2019年5月21日火曜日
レンズマウント (2)
リングの中央で分割して、後ろ側はネジで締め上げる構造にしてみた。前側は素材の弾性だけで保持してる。後ろ側だけでも結構しっかり保持できるので、前側は気休め程度に保持してれば十分。もしそれでだめなら、前側のリングだけ作り直せば済む。
まだそれほど数を作ったわけじゃないけど、世間で言われるほどは造形に失敗していない。というかほとんど出力失敗らしい失敗はしていない。ダヴィンチminiがそれだけ良いのか、世間で使われてるプリンタが良くないのか。
まぁ、「造形に成功した」という話はわざわざ書くほどでもないが、「造形に失敗した」という話はよく出てくる、というバイアスが影響してるのかもしれない。
あるいは、使っているうちに悪化していくのか。
自分の場合、複雑な形状は作る予定がないので、定着さえしてしまえば、サポートだったりは気にしなくていい、というのも大きいかもしれない。複雑な形状を作るのには向かないFDM式で複雑なものを作って「造形に失敗した!」というのが多いような気がする。FDMは下から上に積み上げていくので、樹脂を空中に置かないような配置を気をつけるだけで格段に成功率が上がる。要するに、3軸フライスで持ち替えずに加工できるような形状ならFDMのプリンタでも高確率で作れる。隅Rを気にしなくていいのが3Dプリンタの利点、外側に膨らむのがFDMの欠点、という感じ。
3Dプリンタの利点は、「複雑な形状を作れる」(切削では作れないものも作れる)、とする向きも多いが、それは焼結のような、重力に影響を受けづらい手法を使うときの話であって、FDMではそう複雑なものを作るのには向かない。作れるものは3軸フライスと同様で、切削しない分材料効率がはるかに高い(サポートを使わないならほぼ100%)、充填率を変えることで非常に軽量な構造を作れる、といったあたりが、FDMの利点だと思う。
FDMでこういう機械部品を作るときの欠点は、膨らみの見積もりが難しい、という点か。最後にエンドミルで表面を撫でて完成、みたいなプリンタがあればいいんだけど、さすがに大変だろうな。CNCフライス欲しくなってきた。泥沼。。。
樹脂の定着に、スティックのりの接着力ではなく、表面の粗さが関係している、という説は、ちょっと懐疑的。もしそうなら、両面テープが付いた紙やすりをベッドに貼り付ければ済むだけの話だが、そういう方法が一般的に使われていない以上は、粗さ以外の影響が多いはず。
スティックのりをガシガシ塗って水で均一に広げる、というのは、今の所結構うまく行っている。しっかり張り付くので、面積が広いと剥がすのが大変。水で溶いたあとにティッシュとかで伸ばしているので、PVPの結構な量がゴミになってる気がする。いずれはどうにかしたい。
さて、次は何を作るか。
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