2023年9月27日水曜日

小ネタ

 パイナップルやスイカや、昨今は果物を主題にしたミニゲームがやたらバズるな。りんごとパイナップルをペンでリズムよく突き刺し続けるミニゲームを作ってジャスティン・ビーバーに拡散してもらって大儲けしよう……


 ジャスティン・ビーバーが日本でゲットした「ぬいぐるみ」にファンがザワつく - フロントロウ | グローカルなメディア

 上の空想、いつも通り脳死で適当に書いたのに、ぐぐってみたらこんな話題が。まさか、うっそだろ…… しかもこの果物に関連したミニゲームがすでに存在している件。次のトレンドはこれだッ!!


 英語圏サイエンス系YouTuber、固体燃料とか液体燃料とかいろいろ作ってるし、H2O/LN2系ロケットとかも作らないかなー。地上にいるときから高温・高圧に耐えなきゃいけないのが辛いところではあるけど、高温と言ってもせいぜい200℃とか300℃とかだから通常の燃焼型ロケットに比べれば容易に扱える範囲だろうし、危険物とか環境負荷の高い物質を使わなくていいのが利点。水と窒素なんてどこにでもあるからな。

 450K前後のDHMOは明らかに危険物だろうと言われると返す言葉もないが。とはいえ、350KくらいのDHMOは破裂したときに周囲に這い回るから危険だけど、450Kくらいだと一気に気化してしまうからむしろ安全、みたいな話もあるんだろうか? 液体燃料だって燃料充填する前に基本的に総員退避させるし、同様の安全基準でいけるのかな。

 YouTubeを軽く眺めた感じ、LN2単体で気化させるようなカタストロフィックなヤツは色々あるけど、液体燃料ロケットみたいな感じでH2O/LN2をインジェクタで衝突させてノズルを通すようなやつは今のところなさそう。ペットボトルに水とLN2を入れてひっくり返して吹っ飛んでく、みたいなやつはあるけど、これが一番近いとはいえ、これを認めるとなぁ……


 1960年4月20日のワシントン・ポストの第1面

 The Washington Post 1960-04-20: Iss 137 : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archive

 合成開口レーダ(文中にこの名前は出てこないけど)で撮影したワシントン付近の画像のプレスリリース。この画像は雲を通過して撮影され、昼間や夜間、曇天に関係なく常に同じクオリティで画像を得ることができる。レーダは評価用の4セットをすでに受け取り、18ヶ月以内に部隊への配備が始まるはずだ。将来的には軽量化した上でドローンに搭載したり、衛星に搭載したりという構想。

 結局、F-4に載せたSARは独特の様々な問題(解像度の低さ、スペックルノイズや地形の読み取りづらさ)によって十分活用されたとは言えないようだ。とはいえ、F-4用のSARを改造してロケット上段に詰め込んで打上げたのがQuillなわけで。


 Quillに関してはNROが機密解除になったドキュメントをいろいろ公開していて、Google翻訳に入れながらゆっくり読んでるけど、いろいろ面白い話が書いてある。「アメリカの偵察衛星開発の最初の20年で、コストやスケジュールやスペックが想定通りに進行した唯一のプロジェクト」とか。それでもある程度の遅延等は発生していたわけで、「比較的優秀なプロジェクト進行」程度だったんだろうけど。

 ロッキードとグッドイヤーが開発に参加したけど、ロッキードは機密を扱うのに慣れていた(なんたってロッキードだからな)一方で、グッドイヤーは機密を扱うプロジェクトには慣れておらず、どうやって機密を維持するか、とか。例えば責任者は定例の会議に毎回参加して、進捗状況はそこで口頭で報告を受けて、文書には残さないことで漏洩するリスクを下げる、とか。機密維持にはCIAも噛んでいたらしい。まぁ、そりゃそうだろうよ。

 いろいろ書いてあるので、気が向いたらどこかにまとめたいな。


 Discoverer 14、'60年打上げの偵察衛星。その他コロナ衛星、キーホール衛星、名前の多いやつ。もちろん光学衛星だけど、地上分解能13mだそうだ。すげーな。KH-4A('63年)では2.75m、KH-8('66--'84)に至っては最終的に10cm程度まで到達したらしい。同時期のKHと比較すると、Quill('64)のアジマス2.5mは解像度的には大幅な性能向上というわけではないんだな。

 同時期の民間の光学衛星(LANDSAT1('72)とか)だと分解能は70mくらいだから、数十倍くらい解像度が低い。軍事衛星は凄まじいな。もっとも、広い範囲を見たいLANDSATと1点を細かく見たいKHの違いとかはあれど。あと、KHは上段フェアリングの体積をほとんど全部光学系に使用した使い捨ての衛星だから、単純な比較自体意味がないけど。

 しかし、当時のKHの主鏡が直径1m程度とするとALOS-3の鏡と近い大きさだと思うんだけど、KHに比べてALOS-3は分解能が1桁くらい低い。写真フィルムとCCDの違いとかなのかな? ALOS-3のCCDが8um/pixに対して写真乳剤が0.1umくらいとすると分解能の違いに近いくらいか。TDIみたいに時間積分できないから写真乳剤の感度だと厳しそうな気もするけど、TDIよろしくフィルムをスライドさせて積分させたりしてたんだろうか?


 写真計測を陰極線管に組み合わせる使い方、例えばオシロスコープのスクリーンを記録するとか、比較的広い分野で使われていたはずなんだけど、それに関する話題が調べてもあまり出てこない。この用途に合う燐光材料・乳剤の組み合わせの研究とかもあったはずなんだけど。

 NASA(GSFC)がテレメトリの長期保存に写真フィルムを使おうという提案を60年代中頃に行っていて、それに関連してCRT/エマルションの話が少し出てきたらしい(例によって英語資料なので読んでないけど)。曰く、この頃には宇宙機のテレメトリが膨大な量になっていて、また当時の磁気テープは長期保存性に課題があるので、他のストレージ手段を模索する必要がある、と。磁気テープは長期間リールに巻いたまま放置しているとクロストーク(printing effect、転写効果)したりするが、写真フィルムであれば現像して適切な環境で保管すれば長期間保存できるし、長期保存性はすでに実証されている(当時は低可燃性のフィルム基材は出てきてまだ四半世紀程度だけど、とはいえ磁気テープの1年毎に巻き直しが必要という保存期間に比べればまだ)。


 JDSF | データ・ストレージに関する総合情報サイト | Japan Data Storage Forum

 LTOの転写効果に関して。LTOは記録密度が高くなったので、磁束の大きさも小さくなっていて、シールドとかテンションとか化学安定性とかの関係もあって、隣接するテープへの転写が発生しないから、巻き直しせず長期保存が可能だそうだ。


 Chromeに結合されたGoogle Lens、領域を選べばOCRで文字認識から機械翻訳まで数クリックで処理できるのが結構便利。自分でGoogle翻訳に入力するよりはるかに素早く読める。Google翻訳もGoogle Lensと結合してPDFを画像認識して翻訳できるようになればいいのにな。


 AnkerMake M5のオンボードカメラ

 ノズルのほぼ水平面から少し下向きの視野。カメラの横にIR LEDがついている。ベッドのアルミパネルが切りっぱなしで反射率が高いので、カメラ目の前のアルミに照明が反射してこれが輝度の基準になるから、造形物が暗くなる。

 AIカメラとしてはある程度上まで印刷したあたりから欲しくなるからあまり問題ないんだろうけど、造形中の監視としては暗く写るのはちょっと不便。


 気分転換に、自動車のカスタムパーツで使われるようなスナップを試作

 デザインのルーツは飛行機用の部品だけど、いわゆる「ミサイルスイッチカバー」みたいなジャンルの製品と考えればOK。片方のボタンを押すとロックが外れて、もう片方のボタンを押せばロックされる、みたいなやつ。市販品はもちろん金属製で十分な強度がある。


 F-16のパネルの例

 2ボタンスタイルで、片方のボタンでロック解除、もう片方のボタンを押してロック。

 構造はかなり複雑で、2つのボタンはシーソー構造になっておらず、ロックアームがボルトになっていて、構造の公差を吸収できるようになっている。


 セスナ172、いわゆる「セスナ機」のエンジンオイルの点検ハッチ

 1ボタンスタイルで、ボタンを押せばパネルが開き、パネルを押し込めばロックされる。


 見づらいけど、セスナ172の荷物入れ(baggage area、後部座席の後ろの空間)

 2ボタンスタイルで、鍵穴付き。ただしいくつかのバリエーションがあるので、必ずしもすべての機体で2ボタン式/鍵穴付きというわけではない。


 少し大き目の荷重(15kg弱)を引っ張るのに、0.74mmのテグス(20号、30kg)を使ってみたんだけど、予想以上に伸びる。10%くらい伸びてるのかな? もう少し伸びが少ないのを想像していたので、今回の用途だと結構厳しい。かといってこれ以上太いテグスは入手性があんまり良くない。伸びの少ない繊維というとケブラーとかが思い浮かぶけど、伸びない繊維って衝撃に耐えられないのでめちゃくちゃ簡単に切れるのよな。15kgに耐えるケブラー紐というとどのくらいの太さが必要になることやら……


 先日まで暑かったと思ったら、急に寒くなってきて。3Dプリンタを暫定的に置いている部屋、暖房が無いのでなんとかせねば。

 自室に移動したいんだけど、モーター駆動音(&ファン風切り音)が結構うるさいので、防音エンクロージャーを作らなくちゃ。ただ、エンクロージャーを作るのであれば結局断熱材をしこたま突っ込むわけで、それなら今の部屋に置きっぱなしでもいいのでは、という気もする。

 しかし、さすがに10℃程度を下回るほど寒くなる部屋じゃないと思うから、今のままでもいいかな、とも思ったり。むしろ冷却が早くなる分で綺麗に印刷できるようになったりして……

 当面は様子見かな。M5を買って以来、自分の感覚では結構ハイペースで3Dプリンタを使っていたし、ほとんどこっちにかかりっきりだった印象なので、冬の間はソフトウェア方面で遊ぼうかな、とも思ったり。特にやりたいことがあるわけではないけど。あとは、PDFを漁ったりとかもあんまりできてないから、そっちの方面も。まぁ、もう少し寒くなってから。今作ってるやつももう少し時間がかかりそうだし。

0 件のコメント:

コメントを投稿