試しにKiCADでQFPの回路を作ってみた。
KiCADのQFP0.8だと、パッド間の隙間が0.2mmしかない。ということでツール径を0.2mmに設定してみた。G1の総延長が1700mmくらいで、送り4mm/minだと7時間くらいかかる。
この程度の基板でも7時間もかかるのかー、ってのと、そもそも0.8mmピッチが限界なので、自分がよく使う0.5mmピッチのパッケージには対応できない。
CAM自体の処理の問題で、たぶん必要なパスの倍程度のパスが出力されている。とすると、処理時間はもうちょっと短くなるはず。それでも、ある程度の規模になれば丸1日かかることに違いはないし、0.8mmピッチが上限なのも変わらない。
STM32の推奨フットプリントだと、0.5mmピッチでパッド間の隙間が0.2mmとなっているので、この推奨に準拠したフットプリントを作れば、0.2mmのツールでも切削はできるはず。と思ったけど、KiCADのライブラリ見てみたら0.5mmピッチだと隙間0.25mmくらい開いてる…… 0.8mmピッチのほうが間隔狭いって……
んじゃ、0.2mmが削れれば、標準ライブラリのフットプリントでもQFP48とかQFP100のSTM32も使えるってことか。
切削に時間がかかるのはどうしようもないね。
CAMの最適化である程度早くなったとしても、ツール径を大きくしない限り、大幅な改善は見込めない。QFPとかの狭い部分だけ0.2mmで削って、それ以外は0.4mmくらいで削ったり、0.8mmで削ったり、みたいにすれば、かなり早くできるはず。やっぱATCほしいなぁ。
ERコレット用のATCとかも考えてみつつも、まぁこの手のモノは金属加工が必要になるので。。
太いツールを使えば切削が早くなる、ということで、2.54mmピッチをメインで使うとする場合、パッド径1.6mmの場合、隙間は0.94mmになるので、Φ0.8mmくらいのツールを使える。この径ならスルーホールの貫通穴も一周で削れるので便利。
ただ、2.54mmのパッド間に1本通すなら、パターン幅0.3mmとして間隔0.32mmなので、Φ0.3mmのツールが必要になる。
結局、Φ0.8mmとΦ0.2mmを組み合わせて取残し加工する、みたいな流れのほうが良さそう。これなら0.5mmピッチのQFPでも削れる。CAMのアルゴリズムの改善が必須だなー。
普通の2D CAMってどんなアルゴリズムで処理してるんだろうか? ビットマップ作ってゴリ押し、でなく、もっと計算的にできそうだし、そうやるべきだと思うんだけど、流れが想像できない。ゴリ押しだと処理に時間がかかるので、もっと早いアルゴリズムにしたい。
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