さっきリンク集に追加したやつ。
[科学観測用ロケットの発展の経過 3. 制御系](https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsass1969/24/270/24_270_323/_pdf)
観測ロケットの3軸姿勢制御が、窒素ガスで1次側15MPa程度、2次側0.6MPa程度、ノズル径0.56mm、比推力69秒、とのこと。
缶サット用に試作したスラスタが0.8MPaのブローダウン、ノズル径1mmと2mm、だったので、性能的には近い。遊び半分で試作したけど、無重量状態なら結構ちゃんと動きそうだな。
スペースバルーンコンテストとかだと、高高度から落とすから、空力的な影響はあまり強くないだろうし、ちょっとしたコールドガススラスタでも姿勢制御できそうだ。地上試験ができないので、ぶっつけ本番1発勝負ってのが嫌だけど。
もっとも、実際に使われたシステムは、1次側15MPaで容量20リットルくらいなので、0.8MPa0.5リットルじゃ全然足りないだろうなぁ。750倍くらい違う。1MPaを超えると高圧ガスになるので、手軽に使うなら0.8MPaあたりが上限になりそう。缶サットとかだと推進剤タンクを大きくするわけにも行かないし。
液体CO2を安定して気化・減圧できるレギュレーターがあればそれが使えるんだけどねぇ。流量絞って流しっぱなし、余剰は開放弁で調圧、ってあたりが落としどころか。
窒素ガスの比推力が69秒で、気液平衡推進系の比推力が40秒程度とすると、窒素のほうが性能はいいんだろうか? ただ、窒素は常用15MPaだが、気液平衡は1MPa程度と、内圧は低いから、システムとしては気液平衡のほうが軽量化できるのかもしれない。
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