ちょっと気になったので地デジの周波数スペクトルをとってみた。
地デジの周波数は物理chで管理されており、wikipediaにテーブルがある。
テレビ周波数チャンネル - Wikipedia
地上基幹放送というのがいわゆる地デジ。
どのchで放送されているかだが、僕の住んでいるエリアは富良野中継局という、中富良野町にある中継局が送信している電波を受信している。この中継局が中継している局名や物理chも、wikipediaにテーブルが有る。
富良野中継局 - Wikipedia
いくつかの放送局があるが、物理ch18のSTV(札幌テレビ放送)を見ることにした。
物理ch18は500-506MHzなので、このエリアのスペクトルを見れば、地デジのスペクトルが得られる。
ただ、日本の地上デジタル放送は帯域幅6MHzだが、実際にはこれが13セグメントに分かれており、ワンセグチューナーはそのうちの1セグメントを受信する。つまり、0.5MHzの帯域幅を受信できれば十分、ということになる。
ワンセグチューナーをSDRで使うと、約1MHzの帯域幅が実用的なところかな、という感じ。2MHzだと端はLPFが効いてきて利得が低い。
今回試したところだと、1MHzの帯域幅も得られず、0.7MHz程度のようだ。今回は0.5MHz単位でスイープした。
つまり、まず500.0MHzに合わせて受信し、その後500.5MHzを受信し、というのを複数回繰り返した。
受信したデータはIQファイルに保存し、C#のプログラムでIQファイルのリストからファイルを読み込んでFFTを通して、という処理を行った。
それをグラフ化したのが以下の図。
確かに、500MHzから506MHzの間のスペクトルが強く出ているように見える。ノイズフロアと比べてピークで11倍程度のエネルギーがある。今回はモノポールで受信したけど、普通は10エレ前後の八木で受信するだろうから、もっと強い信号になるはず。
全体的に高周波側に寄ってるのは、おそらく受信機の周波数誤差、だと思ったけど、確認のために500.357857MHzと505.927857MHzに合わせてみたら、エッジがキッチリ中央に来たので、受信機の誤差は少なそうだ。プログラムにバグでも入ってるのかな。
何にせよ、とりあえず地上波が6MHz使ってるというのは知ってたけど、実際に見れたのは良かった。まぁ、もう二度とやりたくない、と思うくらいには手間がかかったけど。スイープしてスペクトル計測できるフリーソフトはありそうだなぁ。
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