場に旋盤なんておいてる所あるのかな。。。
エアー抜きボルトを下穴付きと考えれば、ドリルで広げてタップを立てればとりあえず目的の機能は果たせるか。半導体製造装置に使うようなボルトだから単価が普通のやつの10倍くらいするし、ステンレスだから加工も大変そうだけど。
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前回の妄想の続き。
レイクスをグレース・ホッパー艦長の座に据えて使うって手もあるな。
ココ「グレース・ホッパーが合流するんですか? これは運が向いてきましたよっ! 謎の通信障害の解決策が見つかるかもしれませんっ!!」
通信分野にも貢献した彼女の名を冠した艦と言えど、特に通信に通じた人が載っているとも思えないしなぁ。女子高生よりはマシだろうし、ある程度の電子戦をやれる人間もいるだろうけども。海軍がNASAに協力してキャルが乗り込んでいる、みたいな設定にすればいいのか。
「本当に通信ができるようになった……。まさかココちゃんの妄想が現実になるなんて!」「妄想じゃありません! データに基づいた予測です!!」
しかし、バトルシップ・ミニスカの2世界であれば、キャルがいればNASA DSNを経由した超広帯域接続の提案ができるけど、はいふり世界を融合させると宇宙開発が進んでいないから、ディープスペースネットワークが存在しているか怪しいところ。前回書いたようにSETIは行われているだろうから高感度の受信施設は存在しているはずだし、VLBIも存在しているはずだから高速インターネットに直結された広帯域アンテナも存在しているはず。ただしSETIやVLBIはリアルタイムなデータ処理が要求される分野ではないから、インターネットとの直結には難がある(DSNならリアルタイムにCCSDSをクラウドに直結できるから、適当なスクリプトを挟んでやればエイリアンの宇宙船とデータセンターを接続できる)。
宇宙空間への電波の放射に関しては、宇宙開発が進んでいない以上はDNSのようなものはないとしても、リモートセンシング(惑星やNEOのレーダ観測)のような分野はあるはずだから、アレシボ300mやFAST500mのような大型電波望遠鏡は建設されているはずだし、アクティブ運用も可能なはず。レーダのパルスに情報を載せられるかはともかくとしても、アレシボ・メッセージやティーンエイジメッセージのような例もあるわけだから、不可能と断ずるのは難しい。ただし帯域幅の制限は大きそうだ。精密なレーダ観測を行うには広帯域な変調波を出せたほうが便利だから、そういう能力を持っていることに期待するしかない。そういう場合でもある程度決まった波形パターンを出すだけだろうから、任意の広帯域ビット列を変調して出すのは難しい気もするが。
完全なデジタル化がされる前の固体化レーダ(途中でアナログ信号を同軸線で引き回すようなやつ)であれば、AWGでも挟み込んでEthernet経由でIQ突っ込むようなスクリプトを書けばいいのかな? 3作品内だとこういう工作が得意なのはリン元部長かクーリエだけど、どっちも空の上にいるからなぁ。サイレントウィスパーなら単独で大気圏に出入りできるだろうからクーリエが地上局の改造に出向いてもいいけど、そんな事するくらいなら地上の光回線ケーブルに弁天丸の備品のトランシーバを1個取り付けたほうが楽だろうし。
海賊一味は空の上に置いておきたいし、CEC程度であればリンやクーリエならリモートでもどうにかできるだろうし、地上のIP網は必ずしも必要ではないから、地上の大型アンテナをクラッキングするのは諦めるしかないか。
衛星のない世界での共同交戦ってどうやってるんだろう? HFの帯域幅じゃ足りないだろうし、LoS通信が必要になるはずなんだけど。双方の飛行甲板から係留気球を上げれば350kmくらいは通信できるから、これで頑張るしかないか。航空攻撃みたいな移動速度の早い兵器が存在しないのであれば、JLENS的な物を浮かべて広範囲を見れるのは便利かもしれない。特に海賊等が跳梁跋扈している世界では高高度から広範囲を監視できたほうが嬉しいだろうし。もっとも、そういう用途だと石油リグにJLENSを係留するような形になるんだろうけど。
揚力飛行が無い世界だと巡航ミサイルみたいなものは存在しないから、情報量はそれほど多くなくて済むのかな。それこそ第二次世界大戦の頃の射撃観測くらいの情報量でも足りてしまうんだろうか。とはいえ、VLAの推力偏向が存在しているということは、揚力飛行はできずとも弾体の誘導は行えるはずで、だとすればSM-2やSM-3くらいはあってもいいはずなんだよな。
WWIIが無いなら特攻への対策も必要ないからイージス艦や誘導ミサイルの発展も遅れる、みたいな可能性もあるが、しかし飛行機のない世界でもあきづき型が運用されているんだから、対空脅威は大きいんだろうし。弾道弾みたいなものを使ったテロ行為に備えるためにイージス艦のBMDみたいな能力が求められて、その際の対空脅威への備えとしてあきづき型が作られているんだろうから、やはりSM-3等も存在しているはず。……対空脅威??
はいふり世界で成層圏プラットフォームを前提とした空想を色々考えていたんだけど、改めてぐぐってみたら全然出てこない。はいふり世界って成層圏プラットフォーム使ってないのか? これ俺が勝手に考えた設定だったのかな…… 確かに成層圏プラットフォームがあれば富士山レーダーも必要ないもんな。
何が公式設定で何が妄想なのかわからなくなってきた。だんだんココみたいなことになってきた。。。
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