使ったことがない環境のデバッグは大変だなぁ、と、某SNSの電子工作系な集まりでデバッグを手伝いながら思ったのでした。最近のSDK/APIはだいたい似たような構造なので、特殊なライブラリでもない限りは、関数名を見れば何をやってるかはわかりやすいんですけどね。ただ、某電子工作プラットフォームは初心者向けが強いせいか、SKD/APIの実態がよく見えてこないのが難点です。ドキュメントとかリファレンスとかが出てきづらい。ヘッダを見れば一発で解決するのに、ライブラリのソースを探すのを面倒臭がって余計な遠回りをして(させて)しまいました。まぁ、解決したようで何より。
基本的に「お前は俺に教える義務がある!」みたいな高圧的な輩でない限りは、手伝いが必要そうなら手伝いますが(問題解決を手伝って金をもらうわけでもなし、今初めてやり取りした人間に「義務がある!」とか言われても、ねぇ。。。)、他の人がやり取りしてるところに割り込むのが嫌なタイプの人間なので、平日の昼間とかはあんまり横から口出しされたりしなくていいですね。
オンラインのパブリック(orプロテクテッド)なスペースだと色んな人が善意によって解決を手伝おうとしますが、場合によっては全く的外れで関係ない手段を提案したり、相談を持ちかけた側もそれを無視できない(取捨できない)ので色んな人が各々に提案した変更がどんどん組み合わされて、余計ドツボにハマる傾向がある気がします。解決済みの問題に対して(解決済みであるというやりとりを読まずに)色々口出ししたり、更には説教っぽい感じになっている人もいたりします。
そういう意味では、マンツーマンではないにしろ、実スペースで少人数に対して少人数が教えるような空間は、初心者のフォローアップには有効なんだろうな、と思います。ただ、相手側にもある程度やる気が無いと、「初めてでもできる電子工作入門!」みたいな集まりだと、ただ言われたことをやるだけで、やる気もあまりないので、デバッグに時間がかかると飽きてきて、となりかねません。やる気がある人に対するフォローアップと、少し興味がある人に対する最初のステップは、別の方法が良さそうな気がします。前者は教える側と教えられる側が密にコミュニケーションできれば問題ないのですが、後者に関してはどういう手段が良いのか不明です。「やる気がある人だけ来てください」だと「やる気が無いやつは来るな」と同義なので、自分としては嫌な感じです(「俺達は本気なんだ、初心者はよそで遊んでろ」みたいな集まりもありますが、数少ない観測例でいうと、こういうグループは内輪の集まりで保守的、外部に対しては攻撃性が高い気がします。そうはなりたくないです)。
たまーーに、「ある程度興味がある人向けの電子工作教室」っぽいやつの手伝いもやりますが、開催側が用意した部品を、用意された説明書通りに組み立てる、みたいな感じになってしまうので、よほど面白そうな(かつある程度簡単に問題解決ができる)物を用意する必要があります。そういう場では最低限必要な知識だけを教えるので、自分で設計するにはどうするか、を教えることができません。「回路組み立てて動いたね、やった!」で終わってしまうと、エンターテイメントというか、そういうので終わってしまいそうな気がします。それで十分、という人もいれば、他にこういう物を作りたい、という思いがある人もいて、後者に対しては、1日数時間程度のイベントでは、それを実現するための手段を教えることができません。家に帰ってから部品屋で部品を買って、組み立てて、問題解決ができて、というところまでをたかが数時間で教えられるとは思ってませんが、じゃぁどうすればいいかというと、うーん。
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さて、本題。
ダヴィンチminiのフィラメントを交換しました。
もともと付属していたお試しフィラメントは黒でしたが、交換は透明を買いました。余計な添加物(着色剤)が入っていないほうが性能が良さそうな気がする、というのが理由です。
ダヴィンチminiのリールにはNFCタグが入っていて、交換する際はタグを収める部品を移植する必要がある、と読んだ気がするんですが、今回買った交換フィラメントには、NFCもアセンブリ済みでした。複数の色を頻繁に交換したりする場合はいちいち着脱するのも面倒なので、アセンブリ済みのほうが簡単ですね。
NFC基板は、プリント基板にループアンテナを作ってIC1個に接続しただけの簡単な回路でした。ICは4ピンのTDFNみたいな感じです。外部のCRとかも無く、NFCってすげーなーと感心するばかり。アンテナとして使う以上はしょうがないんですが、こんなスカスカな基板でも両面パターンが必要なんだな、と思うと、ちょっともったいない気もします。
フィラメントの交換は、取り外すフィラメントをエクストルーダから引き抜いて、新しいフィラメントをノズル付近まで押し込んで、制御ソフトからロードして、ノズルから出てきたら完了をクリックするだけの、簡単な作業です。エクストルーダーが奥にあるので体勢が結構大変ですが。
ダヴィンチminiは、最初にノズルクリーニングで右側にうにょーんと平べったく出しますが、透明なフィラメントだと見づらくて、剥がすのを忘れていても気が付かなさそうです。あと見えなさすぎて、正常に造形していても「フィラメントが出てない!?」と慌てることになります。色がついていればひと目で分かるので、これはクリアの弱点ですね。
モジュール1でT12と、T12/T72の平歯車です。
前回はm1.5で結構いい感じでしたが、m1だと造形誤差が強く出てくる感じです。
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m1だと小さいっぽいので、m1.5で作り直したところ、結構いい感じなので、調子に乗っていくつか作ってみました。
T12に対してT36, T48, T60で、ギア比3,4,5,の組み合わせを作っています。全体で60分の1になっています。
手で回した程度だと、多少のイナーシャはあれど、さほど抵抗感はありません。
バックラッシ調整がそこそこシビアです。5mmグリッドで位置合わせしようとすると辛いです。ただ、時計とかを作る場合は回転方向が一方向なので、シビアにバックラッシ調整する必要はないのが救いです。
m1→m1.5でかなり精度良く作れるので、m2あたりならもっといい感じに作れるのかな、という気もします。なにか機構を作ったりするなら、m2がいいかもしれません。m2でもT60あたりまでは作れるので、時計とかでももうちょっと高精度なギアが使えるかもしれません。
とはいえ、時計に限らないですが、追加工が結構鬼門な感じです。なかなかうまいこと加工できません。
プラットフォームは、3Mのシートを貼って、パーツクリーナーで軽く脱脂して、PiTを1層薄く塗って、というのがかなりいい感じです。塗り直さなくてもそれなりの回数使えるし、塗り直すとしてもPiT層が薄いので簡単に除去できます。
先日、ホームセンターでスクレーパーを買ってきました。刃物というほどの鋭さはないですが、付属品よりは鋭利で、コイツで軽く端を剥がして、付属のスクレーパーを隙間に差し込んで、鋭い方のスクレーパーを隙間に突き刺して、という感じで剥がしていけば、結構はがしやすいです。見た目はお好み焼きみたいですけど(最近食ってないなぁ)。
さぁて、次は何を作るかなぁ…
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