Tekの新シリーズオシロスコープ
でもお高いんでしょう?
2シリーズMSOミックスド・シグナル・オシロスコープ | テクトロニクス
2ch 70MHz 2.5GS/s 10Mptsで24万円程度から。同クラスの安価なオシロに比べれば数倍高いけど、Tekだからな。仕事でも問題なく使えるだろうし、ユーザーインターフェースは上位シリーズ(3,4,5,6シリーズ)と同じだそうだから学習用にも良さそうだし。
上位モデルは4ch 500MHz 2.5GS/s 10Mptsまで。その他プロトコル解析とか課金オプションいろいろ。
公認の分解動画とか見た感じ、コストカットとかの雰囲気は強そうだけど、とはいえVESAアーム対応とか、いろいろ面白そうだ。さすがに個人の電子工作用に1台自宅に、という値段じゃないけど。
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祝:光回線開通!!
紆余曲折あって、ようやく光回線が開通しました。Starlinkのほうが早く使えるようになるんじゃねーの、とか言ってたけど、そんなことはなかった。
元々は4月中に開通する予定だったけど、6月に滑り込んでしまった。工事は1時間の予定だったのに、結局2時間半くらいかかった(大部分はなにかの待ち時間で、作業員はみんな暇そうだったが)。この調子で作業していればそりゃ工事予定もズルズル遅れますわ。
作業中は、3Mの施工要領動画で見たような作業とか、YOKOGAWAのロゴが付いた計器や、YouTubeで見たような作業ばっかり。さすがに住友の機械は使ってなかったけど。まあ、家1軒1軒ガラスファイバ通すわけにもいかないだろうし。
ルータはインジケータLEDが大量についていて、起動時は非常にカラフル(正常動作だと緑一色だけど)。最近流行りの「ゲーミング〇〇」みたいな感じ。ゲーミングルーター。まぁ、光回線だし、ネットゲームに使っても問題ないだろうけど。/* ルータ、裏面のラベルによると2015年に製造された個体らしい。在庫の回転悪すぎないか? */
玄関近くに置かれたルーターから自室まで、間にドアが2個ある(ついこの間まで64kbps回線しか引かれていなかった田舎なので、家は広いのだ。コンセント容量低いしエアコンみたいな便利家電も一切無いけど)。
1箇所は以前ドア枠の底部に溝を掘った残りがあったので、そこにCat5eを通した。もう1箇所は石膏ボードに穴を開けて配線を通した。RJ45が通る大きさのドリルが手持ちになかったので、オルファの挽き廻し鋸を使ってみた。細長いのこぎりと大型のカッターナイフが1本に収まっているという凶悪な見た目をした工具。石膏ボードって予想していた以上に脆い。サクサク穴が開く。RJ45が通るギリギリの四角穴を開けて、爪をマステで固定してから手探りで通す。最小限の穴でもちょっと目立つけど、まぁ、その程度は妥協することにする。
今回は昔買った20mのLANケーブルを通したけど、ルータ側に余裕を残したらPC側が微妙に足りなかったので、中継コネクタで少し伸ばしてGbEハブへ接続。ピークで下り500Mbps前後、上り200Mbps、くらい出るので、GbEで接続しないと速度が出ない。ノートPCをルータに直結すると、ハブ経由のデスクトップよりも少し遅いかな、くらい。PCの処理性能の問題かな? LANケーブルを25mくらい引き回して中継コネクタやハブを入れている影響は、少なくとも体感できる範囲では無さそうだ。
/* 蛇足だが、古い家で電話回線が玄関近くに引かれている理由を知りたい人は、黒電話の歴史を調べることを推奨 */
今まで使っていたモバイル回線、冬場は比較的調子が良いんだけど、降雪期以外は軒並み調子が悪くなる。pingを打つと場合によっては25秒とかかかる(当然だが、ミリ秒の書き間違えじゃないぞ)。あるいは、完全にロストすることもある。なにか調べようと思ってググっても、Googleの検索結果ページすら表示できない、なんてことは日常茶飯事で、もちろん動画コンテンツなんて望むべくもない。時間帯によって安定するときもあるので、YouTubeとかを見たければタイミングを見計らって見に行く必要がある。
光回線は、レイテンシは28±3msくらいで安定してるかな。Chromeでタブ開いて検索ワード入れてちゃんと検索結果が表示されるのすごい。ネットゲームやるわけでもなし、株取引やるわけでもなし、特に問題なし。せっかく回線が安定したので、YouTube Premiumへ加入(現在は試用期間中)。YouTube Musicで音楽も聞けるようになった。Amazon primeに入っていてEcho本体もあるので、Amazon Music UnlimitedのEchoプランに入っているから大抵のサブスク曲はEchoで聞くことはできたけど、いちいち音声コマンドで指示しなきゃいけないのが面倒だったり、イヤホンで聞けなかったりで、あんまり使っていなかった。ちゃんと聴きたい曲はCD買うなりamazonのデジタルストアで買うなりしてるので、正直サブスクはそんなに必要ないんだよなー。BGM程度ならprimeで聞ける範囲で良いし。ということで、Unlimitedは解約しようかなと考えている次第。
ストリーミングサービスって、自分が聞かないアーティストも聞こうと思えば聞けるのが利点だけど、時々同じ名前で別のアーティストが再生される時がある。そういうのが頻発するとそのアーティストを聞かなくなる。この手の問題はスマートスピーカーみたいな音声認識に固有の問題かと思ってたんだけど、そうとも限らないんだな。そういう意味で「Official髭男dism」みたいに、普通は衝突しない名前をつけているグループは今の時代に有利な気がする。
しかし、回線が早くなって課金サービスに登録した結果が帯域圧迫の少ない音楽ストリーミングサービスか…… いや、今までの回線だと音楽ストリーミングの安定性も悪かったので、回線が安定した結果やっと音楽ストリーミングも実用になってるんだけど。
ところで、YouTube Musicって、YouTubeにアップロードされている明らかに著作権を侵害しているコンテンツも再生リストにブチ込んでくるんだな。やめてくれよ。。。前言撤回。Unlimitedは解約できない。
EchoはBluetoothスピーカーに出力できるので、Bluetoothイヤホンに接続すればいいんだろうけど、前に試したときはバッファリングでブツ切りになってて聞くに耐えなかったような気がする。イヤホン側はファームウェアアップデートとかはないのでどうしようもないけど、PCやiPadでの再生は問題ないので、Echo側のアップデートで改善している可能性もある。イヤホンで聞けるなら、回線も安定したことだし、Echo Unlimitedで問題ないのだが。
あるいは、Echo Budsを買うという手もあるか。さすがにEcho BudsとEchoで相性問題は起きないだろ…… 今使っているワイヤレスイヤホンは遮音性や音質は問題ないけど、バッテリーライフが微妙に短いので、イヤホンがもう1組あると嬉しい。
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光ファイバーも無事開通したことだし、prime videoでハミングバード・プロジェクトを視聴。どちらかといえばテック側の人間としては、こういう話のまとめ方はちょっと思う所あるが。予告動画だけ前に見ていて、もう少し前の話だと思ってたけど、わりと最近の話なんだな。2010年前後とかそのあたり。
ウィキペディアのリンクを貼れと言われた気がしたので、これも貼っておく
Faster-than-light neutrino anomaly - Wikipedia
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近未来テクノロジー見聞録(144) 福島県で空中発射型のロケットを開発するスタートアップ「AstroX」が設立 | TECH+
地上のロンチパットでの気象条件に左右されることもなく、(中略)、ロケットのロンチパッド特有な海沿いという選択肢を取らなくても安全面などで問題ない気もする
うーん…… 文章を「いかがだっただろうか」で締めるこの連載、話半分・飛ばし半分でタイトルだけ見て流すことが多いんだけど、たまに本文まで読んでみても、やっぱりもにょるんだよなぁ。
地球上に存在するすべての乗り物の中で気象条件が一番苦しいのがガス気球だと思うんだけど、そのような乗り物に危険物のカタマリであるロケットを乗せるとなると、ロケットの地上打上げとは比較にならないほどの安全要求が求められそうだが。
通常のロケットであれば海から陸へ向かう風が多少吹いていても、自分で姿勢変更を行ったり、レールの発射角を利用して早期に海上へ出られるが、気球の場合はそのような運用ができない。陸地の上空に危険物を持ち込むような飛行許可は期待できないだろうから、風待ち(天気待ち)が通常のロケットとは比較にならないほどシビアになるはず。
単に海に向かう風が吹けばいいという話ではなく、打上げ予定地点まで誤差の範囲で運んでくれる風向・風速の風である必要がある。海沿い以外(内陸部)からの放球なんて、少なくとも日本の国土面積では望むべくもないはず。放球の最終Go/No go判断をやってからロケット点火までの時間もかなり(最低でも1.5時間程度)開くから、飛翔経路上の風を計測する手段も必要になるし、ロケット点火位置の誤差も大きくなるから、軌道投入精度もかなり悪くなりそう。少なくともH-IIAとかイプシロン/PBSみたいな精度には遠く及ばないはず。機動力の乏しい小型衛星を打上げる場合、狙った軌道にピンポイントで届けるようなランチャーが必要になるはずだが。そのあたりは小型衛星の推進系の進化に期待する、という方向性だろうか?
ヴァン・アレン氏の頃から比べれば気球(高分子材料)や天気予報も発達しているし、システムの信頼性も大幅に改善しているとは言え、それ以上に安全要求も厳しくなっているだろうし、大気球でロケットを運ぶのは大変だと思う。
エアロンチの利点は、飛行機という信頼性の高い乗り物を使うことで、地上付近ではロケットほどの保安距離が必要無い点や、悪天候にも比較的強い飛行機で天気の良い場所へロケットを輸送できることにあるわけだが、気球を使うとこれらの利点が全く得られない。飛行機よりも多少高い位置エネルギーが得られる利点はあるが、運動エネルギーは桁違いに小さくなるから、トータルではデメリットのほうがはるかに大きいはず。
高度20kmくらいで飛ばすと気温は-40℃くらいになるから、ケロシン系の推進系ならタンクの加熱が必要になるし、LOX/LH2系の推進系であれば加熱対策が必要になる。同様に、衛星やロケットの電装系の熱管理も必要になる。例えばエレクトロンやL-Oneで打ちたいと思っていた衛星が、何らかの理由で海外での打ち上げが不可能となって成層圏気球ランチャーに乗り換えようと思っても、環境が適合しない可能性が出てくる。小型衛星でもクリティカルな場所にはヒーターが配置したりするだろうけど、これらは宇宙空間で使うことを目的としていて、この規模の衛星はコールドランチで打つことが求められ、コンテナに入っているときには絶対に電源が入らないように設計されているが、気球ランチャーを使う際は打上げ時に常時起動して熱管理することが求められるようになる。「熱管理は動くがRF放射や機械可動は一切行わない」みたいな特殊な起動モードを実装する必要がある。コストマシマシ、故障点マシマシ。ランチャー(ロケット)側で環境維持のオプションを提供する手もあるので、一概に衛星側を特殊なものにする必要はないとしても。ペイロード150kgとして、ロケット本体は15-20トンくらいになるのかな。観測用の気球だとペイロード3トンくらいしか運べないんじゃないかな? ISASだと東北時代では安全性のために自主規制していたり、高高度狙いや長時間狙いでペイロード10kgとかも実験しているし、ここまで大質量の気球を運用するノウハウは日本にはないはず。
SS-520#4/5あたりだとロケット自体は2.6t程度なので、既存の気球でもなんとか……くらいか。位置エネルギーを稼げる分で推進剤は減らせるが、発射時にランチャで姿勢を固定できないのと、空力安定が使えなくなるので、ロケットの初段から姿勢制御用の機器(TVCなりSMSJなり)が必要になるから、トータルの重さは大して変わらず、ペイロードも大して変わらず、位になりそう。ペイロード3トンクラスの気球に固体燃料ロケットをぶらさげてキューブサットを1機軌道投入するくらいなら、重さ3トンの観測機器を12時間浮かべるほうが使い道は多そうだ。
気球を使う際は、日本では海洋汚染防止や海上交通安全のためにフィルムの回収が求められるはずだし、昨今の社会情勢(マイクロプラスチックとかSDGsとか)も合わせれば、最低でも「回収の努力はしています」くらいの姿勢は見せる必要がある。社長はエステサロンも運用している人だそうだから、そういう人が「海洋汚染? そんな事俺の知ったことじゃない」とはいえないだろう。時期によってはジェット気流でどんどん東に流されていくから、回収するためには相当な距離を移動する必要がある。必要な機材がどんどん肥大化していく。最終的に「C-130買ってきて空中投下するほうが便利じゃね?」みたいな話になりかねない。そうなるとB747を運用しているヴァージンには勝てない。
日本が独立した宇宙輸送手段を持つのが目的であれば競合他社に価格競争で勝つ必要はないかもしれないけど、だからといってコストに厳しい昨今、大学や政府に対して、あるいは民間企業に対して「日本独自の輸送手段ですよ、高いけどひとつお願いします」というのは大変そうだ。
少なくとも「諸外国に影響されない宇宙輸送手段です」と言うためにはヘリウムの大量使用は絶対に不可能で、そうすると気球の充填剤は水素一択になる。今後の水素社会化で水素の使用が今よりも容易になる可能性はあるし、ヘリウムに比べて浮力でも1割くらいは有利で、ロケットに詰め込まれたエネルギー量に比べれば大したことはないとしても、強度のあるタンクに内蔵された推進剤と、脆弱な気球に内包された水素ガスでは、異なる苦労がありそうだ。
素人目に見れば成立性はかなり怪しい気がする。とはいえ、素人の思いつきで企業を立ち上げたわけじゃないだろうし、順調に話が進めばある程度は儲かるくらいの見通しは立ててるんだろうが。
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ISASが気球の高度記録を更新したのは三陸時代だったのか。この頃はジェット気流で太平洋側に流してからバラストを捨てて西向きの気流に乗せて、本州を横断してから日本海側で回収していた。市街地の上空を飛ぶ可能性があるから、自主規制としてペイロードが500kgに制限されていた。観測機器の大型化の方向に進化できなかったから、高高度化の方向に進んでいた。北海道に移ってからはもう少し大型化しているけど。
高度記録更新のときのペイロード、気球の観察用のカメラが「ソニー製小型カメラ」とか「パナソニック製超小型カメラ」とか書いてあって、ウェアラブルカメラを流用したんかな?とか思ったけど、そんなわけないよな。20年前だぞ。。。NTSCのカメラを2台搭載して、1台のトランスミッタからコマンドで選択して送信だそうだ。
/* 気球で成層圏を旅行するやつ作ってる某社も福島じゃなかったっけ?と思ったけど、今は北海道でやってるのかな */
そういえば、去年もこの人の書いた記事のツッコミを書いてたな。当時も宇宙機の話だったけど。ビジネスコンサルとかやってる人だから宇宙や技術に疎くてもしょうがないよね。と思って著者紹介を読んでみたら、東北大の工学科で博士課程を経てJAXAに8年位いた人なんだって。マジか。JAXAで10年近く仕事した博士がこんな技術感なのか。。。こんな人がやってる宇宙ビジネスのコンサルとか信用できるの?
著者紹介に書いてあった著書のタイトル、語感から嫌な予感がしたのでamazonで探してみたら、この間愚痴ったF-15本と同じ出版社だ。怖いもの見たさで思わずポチってしまったじゃないか。。。さすがにWeb連載とは違って商業流通している本はマシだと期待したいけど、F-15本の内容を踏まえると、Webに負けず劣らず地雷っぽいなぁ。
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自宅のじゃないが、「シャワーから冷水しか出ないんだけどぉっ!!」ということで水道修理。赤い帽子は被っていないが。
物自体は普通の浴室用の混合栓で、水落のポートからは熱水が出るから、故障点はおそらくカートリッジ周りであろう。詳しく調べるのメンドクセ、ということで、近所のホームセンターで新しい混合栓を買ってきて交換。無事温水も出るようになった。僕はトノエじゃないので変な形のやつとかを無理やり買わせたりはしないぞ! 買ったやつだって一番安いものだし。まぁ、交換部品がモノタロウで買えそうなのは調べた上で、それを伏せて全交換を勧めたわけで、ほぼ同罪である。いや、通販で部品が届くのを待つより、早く交換したほうがいいかなと思って……
修理が終わって一安心してからちょろっと調べてみたんだけど、高いやつは形状記憶合金で入力の熱変動を吸収したり、断熱層が入っていて表面が過熱しないようになっていたり、やっぱり高いやつは値段なりの性能があるんだな。
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小ネタ中の小ネタ
セラミック発振子 コンデンサー内蔵 3.58MHz 30pF(5個入): パーツ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
3.58MHzのセラミック発振子を新しく入荷。今どきでもまだ需要あるんだな。何に使うんだろう?
paint.netに独自のフォーマットのデータを読ませる拡張を作りたいんだけど、paint.netのプラグインってどうやって作るんだろう? 画像に対して選択領域に処理をかけるようなサンプルはあるけど、ファイルを開くところのサンプルは見当たらない。対応ファイル形式を追加するプラグインはあるから、可能ではあると思うんだけど。
試しにpdnファイルのフォーマットを調べてみたけど、これはpaint.net(C#実装)が持ってる構造体をシリアライズして保存しているだけだそうだ。当初の開発期間が短かったのでC#のシリアライズでサクッと実装したけど、その代わりに他のソフトからpdnに触ることができなくなってしまった、と。
Hyper-VのCPUクロックって、どうなっているんだろう? 結構負荷高めの処理をやっていてもタスクマネージャの表示はベースクロックに張り付いている。ブーストクロックは2倍以上上にあるんだけど、ピクリともしない。ホストOS側はかなりブーストアップしているけど、クライアント側はブーストの恩恵を得られないんだろうか? キャッシュ容量もホストCPUより大きい値が表示されていたり、謎い。
そのうち出てくるやろ、と思ってて未だに出てきてないデバイス。不織布マスクにクリップで止める形状の小さなLEDライト。内蔵された小型マイクで声を検出し、その人が発話していることを示すデバイス。
ボタン電池で駆動して、電池を磁石で引っ張ってマスクに貼り付ければいい。さすがに口元にピンバッチみたいな構造は使いたくないし。
物自体はめちゃくちゃ簡単だし、会話の多いシーンに有れば便利だろうに、見かけたことないんだよなー。
今週も進捗ダメだったなー。アマプラとかYouTubeが快適すぎてそっちに時間が食われた(言い訳
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