ガンプラを宇宙に持っていって写真をとるとのこと。
衛星はTRICOMっぽいな。ただ、TRICOMは短辺が116mm、長辺が346mm、アンテナ(展開状態で打ち上げ)を含めて406mmなので、ISSの放出機構から出すには支障が出る。アンテナはTRICOMのミッション機器なので、幅で16mm、長さで46mm小さくすればいいのか。
G-SATのイメージ図だと、TRICOMと比べてソーラーパネルの横の隙間がキワキワまで削られてるので、この分で16mm減らしてるのかな。
長さに関してはあまり変化がないように見える。TRICOMはパネル6枚+カメラだけど、G-SATもパネル6枚+カメラのスペース。
ただ、G-SATではカメラをガンプラ撮影に使うので、TRICOMとは配置が異なる。TRICOMはメインカメラx1 + サブカメラx5で衛星6方向の撮影ができた気がするけど、G-SATではガンプラ撮影が主用途なので、それに合わせた配置になるはず。G-SATでは7台のカメラを使うらしい。
TRICOMでは東京理科大学(TUS)の6台まで処理できる撮影システムが搭載されていた。G-SATでもそれを継承するにしても、1台は別の方法が必要になる。おそらくTUSの6台+さらに高画質な撮影システム、で7台じゃないかな。α7sとか入るような大きさじゃないだろうし、Webカメラの光学系を流用するような形になるんだろうけど。
普通のガンプラを軌道上に持っていくと、紫外線の影響が強そう。設計寿命にもよるだろうけど。アルミのような金属を蒸着した上で紫外線やAOに耐性の高い塗料で着色、みたいな構成になるんだろうか。
2020イベントだからH-IIB+HTVとかで打ち上げ? でもHTVって19年度までだよね。H-III+HTV-Xだと21年度なので間に合わない。となるとFalcon9かなぁ。
H-IIAだとかなり振動がヤバイらしいので、ガンプラとか持っていくのは大変そう。Falconだとその点少し楽かも?
そういえば昔知り合いにプラモデルの輸送時に衝撃で破損する云々でちょろっと話聞いた気がする。もうちょっと真面目に聞いておけば耐衝撃性とか見積もれたのになぁ。惜しいことした。
19年度はHTVが2回飛ぶらしいので、2回目が2020年3月になる可能性もあるか。でもそうすると振動が…
耐久性とかを考えると、金属3Dプリンタで作って、表面磨いて、メッキで色つけて、みたいな感じだろうけど、そうするとプラモデルとは言えないだろうし。
次の記者会見は12月だそーだ。今5月だぞ。
衛星に関して、どれくらい情報出てくるかなぁ。ガッツリ税金動かす仕事だと、探査衛星とかでもない限り情報ほとんど出てこないだろうなぁ。ただでさえ東大の衛星は全然情報出てこなくて僕の中では評価ダダ下がりなのに。
追記:2019/05/17
キューブサットの放出軸方向の長さは113.5mmの倍数なので、3Uだと340.5mmになる。46mm短縮じゃなく、5.5mm短縮だ。
この340.5mmというのはJ-SSODの資料によるけど、G-SATのページには30cmと書いてある。NASAの放出機構は30cmっぽいので、J-SSODでなくNASAの機構を使うなら30cmかもしれないが、日本実験棟から放出、とのことだし、2020イベントで自国の設備を使わないことはないだろうし。
どっちにしろ、相変わらず全体的にシュリンクする必要はあるけど。
簡単にJ-SSODの資料を読んでるけど、「打上げ」という用語が頻出する。これはHTV等で輸送する状態ではなく、J-SSODからの放出を「打上げ」と表現されている。ただ、実際には斜め下に「打ち下ろす」あるいは「投下する」という感じの運用が行われている。日本だと落とすとかは縁起が悪いから打上げという表現なのかな?
0 件のコメント:
コメントを投稿