いくつかの軌道長半径をプロットしてみた。
やっぱりSLATSが一番うにょうにょ動いてる。軌道保持が始まって日が浅いので、保持してる感じはあんまりないけど。
ISSは時々リブーストしてる。ジワジワ上がっていってる。
RAPIS-1は、ほとんど動きはないけど、3月中旬に少し軌道が変わっていて、4月に入ってからもじわじわと軌道が上がっている。3月中旬にRAPIS-1搭載の低毒性推進系の運用が行われたとのプレスリリースがあるので、それによる軌道変化と思われる。
ALE-1はほとんど動いてない。
EPSILON R/Bはかなり高度を落としてきてる。
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ALE-1は軌道離脱装置(DOM: De-Orbit Mechanism)がついているので、かなり大きな減速になると予想される。
ALEとEpのラベルが間違ってるのか、と思って前回のEpもプロットしてみた。ASNARO-2の際は、Ep R/BとEp DEBの2個があり、片方は急速に高度を失い、もう片方はなかなか落ちてこない。
PBSって軌道離脱できるんだっけか? Ep#4の場合は軌道離脱はせず、燃料排出を行う、みたいな運用だった気がする。一方で、Ep最上段はタンブルモーターで軌道離脱ができるはず。ということは、急速に落ちてきてるのは最上段かな?
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Ep#4を拡大したのがこのグラフ。
ALEとラベルが付いている物体は、ほとんど高度を落としていない。他の物体も同様だった(ゴチャゴチャするのでグラフには加えていないが)。
RAPIS-1は結構動いてるなぁ。インパルス的な軌道変化ではなく、スロープ状な変化だから、1発吹いて終わり、ではなく、継続して運用しているようだ。推力や耐久性を調べているんであろう。
ALE-1は大気抵抗で減速することを狙っているけど、800kmの大気抵抗ってどんなもんだろうか。400kmと比べて、高度が2倍だから大気抵抗は半分、といったような単純な話じゃないだろうし。表面積あたりの質量もキューブサットの比じゃないだろうから、大気抵抗の影響は少なくなるだろうし。
他のマイクロサット・キューブサットと同様の減速率(軌道維持)ということは、その高度での大気抵抗は、DOMで膜展開しても無視できる程度にしか発生していない、ということになる。あるいは、DOMの展開自体が行えていないか、行われていないか。
DOM展開を行わない理由としては、ミッション時期が固定で、それに合わせて下ろすようにスケジューリングし、現在はDOMを開かずに軌道上待機している、ということが考えられる。
ALE-1は、衛星に関しては多くのプレスリリースは行っておらず、どういう状況にあるかは見えてこない。まぁ、大学が打ち上げた衛星とかも似たようなものなので、宇宙業界全体的に不透明な体質、という感じもするけど。
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