2019年1月14日月曜日

プローブ



 アビオ区画のあたりを変更した。
 もともとBサイズのユニ基板をベースに、その四隅の取り付け穴を使うことを考えていたが、寸法的に厳しいので、内側に固定用の穴を開け直すことにした。
 また、アビオを取り付けるパネルは1枚物を4枚組んで箱状にし、その外側に基板を固定する予定だった。これにより、作業ミス等で推進剤が漏洩した場合でも、アビオ区画への侵入をある程度軽減する目論見だった。
 しかし、実際には寸法に余裕がないため、細長い板を組み合わせて角を作り、それ1本に2面のガラエポを固定する、という構造にした。
 一番最初はガラエポ自体を構造とするという目論見だったから、折衷案という感じか。

 実際に使う圧力容器の直径を測ってみたところ、想定した大きさより4mmほど小さくなることが判明したので、現在より2mm程度クリアランスが増えるため、箱形状にしても大きな問題は無いかもしれない。ただ、今後圧力容器の選定がどうなるかわからないので、ひとまず安全側に振っている。

 アビオ区画は非導電性を期待できるMDFを使用したいと思っていた。一方で、スラスタ部は落下の衝撃が加わることや、MDFではスタッドの長さが足りないことなどから、ステンレス材のような素材を使いたいと考えている。
 ステンレスの加工ができるのであれば、アビオ区画もステンレスで作成し、箱状にすることである程度の防水性を期待するのもアリかもしれない。

 スラスタの隙間やボトルのポート周りが結構空間が空いており、このあたりをもうちょっと活用したい。回収用のパラシュートも装着しなければいけないから、そのどちらかに押し込む形になると思う。
 パラシュートの展開に許容された時間は短いから、強制的に押し出すようなバネじかけを内蔵することになると思う。レーザーでMDFが加工できるならそういう部品を組み合わせてもいいし、必要に応じて3Dプリンタで部品を作ってもいい。


 と、いろいろ考えてはいるが、さて、どうなることか。


追記

 ミッション内容を見直していて、カメラを載せたくなってきた。スラスタを吹いたかどうかを、オンボードで画像として記録したい。
 ただ、DCMIを扱えるボードは今の所Nucleo64が最有力だが、コイツは寸法がでかいので、プローブの筐体に収めることができない。ピンソケットを切り落とせばなんとか入りそうだが、それにしたってカメラのレンズが許容寸法を満足しなくなる。ロケットのフェアリングに開口部を作ってもらうとか? そうすれば打ち上げ加速中の写真とかも撮れるが。
 いちおう、スペースプローブの設計仕様書の雛形には、ロケット側への加工の有無や形状も指定することができるようになっている。運営側の想定としては、リリースピンを引き抜くための紐を結びつける穴、程度だと思うのだが。
 「穴あけ程度の簡単な加工に限る」と書いてあるので、例えばφ30mm程度の穴を開けてもらうことは不可能ではないかもしれないが、穴を開けたとして、引っかかり無く正常に分離できるか、といった問題がある。ココが引っかかるとレンズが折れる。アルミパイプ等でスリーブを作って、引っかかっても大きな問題にならないように、といった工夫はできるかもしれないが。
 こんど中の人に会ったらいろいろ聞いてみようっと。

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