最近VTuber気球で成層圏へ行きがち? 人間が成層圏orカーマンラインor周回軌道へ行くのはもうしばらくは大変だろうから、当面はVTuberたちの特権かな。人間の活動領域が広がってもその外側には次元を落としたキャラクターが先行し続けるのだろう。そういえば初音ミクも金星に行ってたしな。その最も進んだ場所にいるのがパイオニア探査機の金属板か。VTuberみたいに次元を下げた人間が人間自身に変わってプローブとなるのはSFみを感じる(VTuber自体SF的な存在じゃないかというあれこれはさておき)。
世論調査みたいなやつ(RDD)の電話がかかってきた。無回答で切ってしまったけど。発信元の電話番号が080始まりの11桁だった。なんで080?
RDDを装うのって結構簡単そうよね。適当な音声合成を使って声を出して、DTMFを受け取ったら分岐する、程度の簡単なスクリプトで行けそう。背景雑音とかを使えば在宅か外出中かもある程度推定できそうだし。住所と電話番号のデータセットがあればいろいろ悪用できそう。あとは一人暮らしか否かがわかれば便利そうだけど、このデータはちょっとむずかしそう。
電話回線にも公開鍵認証的なシステムが欲しい感がある。法人の電話番号は基本的に認証必須で向こうからかけてきてもこっちからかけた場合でも相手が正しい相手かどうかを簡単にチェックできるような仕組み。ちょっとした詐欺電話程度はかなり減らせそう。家族間でもあらかじめ鍵を交換しておくような使い方は想定できるけど、「スマホをなくした」とか、あるいはそれを利用した詐欺とかも出てくるだろうし、個人対個人の分野では使いづらそう。個人用なら電話回線でマイナンバーの公開鍵を交換するみたいな機能を作れば実現できそうだが。法人番号でも公開鍵認証みたいな機能ってあるのかな。
またマウスの中クリックがチャタリングする現象が出ている。1週間全く問題ないこともあれば、1日で何回も発症することもある。わけわかんね。Razer製品ハードもソフトも品質悪すぎ。でも代替品がないから使わざるを得ない。ぐぬぬ。
https://www.giho.mitsubishielectric.co.jp/giho/pdf/2018/1805108.pdf
2018年。アレーアンテナはメインローブの外側でもサイドローブができたり、ヌル方向であっても強度は低いが広範囲に信号を放出してしまうため、通信内容の秘匿性に問題があった。それを改善するための手法の提案。
考え方としては、航空管制用SSRのSLS(サイドローブサプレッション)と同じ。まあ、用途や原理が同じなので考え方が同じになるのは当然であろう。要するにメインローブの中心にヌル点を持つブロードなパターンを作って、それでメインローブの中央付近以外に強い干渉波を出力する。干渉波もビームフォーミング(ヌルステアリング)が必要になるので、通常のビームフォーミングに比べて2倍の移相器や減衰器が必要になる。
いくら通信内容を保護できるとはいえ、周囲へ意図的にノイズを撒き散らすわけだから、電波資源利用の面では結構デメリットが大きい気がする(サイドローブレベルより高い程度でいいから、メインローブに比べれば低出力でいいとはいえ)。回路規模も大きくなるし。そういう諸々のデメリットを受け入れられる通信内容なら暗号化強度も高いだろうから、せいぜい補助的に使う程度の用途になりそう。そもそもメインローブの方向には信号をばら撒くから、その方向で傍受されたら意味ないし。暗号化は大前提として、ちょっと手間を掛けさせる、程度の用途でしか使えなさそう。
測地(コロケーションVLBIとか)で使われるDORIS、「GPSのほうが精度はいい」とか言われてる割にDORISが使われ続けているのはなんでだろう? 衛星がデータをストアして解析局に直接持ち帰るのと、観測施設では適当な精度の発信機と安定した電源があればそれで済むから、機材が楽になる、みたいなことなんだろうか。あとは同じ内容を継続してサンプリングする、みたいな消極的な理由? GPSとDORISで得られるデータ(種類)にどんな違いがあるんだろうか。
日本語資料を探してもDORISの話題はほとんど出てこない。日本で使う場合でも発信機を置くだけで、解析とかは全部海外の機関がやるから日本からはノータッチ、ということなんだろうか。あとは、そもそもユーザー数が少ないから、という理由も大きいか。同様に地球側から電波を出して衛星側でドップラを解析して測位するARGOSは、ユーザーが多いからか日本でも比較的情報が多い。2周波を使うDORISに比べて1周波のARGOSのほうが精度は悪いだろうけど、ARGOSは任意のデータを載せられるとか、使いやすさ(送信機の入手性とか、申請とか)が良いのかな。
そういえばARGOSとひまわりのDCSって同じプロトコルのはずだけど、日本周辺でARGOSを使うとひまわりDCSで常時ダウンリンクしつつNOAAで間欠的に測位、みたいな感じで使えたりするんだろうか。海洋生物みたいに低頻度でしか電波を発信しないビーコンでも、測位はNOAAが通過するタイミングでしか行えないけど、浮上していた時期や時間はある程度精度良く気象庁経由で取得できるんだろうか。DCSはある程度のインターバルが必要だろうけど、浮上したことを何らかのセンサで検出して浮上したタイミングで送出するみたいな感じにすれば浮上したタイミングや回数を精度良く推定できたりするんだろうか。
DORIS地上局(OBD)の地図。いつの時代のものかわからないけど、これによると日本にはOBDは無いらしい。ユーザーが少ないというか、いないのか。/* 日本の機関が運用しているものでは、南極の昭和基地のものがある */
OBDからは2種類の周波数(2GHz/400MHz付近)の電波が送信されていて、400MHzには気象情報(気圧・気温・湿度、対流圏遅延推定用)やその他の情報(IDや時刻、ヘルス情報等)が乗せてある。OBDには超安定発振器(USO)が必要。/* OBD、Orbit Determination Beaconsの頭文字だけど、字面からするとOnBoarD(機上装置)っぽい雰囲気がある */
DORIS (Doppler Orbitography and Radiopositioning Integrated by Satellite) - eoPortal
2周波をそれぞれ3次PLLで周波数を追尾する。初期の衛星ではPLLが1組、第2世代では2組、第3世代では7組積んである(同時に1個、2個、7個のOBD信号を受信できる)。オンボードUSOは10-100秒で5x10^-13の精度。IDや気象の情報は2GHzの方にも変調されているのかな?
衛星ベースのSLRってできないのかな。Omni-SLRみたいに小型のSLRが可能なら、それを宇宙に持ち出しても良さそうな気がするが。LiDAR衛星とかもあるわけだし。地上SLRにある程度迫れる精度で逆SLRができれば、地上に大量にCCRを配置することで統計的に地上SLRと同様の精度で測地に貢献できそう。地上側は鏡を1個置くだけだから非常に安価に高密度なネットワークを構築できる。せいぜい雨とかで劣化しないようにドームにいれるなり、何らかの保護は必要としても。上に1枚ガラスを乗せてワイパーで掃除できる程度の機構でもいいだろうし。あとは、衛星1機にSLR開口を複数個積むことができれば複数のミラーの位置関係を高い精度で計測できる。開口間の位置関係は数秒間隔くらいで開口をスイッチしながら測距するなり、あるいはたまに1個のミラーを複数の開口で測距して比較するなりすればいいだろうし。
Hafele–Keating experiment - Wikipedia
原子時計を旅客機に積んで相対論の検証を行った1971年の実験。
実験は8000ドル(現在の価値で6万ドル、900万円程度)で実施され、当時相対論の検証として最も安価な実験だったそうだ。その内7600ドルは世界一周航空券8枚の購入に当てられた。ハーフェレとキーティングの二人、それと原子時計を置くための座席が2つ、4人分の席が東向きと西向きで合わせて8枚。
NICTが重力赤方偏移の検出の実験を行った際も、小金井からはがね山まで原子時計を新幹線で輸送する際には運搬する人と機材を置くための座席でグリーン席2席分を買う必要があったらしい。
MicrochipのCSACだと長期安定性は-11乗くらいかな。赤方偏移を検出するにはあと2-4桁足りない。手荷物(時計に対する座席や荷物としての追加料金無し)で相対性理論を実証するにはもうしばらく掛かりそう。
-18乗レベルの時計の話を読んでいると20億年前の原子炉の話が出てくるんだから、物理学は面白いね。しかもそこには生物の進化が関わってくる。
水に溶解したウランが還元されて濃集して核分裂の連鎖反応が始まるなら、還元を体内で行って熱エネルギーを利用する生物がいても良さそうな気もするけど、とはいえウランが水溶するようになったのは植物が放出した酸素を使っているから、植物が出てきてかなり早い段階で条件が整っちゃうんだよな。そこからゆっくり時間をかけて動物の進化を待つとウラン235の比率が下がってしまうし。
海に溶解していた鉄が凝集したのは酸素のおかげだし、不溶性のウランが水溶性になって凝集できるようになったのも酸素のおかげだし。酸素は偉大なり。
GPSで放送している軌道要素、修正ケプラー軌道要素とか呼ばれるもので、いわゆるケプラー軌道要素は慣性空間に固定したものであって、修正ケプラーではこれを地球固定座標で表したもの(実際のところはGPSの軌道要素も単にケプラー軌道要素と書いてある資料がほとんど)。軌道要素の寿命はGPSで数時間程度と、軌道周期に比べて短いが、計算が簡単になる利点がある(慣性空間の受信機(人工衛星とか)で受信すると手間だが、圧倒的に少数派だから、この用途では各自で処理する必要がある)。
ケプラー軌道要素を修正ケプラー軌道要素へ変換する際には地球姿勢パラメータが必要になるけど、これはどこをソースとしているんだろう? やはりUSNOのVLBI観測を使っているんだろうか? そもそもEOPってどれくらいの影響力があるんだろうか。
測位衛星はSLBM用に米海軍が使ったNNSSが先駆けとなった一方で、GPSは米空軍が開発したシステムだが、結局は米海軍(具体的にはUSNO)がデータを提供しているんだろうか。それを言い始めたらGPSTはUTC(USNO)を使っているから、結局USNOの影響力が大きいという話になるけど。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/reajshinrai/30/5/30_KJ00005009410/_pdf
2008年。GPS衛星の故障の解析とか。
地球センサの食前後の誤動作(RCS誤噴射)。姿勢制御系の不具合によるホイールの飽和。原子時計の寿命。時計回りの不具合。変調信号の歪み。等々。あとはそれらをGBASでどうやって切り離すか、とか。
これによるとGPSTは地上のUSNOの時計に衛星をスレーブさせて供給するのではなく、USNOの原子時計やGPS衛星の原子発振器の全体を使ってGPSTを作っているらしい。なので特定のGPS衛星(特に安定性が良かった衛星)のクロックがいきなり不安定になるとUTC(UNSO)とUTCの差も大きくなってしまうらしい。UTCを集約するときはコモンビューとかでGPS衛星のクロック誤差を除去するけど、UTC(USNO)に限ってはGPS衛星の誤差が丸ごと入り込むのかな。
SV16の原子時計のトラブルで水晶のフリーラン状態。1回目は450m/1.5hで2.78e-10@5400sくらいの安定度。2週間後は1.3km/1.5hで8.03e-10くらい。時代とか宇宙用と考えると結構優秀?
時計のブロック図。ルビジウムで作った13.4MHzと10.23MHzのVCXOから1.5秒を作って比較する。他に600MHzもあるけど、用途が不明。デジタルPLLの位相比較用とかかな? GPSの時刻が1.5秒刻みを基準にしているのはここが大元かな? 13.4MHzはどこから出てきた数字なんだろう。Rbの発振周波数の510分周が13.401338MHzになるから、これかな? この数字でググっても何も出てこないけど。この周波数で1.5秒を作ろうとすると整数比にはならない(1秒なら整数比になる)。もっとも、オンボードクロックは正確な10.23MHzではないので(相対論補正で少し下げてある)、整数比で1.5秒をつくることにはこだわる必要はないのかもしれないけど。ルビジウムとセシウムで適当な比になる場所を選んだら1.5秒になったとかなのかな。そもそも1.5秒を決めたときにルビジウムを使うつもりがあったのかどうかもわからないけど。1.5秒を使うと決めた頃はルビジウムは想定してないだろうしなぁ。
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